夏になると
2011年 07月 23日
今日も都会から遠く離れたとある島でゆっくりと日が暮れていきます。
黄昏時の淡く美しい時間が過ぎたあと、島には深い静寂が訪れます。
人はたびたち「世界の終わり」について語ります。
しかし、島の静寂に耳を傾けるとき、「世界が滅びる」という想像は、「私の身が亡(ほろ)びるならばいっそ世界ごと滅びてくれ」という、やがて死を迎える人間たちの身勝手ながらも痛切なる叫びなのではないかと思わざるをえません。
世界の無限性、永劫性は、ときに私たちに耐えられないほどの痛みを与えます。
きっとこの深い静寂は、100年後も、1000年後も、1万年後も続くのではないか。
そして、やがて、いまこの地球に存在する私たちとその時代が「歴史」として語られる日がきっと来るのだ、と、島の静寂の中では、世界の無限を想像せずにはいられず、頭のはしっこがちくちく痛みます。
*写真は沖縄県竹富島です。(未公開分)
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