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2015年 08月 11日

8月8日(土)寺尾紗穂トーク&ライブレポート

8月8日(土)にとらきつねで行われた寺尾紗穂さん『原発労働者』(講談社現代新書)出版記念、トーク&ライブのようすをお伝えします。

当日は朝日新聞の記者さんの取材が入りました。12日朝刊にとらきつねイベント後に取材を受けられた寺尾紗穂さんの記事が掲載される予定ですので、皆様ぜひご覧ください。


―――

8月8日は忘れられない1日になりました。
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朝、始発便で福岡に到着した寺尾さん。
工房まるさんとの約束の時間までは少し時間があったので、行く途中にある柳橋連合市場へ。
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母が好きだからと、でっかいあわびを買った寺尾さん。
あらかぶ、別名あるのかなとか話しながら短時間の滞在を楽しみました。

そのあと、南区の工房まるさんへ。
はじめに野間のアトリエを見学。
連絡は取り合っていたけれど、会うのは初めてだった恵谷さん。笑顔がとても素敵な人で。
寺尾さんがついたとたん、そこにいる人たちの顔にぱっと笑顔の花が咲いて。
とてもうれしい出会いの瞬間。

スタッフと身障者の人たちが、いっしょに考えて、いっしょにつくる、ときにはいっしょに迷走する。
いろんなアイデアが創出されて、面白いモノができている現場は、きっと一度見ただけでは見えない苦労がたくさんあるのだろうけど、でも本当に楽しそうで。

野間のアトリエのあとに、恵谷さんが運転するまるカーで訪れた三宅のアトリエ。
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三宅のアトリエには、寺尾紗穂さんの絵を描いた柳田烈伸さんがいらっしゃいました。
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この絵は恵谷さんによると、寺尾さんの「楕円の夢」のPV(後半)を見た柳田さんが、それをとても気に入って描かれたものとのことです。

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柳田さんは9月に個展「みつめる」を開催されます。寺尾さんの絵もやはり、目が印象的です。

柳田さん、そして私がとても好きな石井悠輝雄さんもいらっしゃり、いろいろな素敵な方に会えたうれしい時間でした。
寺尾さんの大ファンの女性が寺尾さんに心のこもったプレゼントをなさっていた場面も忘れられません。
他のものは考えられないくらい、その日の寺尾さんによく似合う手作りのブレスレット。その日じゅう寺尾さんの腕をきらきらと輝かせていました。

写真撮影のときには、すいかの彼がやってきて、寺尾さんもみんなも楽しすぎてずっと笑っていました。
ずっと続いてほしい宝物のような楽しい時間でした。



そして、唐人町に移動し、いよいよトーク&ライブイベント。

進行役と尹雄大さんと寺尾さんの掛け合いは見事で、そして元原発労働者の弓場清孝さんの実直さに頭が下がる思い。
尹さんは「直感」という言葉を使いながらも、それについてちゃんと説明ができてしまうのが凄いと思いました。
「直感」によってどうやって情報や人の話を取捨選択していくかという話は、興味深すぎて、皆さんうんうんと頷いていらっしゃいました。
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会場の皆さんもすばらしかったです。その日の参加者には、寺尾さんの音楽が好きな人もいれば、寺尾さんの本に共鳴した人もいました。原発の問題を自分の問題として引き受けたいと願う人もいれば、そこにジレンマを感じながら、迷いながら参加した人もいました。

いろいろな人がいたから、初めから結論ありきな馴れ合いの雰囲気では決してなかったし、寺尾さん信者が集まった一つの輪の中に閉じてしまうような雰囲気でもありませんでした。

だからこそ、会場で何が起こるのかというはらはらも少しありました。でも、柳田烈伸さんが描いた寺尾さんの絵が、その日を祝福するかのように会場の真ん中にあって、それを見ているときっと素敵な日になる、そういう確信めいた予感は消えることがありませんでした。
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トークの最後のほうで、寺尾さんが泣いてしまう場面がありました。
その瞬間、朝の工房まる訪問、会場のひとたち、寺尾さんが本に書いていたこと、柳田さんの絵、そして楕円の夢。それらがすべて繋がった気がして、心の奥にあたたかいものが染みこんでいくのがわかる瞬間でした。

最後に寺尾さんのミニライブ。めずらしくミスがあったけれど、それを含めてその日にしか決して聞くことのできなかった歌だと思いました。
彼女が描く脆弱な楕円はとても美しくて、何度も涙をこらえました。
そんなに心を使い切って大丈夫なの?寺尾さんのことが少し心配になりました。
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終演後は西新のわらじやへ。楽しい時間でした。寺尾さんと話しながら泣いている人も。
私は料理家の井口和泉さんと熊本からお越しの梶原さんの間に座って、いろいろなお話しをすることができました。井口さんのやわらかな感性に触れることができてうれしい時間でした。そして人吉から福岡までやってきた高校生たちがきらきらしていたことも忘れられません。また彼らに会いたいです。
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テナント1Fに自習室をかねたフリースペースをつくろうと最初に考えたときにイメージしていた以上のことが今回実現し、とてもうれしく思いました。でも、いま私には参加した皆さんに感謝、というような主催者然とした気持ちは全くなくて、私自身が参加者であった、そのことがこんなに幸福なことなのかということを切々と実感しています。胸に深く刻まれる1日になりました。




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by terakoyanet | 2015-08-11 12:13 | 寺子屋エッセイ(読み物) | Trackback | Comments(0)
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