話が聞けない子ども―2008.1.21―

GW休暇、過去の振り返り記事3つ目です。

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昨日の朝日新聞の1面は、「国語入試にもリスニング 話聞けぬ子増えた」という内容でした。

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話聞けぬ子「増えた」ということですが、私自身の印象からすれば、以前から聞かない子は聞かなかったし、聞く子は聞いていたという感じがします。

ただ、信じられないくらい話を聞いていない子がいるのは事実で、授業や連絡のときに、いま説明したばかりのことを生徒が聞いてくるということが頻繁にあります。
そのたびに、「いま言ったけどどういうことだ??そんな質問するってことは聞いてなかったってこと!?え(怒)!?」と詰問することになります。


よく、「勉強ができる子が、そんなにできるのはなぜか」という話が面談などで持ち上がります。
そのとき、「勉強できる子は実は陰で一生懸命勉強してるんだよ」という話になります。
確かに「勉強できる子」は、「勉強が苦手な子」よりずっと勉強している場合が多い、これは確かです。

ただ、あまり勉強していないのに、やっぱり成績がいい子がいる、というのもまた事実です。
それに対し、子どもたちの間、時には大人の間でさえ、もとが違うから・・・云々といった話になってしまいます。

しかし、私が思うに、勉強できるか、できないかの決定的な差は、授業で先生の話を聞けているかどうか、これです。
「勉強が苦手な子」は、先生の話を吸収するだけの集中力がなかったり、そもそも聞く気が足りなかったりします。
「勉強ができる子」は、授業中に、先生の話を吸収し、その場で内容の最低8割以上は理解してしまいます。授業中の見かけは他の子と変わりません。
なのに、実際には単元のキーとなるところをしっかり聞いて理解し、授業中に自分のものにしてしまっています。

「勉強が苦手な子」には、話を聞くことの大切さを、もっともっと考えてほしいと思います。
しっかり授業を聞けば、自分の集中力を持続させる努力をすれば、もっと楽に成績は上がるのです。

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by terakoyanet | 2013-05-05 12:00 | 寺子屋エッセイ(読み物) | Trackback | Comments(0)