『親子の手帖』という本が出ます

3月に、鳥影社さんから『親子の手帖』という本を出します。
表紙画・挿画は元永彩子さん、写真[あとがき]は酒井咲帆さん(ALBUS)、ブックデザインは渋井史生さん(pankey)
本の帯文は、石川直樹さんと植本一子さんです。

本の出版にあたり、最初に(昨年の夏に)本文を読んでくださって、相談にのってくれたのは寺尾紗穂さんでした。
そのあと、いろいろなご縁がつながり、すばらしい方々のお力添えで出版できることになったことをとてもありがたく思っています。

元永さんはこの本の内容と深いところで共鳴する絵を描き下ろしてくださいました。
石川さんのおかげで、pankeyの渋井さんにデザインをお願いできることになり、本のデザインの魅力がぐっと増しました。
植本さんは、夫のECDさんのご逝去をまたいでの依頼になったのにかかわらず、心をこめて対応してくださったことに、感謝しかありません。

『親子の手帖』には、いろいろな親子が登場します。
しかし、親子に特定のモデルが存在するわけではなく、それらはすべてフィクションです。

いじめ、不登校、カンニング、発達障害、学歴社会、小中学受験など、現代的なさまざまな問題にアプローチしています。
いまの時代の子育てにおける親のつまずきについて書きましたが、それは、親に苦しめられたことのある、かつての子どもたちに向けて書いた文章でもあります。そして、子育てをしているお母さんをはじめとする、子どもに関わる方々へのせいいっぱいの応援の気持ちをのせました。

発売日などはまたお知らせします。大きな書店さまやAmazonなどで購入できますが、とらきつねでもお取り扱いします。
また、私が大好きな小規模な書店さまにもお声掛けさせていただきますので、皆さまには一冊一冊を大切にしてくださる町の小さな本屋さんで買っていただきたいという気持ちもあります。



本が1冊出たところで、唐人町寺子屋は今後も変わりません。
何かあればご相談ください。至らぬところはご指摘ください。
子どものため、そしてご家族のために、できるだけのことを精いっぱいにやっていきますので、よろしくお願いします。
また、本のお取り扱いできますよ、という方がいたら、ご一報いただければうれしいです。




『親子の手帖』 鳥羽和久

○目次
イントロダクション
第1章 私の不安を知ることで、子育ては変わる
1親の不安は子に伝播する/2子どもは本当に親の言うことを聞かないのか/3子どもの叱り方
4子どもを管理すること/5全部、僕のせいなの?/6放っておけない親
第2章 親はこうして、子をコントロールする
1成功体験は危ない!?/2ある母と娘の電話/3親はこうして子をコントロールする/
4カンニングをする子どもたち/5幻想の共同体、母と娘/6記念受験の虚実/
7なぜ偏差値の高い学校を目指すのか/8小中学受験と親/9葛藤との付き合い方/
10受験直前の子どもとの付き合い方
第3章 苦しむ子どもたちと、そのとき大人ができること
1学力と差別の問題/2身近になった障害/3「勉強ができない」と下を向かなくてもいい/
4LD(学習障害)の子どもの将来/5発達障害の子どもと夫婦の問題/6良い父親/
7良い母親/8家庭でもない、第三の居場所の必要性/9子どものいじめと大人の接し方
第4章 子どもの未来のために
1大人になるということ/2子育てに熱中すること、子育てから逃避すること/
3理解のある親と子どもの精神/4少子時代の子育て、子どもの自立
あとがき


『親子の手帖』という本が出ます_d0116009_14365647.jpg
(こちらはカバー表紙ではありませんので、お探しのときはご注意ください)



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by terakoyanet | 2018-02-04 11:39 | 寺子屋エッセイ(読み物) | Trackback | Comments(0)