15歳のハローワーク 2016 その1

4月に入り、桜も舞い散る時期になりましたが、春期講習も終わりに近づきました。
とても雰囲気のいい新中1、学習状況が向上した新中2、受験生らしさが際立ってきた新中3、
そして3日にオリエンテーションが行われ、明日(6日)にも行われる高校生たち、
たくさんお話しすることがあるのですが、今日は、3月後半に行われた新高1対象の高校準備講座で今年も開催となった、15歳のハローワークで生徒たちが書いた文章を一部ご紹介します。

毎年、15歳のハローワークでは、子どもたちの率直な思いが綴られることが多いのですが、今年もそれぞれが率直な言葉を連ねています。


―――


先生からのお手紙を読んで、「将来の夢」が決まらないことはいけないことだとずっと思っていて、小学生の頃、無理矢理決めてしまったこともあったけど、もっとじっくり考えていいんだなって思いました。そして、「自分と考えが違う人、自分を否定する人、なのに私にとってはかけがえのない人」と出会いたいと思いました。
自分は、人と話したり、うまく言葉に表したりすることが苦手です。だけど、それはこれからの出会いとかで変わるかもしれないと思うことができました。
性格適性検査は「実務」という言葉がわからないから合っているか分からないけれど、事務職とか技術者はやりたいなと少し思っていたので合っているのかなって思いました。自分に合っていて自分が楽しいと思える仕事に将来つけたら幸せになれると思いました。
結局、自分のやりたい仕事はけっこう理系な感じだから、高校ではたくさん勉強して、理科を好きになりたいです。高校では本当にがんばりたいです。今までありがとうございました。




私は、性格適正結果の結果よりも、自分が本当に何がしたいのかを考え、出した結論によって、将来の自分を創っていきたい。学校の先生に今はなりたいと思っているが、これからのたくさんの「出会い」によって自分の将来を決めていくことでしょう。人生は山あり谷ありだけど、私は人の笑顔と楽しさや悲しさを共有できる人でありたい。
先生もたくさんの経験をして「先生」という職業についたことを知って、自分も何かを人に教えるときは、より広い目線と、一人一人をよくみて、一つの短所でさげすむのではなく、同じ人として尊敬して、長所や他のところもよくみて、教師という職につきたいです。
まだまだたくさんのことを学ばなければならないので、これから親孝行をしながら学んでいきたいです。




適性検査をやってみて、少しあっていると思いました。自分は将来社長になりたいと思っています。
理由は単純にお金持ちになりたいからです。先生からの手紙に、人生一度きりだからやりたくないことに費やしたくないと書いてあるのを読んで、改めて社長になりたいと思いました。でも、中途半端な社長だと結局あまりお金持ちになれないので、ただでさえ倒産リスクがある難しい職業の社長を目指しているのだから、どうせなら半端じゃない、誰でも知っているような社長になれるように頑張ります。
今まで何度も夢がかわってきたけど、今の所は社長の夢は変わらないと思います。




自分の性格には、こんな職業が合ってるんだ~とすごくなんか不思議な気持ちになりました。
警察官や探偵が合っていると知ったのは、とても驚きました。自分がなりたい職業とは正反対な職業だったのでビックリしました。
先生の手紙は、なんか共感できる所がたくさんありました。私は先生を尊敬しているので、私たちの頃から、しっかりとした夢を持って勉強にはげみがんばってきたのだと思っていました。
でも、人生が変わったのは大学の頃だと言っていたし、まだ自分の夢を決めるのは早いなぁと感じました。
今日、自分に合っている職業を知ることができたので、その職業を少し気にしながら、将来自分がどんな職業に就くか考えていきたいです。




私は小学生からいままで、将来の夢について聞かれたとき、「まあ、OLかな?」と言ってその場をしのいでました。でも別にOLが好きなわけではないし、かといって他にやりたいことがあるわけでもありません。先生からのお手紙に書いてあったように、自分の好きなこと、得意なことを仕事にできればいいなと思います。
私は、自分の好きでないこと、得意でないことをやり続けることが、少し得意です。例えば勉強でもそうです。幼稚園のときから中1までやり続けたバレエもそうです。全然好きじゃないし、むしろ嫌いだけど、とにかく続けることが得意なのです。
これから生きていく中で、いろいろ経験を積むことで、やりたいことが見つかるかもしれないし、見つからないかもしれません。私はなかなかそういうのが見つけられないタイプなので、たぶん見つけられないと思います。そのときはしかたがないから、自分の得意なこと、好きでもないことをやり続けることができるOLになりたいと考えています。




僕には夢があります。
ですが、今から高校、大学を出るまで、いろんな出会いがあると思います。
その出会いがあるたび、夢は変わっていくと思いますが、一度考え、思いついた夢は、それずに一直線に突き進んでいきたいと思います。
夢が変わるときには、自分に問いかけて、本当に変えていいのか、考えたいと思います。
夢はありますが、これから、どのような道を歩んでゆけばよいか、もっと大切に、少しずつ考えていきたいと思います。




私も先生のように「将来何になりたいのか」と聞かれたら「あー、でたよこういうの」と思います。
学校でよく”将来の夢をかきましょう”みたいのがあって、周りを見ると、意外とみんな考えていたりしてすごくあせりました。でも、別にあせる必要ないんだなって思いました。まだ自分の好きなこと、嫌いなこと、得意・不得意とか、はっきり決まってないのに、夢を今決める必要はないんですね。
私はいつも、先生の人間関係というか、人とのつながりの広さに驚いていて、すごいと思っています。
でも、そのつながりは、今まで先生が色々な経験やたくさんの人に出会ったからなんだろうと思いました。そして、他人から言われたことを率直に受け止めることも大切なんだって思いました。
私は人から全否定されたら「は?」とか思っちゃうんですけど、それを受け止めることが自分を変えるチャンスなんだと思います。
まだまだ私たちは若いので、たくさんのことにチャレンジして、色んな人に出会いたいです。私はできないことが多すぎて、やれるようになりたいことがたくさんあります。将来、相手に「選ばれる」ためにも”やれるようになりたいこと”が”やれること”になるように努力していきます。




とらきつね on Facebook 随時更新中です。


唐人町寺子屋の新しいオフィシャルホームページはこちらです。

入塾希望の方、お問い合わせの方はこちらの「お問い合わせフォーム」を通してご連絡ください。
by terakoyanet | 2016-04-05 03:06 | 雑感・授業風景など | Trackback | Comments(0)