カテゴリ:塾長おすすめの場所( 370 )


2017年 02月 20日

ディック・ブルーナの町、ユトレヒト

アムステルダムに着いた夜。
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妻はまだ時差ボケで辛そうだし、また明日の夕方にはドイツ方面に移動になるし、明日の午前は近場に出かけよう。そう思ったときにふと浮かんだのがユトレヒトでした。
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ユトレヒトはアムスから約30キロ南下した場所にあります。列車で30分弱で到着。雨上がりの涼やかな空気。ユトレヒトと言えば、ディック・ブルーナの町。
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ディック・ブルーナ ハウスはきっと小さなお子さんと行ったら特に楽しい場所。
小さい子たちがナインチェ、ナインチェ(ミッフィーのこと)と言いながら走り回っています。

それにしても、ミッフィーというキャラクターはあまりに隠喩的で、そのデザインはあまりに簡潔に完璧で。

うさ子さんについて、閉ざされたように見えるその口について、
キャラメルを万引きしてしまうような弱い心を持ったうさ子さんについて、
一見、幾何学的な曲線ながら、よく見ると点画のように浮かび上がってくるその輪郭について、
考え出したらきりがありません。

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ユトレヒトは静かな町ですが、オランダを代表する鐘楼であるドムトールン付近は活気があります。(ハウステンボスのドムトールンのモデルです。)
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またそのうち続きを書きます。


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by terakoyanet | 2017-02-20 06:54 | 塾長おすすめの場所 | Trackback | Comments(0)
2017年 01月 24日

ヴァチカン・サンピエトロ大聖堂

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ローマではヴァチカンの近くに滞在しました。肌寒い早朝に石畳の道をとぼとぼと歩いて、サンピエトロ寺院の目の前まで来たとき、何とも言えない温かい感動が体中を巡りました。そこは、小さい頃から憧れた場所でした。
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数日後にマザーテレサの列聖式を控えたヴァチカンは、とても活気がありました。
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大聖堂の内部、クーポラ、博物館。どれも本当に圧巻でした。
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今日は写真だけですが、少しずつお話しする機会があればと思っています。


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by terakoyanet | 2017-01-24 14:39 | 塾長おすすめの場所 | Trackback | Comments(0)
2017年 01月 16日

ローマ、モザイクを巡る旅 その2

ローマ、モザイクを巡る旅 その1 はこちらです。

ローマで夜の散策が楽しい町といえばトラステヴェレ。

サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ聖堂(Santa Maria in Trastevere)には日没直後の明るさが残る時間に到着しました。
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こちらの聖堂は、着いた瞬間に思わず声を上げたくなる美しいモザイクが。
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正面ファザードの三角破風の下に『玉座の聖母子』とよばれる13世紀のモザイク。
今日も安寧な1日を終えたローマの人たちを穏やかに見守っているようで、心がほぐされるような気持ちになります。

サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ聖堂は内部のモザイクもすばらしい。
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めくるめく美しさの後陣のモザイク『キリストと聖母』『聖母マリアの生涯』。


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礼拝堂の前を流れるテヴェレ川。紀元前38年に、この場所から突然「燃える水」(油)が吹き出し、テヴェレ川まで流れたことを、救い主出現の前触れだとして喜んだ人々が、ここに礼拝堂を建てた。そのような故事が残るこの地は、人々の喧騒と、礼拝堂の内的世界のコントラストが、古くからの生き生きとした風情を鮮やかに伝える、特別に美しい土地でした。


ローマのモザイクの話、また続きます。




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by terakoyanet | 2017-01-16 14:28 | 塾長おすすめの場所 | Trackback | Comments(0)
2017年 01月 03日

富士山

新春から、いろいろな場所でいろいろな表情の富士を見てきました。
どの富士も同じように見えるけど、よく見ると、見る場所によって全くその表情が違うことに気づかされます。

あのとき出会ったあの人も、仕事で○○なあの人も、きっと私が見ているあの人は、その人のごく一部の傾向を見ているにすぎなくて、その人は本当はいろいろな表情を持っている。そのことを忘れずにいたいのです。

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by terakoyanet | 2017-01-03 22:05 | 塾長おすすめの場所 | Trackback | Comments(0)
2016年 12月 07日

絶景の話。

昨今は絶景ブームで、大型書店の旅コーナーに行くと「一生に一度は見たい世界の絶景!」というようなタイトル(適当につけてみました)の本が山積みになっています。

私自身も絶景が好きで、世界や日本、あちらこちらを周っているのですが、なぜそんなに絶景を見てうれしいかと言えば、その壮大な景観が目の前に広がるとき、いつも精神を制御している施錠が自ずと解除され、日々ささやかな事に拘泥してばかりの心から解放されるからだと思います。日々私たちは、自力で物事をどうにかしないとと思っている、でも、目の前の景色は、自力でどうにかしようなんてどだい無理だよ、あなたのその心を私に預けなさい、そう言っているかのようです。

ヨハネ福音書の14章に「心を騒がせるな。」というフレーズが出てきます。
そしてその続きには「神を信じなさい。そして、わたしをも信じなさい。」とあります。

この場合の「神を信じなさい」は、英訳では"Believe in God"になり、believe in...を私たちは「~の存在を信じる」と訳すと習っているわけですが、一方で、believeの語源には、「疑いを持たずに受け入れること」「相手の中に入り込むこと」という意味があります。in(聖書の原典のギリシャ語ではen)は「~の中へ」という意味ですから、"Believe in God"というのは、「神(の存在)を信じなさい」というよりは、「神の中に、その身を委ねなさい」、私はそう訳したいと思います。

「心を騒がせるな。神の中に、その身を委ねなさい。」 これは、歎異抄にも著された他力(本願)の考え方にも通じるものがあり、徒らに自我を震わせる私たちへの戒めとも取ることができます。

私はこの「心を騒がせるな」のフレーズを、先日の祖母の葬儀で耳にしました。
これまで何度聞いても入ってこなかったフレーズが、あるとき不意に心にすとんと落ちてくる。
そういうことってありますよね。


話が逸れました。絶景を見ると、心が開き、体がいきいきとした脈動を打ち始める。だから絶景の楽しみは尽きないのですが、一方で、絶景を「切り取る」ことについて、私は一抹の羞恥心を持っています。だって絶景を「切り取る」ことは、作為を免れません。その作為が私にいつも「それはほんとうではないよ」と耳打ちします。
絶景を「切り取る」のは傲慢です。才能のある写真家の中には、その風景に身を委ねたような写真を撮る(しかもそれがその写真家のひとつの解釈として成立している)人たちがいます。私の好きな石川直樹さんもそういう人のひとりです。しかし、それができない私は、写真を撮るという行為を楽しみながらも、どこかで気まずさを抱え込まずにはいられません。
また、絶景を「切り取る」ことで完成形の美しい画像を作り上げること。この思考は、日本という土地にたまたま生まれついた私たちの感覚とも乖離しがちです。西洋の絵画や庭園が、その幾何学的な精緻さによって完結した永遠性を求めるのに対し、日本の絵画や庭園は、その移ろい、変化自体を楽しむものでしょう。いくら非の打ちどころのない美しいものであっても、そこに移ろい、はかなさがなければ、その美しさは私とは縁の遠いものなのではないでしょうか。その点で、インスタでよく見る美しい風景写真たちは(これには私自身の写真も含まれるのですが)なんだか空疎さが免れない。一方で、写真が本職ではなくても、例えば民俗学者の宮本恒一が主に記録用に撮ったと思われる写真を見ると、そこに流れる土着の時間があり、そこに避けがたいはかなさがはっきりと映っていて、はっとさせられるのです。

話しがすっかり長くなりました。今回、絶景の話をし始めたのは、10月にある男子高校生に「文化祭で世界の絶景を紹介しなくてはいけない。自分か身近な人が実際に訪れたところ。そして他の人と被らないところ。」という難しい相談を受け、その際に、彼に絶景の紹介をするために、過去の写真をピックアップしたこと、そして絶景いいなと思いつつも、その際に、絶景を単にネタにして消費するだけの発表は空疎だよ、といらぬ忠告をして以来、何か書こうと思っていたことからでした。

以下、2016年から遡って、その年の中でべストの絶景。見たときの爽快な気持ちを思い出します。グランドキャニオン、エアーズロック、イグアス滝、万里の長城のような絶景のビッグネームには、まだ行ったことがないのですが。

〇2016 Lyse Fjord - Norway
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〇2015 Mt. Bromo - Indonesia
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〇2014 Gullfoss - Iceland
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〇2013 Rock Islands - Palau
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〇2012 Seven Sisters - England
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〇2011 Kalalau Valley - Hawaii
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〇2010 First - Switzerland
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〇2009 Great Barrier Reef - Australia
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〇2008 Hateruma Island - Japan
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by terakoyanet | 2016-12-07 11:58 | 塾長おすすめの場所 | Trackback | Comments(0)
2016年 12月 06日

大濠公園 アニメver.

少し前から話題になっている、手持ちの写真をアニメ風にするアプリ。
秋・冬に撮った大濠公園の写真はこの通り。
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瞬時にアニメーションの世界になって楽しいです。

と思ったら、アプリの運営側にちょっと問題があるようで。
その「正しさ」について判断しなければならないというのは、情報社会に住む私たちにとって厄介なことですね。

本校の展望面談室(7F)から見た大濠公園
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子どもたちをアニメーションの世界にいざなうと
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こんな感じになりました。人物より風景が得意ですね。


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by terakoyanet | 2016-12-06 14:38 | 塾長おすすめの場所 | Trackback | Comments(0)
2016年 11月 10日

杖立温泉のみちくさ市へ

11月6日(日)の7時~10時の間に杖立温泉で開催されたみちくさ市に行ってきました。

2ヶ月に1度のペースで開催されている杖立温泉みちくさ市、本当は前日から宿泊して楽しみたいところですが、それはどうしても叶わないので、今回は早朝6時からN先生と出かけました。大分自動車道に入ってしばらくすると、目前にせまった山と山のはざまに雲海が広がっていて、初冬の朝の美しさをつくづくと感じながら杖立に向かいました。

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日田インターからはR212号線を南下します。熊本地震の影響で4カ月もの間通行止めになっていた国道。複数箇所が片側通行であるなど、現在でも影響が残っています。到着直前に「ここのダムによって沈められた集落はどんな町だったんだろう・・・」などと言いながら通過した松原ダムが、まるで台湾の絶景地として知られる日月潭さながらの息をのむ美しさで、初冬の早朝に出かけることで出会えたさまざまな景色に顔をほころばせながら、インターから40分弱でいよいよ杖立温泉到着です。

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普段の晴れた日のみちくさ市は、桜橋下の蒸し場前で行われているのですが、今回は11月となり外の寒さが厳しいため、「杖立温泉会館」が会場となっていました。こちらは杖立集落にかつてあった分校跡の木造校舎。
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私もN先生も、小学時代に木造校舎を経験した世代なので、廊下の雑巾がけしたよねーなどと話しながら、ワクワクと会場へ。

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地元旅館の料理人の方々(米屋別荘さん、旅館よろずやさん)が、地元の食材を最大限に生かしてつくった朝定食は予約制。当日に電話予約してみたのですが、定食完売で、私たちはアラカルト(写真)をいただきました。温泉水の蒸気を使ってつくられたお料理の数々。もう、本当に、お世辞なんていっさい抜きで、絶品!とてもとても美味しくいただきました。朝市でこれだけ本気のお料理が出るなんて素晴らしいです。

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(*このお写真のみ杖立温泉みちくさ市FACEBOOKページからリンクされていました穴井様よりお借りしました。)

◎11月 みちくさ市の献立

(A定食)
小国原木椎茸と黒豚の焼売 竹の子芋と栗 銀杏の餡かけ 冬至南瓜豆腐

(B定食)
肥後赤鶏のつくねみたらし餡 阿蘇高菜ピリ辛出汁巻き卵 小国大根の風呂吹き 紅葉麩

(AB共通)
蒸し野菜サラダ(かぼちゃ・人参・いんげん・甘藷・厚揚げ) デュッセル特製ソーセージ 山菜おこわ 味噌汁

(アラカルト)


―――

こちらのみちくさ市は、2004年から杖立温泉に住み、住民の立場からまちづくりにかかわってこられた、九大の専任講師、田北雅裕さんとそのゼミ生たちが、杖立温泉観光協会、住民の方々と協同して運営なさっています。会場に入ったとたん、フレッシュな女の子たちが明るい笑顔で迎えてくれるのですが、彼女たちが、田北ゼミ生の子たちですね。(写真撮らせてもらったらよかったです。)

早朝からのイベントですから、前泊してイベントの運営に参加する彼女たち。日ごろ考えていること、研究していることの「実践の現場」を見ることで、きっといろいろな刺激を受けるでしょう。特別な場所で特別な空気を味わうことができている彼女たちを(かつて同じ学生だった者の目線で)とてもうらやましく思いました。

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みちくさ市の会場では、いくつかのお店が出展されています。
今回の会場では、コーヒー(Carubon Companyさん)、ハンドクラフト(KIKORIさん)、お豆腐(小国のゆめさん)、パン(ASO DELIさん)などが出品されていました。

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私が会場の物販で買ったものをひとつご紹介。
こちらはなんと地元のみねおばあちゃん(御年98歳!)が味噌からつくった「にんにくみそ」。
アツアツご飯にかけて食べましたが、最高でした。

みちくさ市に参加する人たちは、朝日を浴びた杖立川沿いに立ち上る美しい湯煙を見ながらこの会場を訪れるでしょう。そして、出される朝ご飯を通して、そして物販とそこにいる地域の人たちを通して、杖立の、小国の素晴らしいところを次々に発見していくでしょう。さらに、朝市に参加したあとには、それぞれが気持ちのよい朝風呂に入りに行くでしょう。
そういったこの土地ならではのよいところと自ずと出会えてしまう。この朝市の魅力はそこに尽きます。なんて楽しい朝。

このような有機的な循環を生み出すことは、決して一朝一夕の思い付きでは不可能で、この土地に住み、十年以上土地と直接にかかわってきた人だから可能になったことがあると感じました。そこらへんのことも、今度の11月23日にとらきつねのイベントに登壇する田北さんに伺ってみたいなと思いました。

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朝食を食べ終わって外に出ると、朝霧が消え、青空が広がっていました。
杖立温泉の川沿いの景観と、温泉街らしい古い町並みは本当に魅力的で、もう心をつかまれてしまいました。

お風呂は、今回のみちくさ市でお料理を出された米屋別荘さんへ。(*入浴のお客様が不在のタイミングで撮影させていただきました。)
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源泉が直下にある、迫力のある温泉でした。打たせ湯があり、蒸し風呂もあり、清潔感のあるすばらしいお風呂でした。筑後川水系の温泉は、肌になじむ泉質のお湯が多いのですが、こちらのお湯もやはり柔らかな感触のお湯で素晴らしかったです。

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正午までに福岡に戻るというノルマがあった私たちは、後ろ髪をひかれる思いで再来を誓って魅力的な温泉地を去りました。

次回のみちくさ市は2月開催とのこと。楽しみですね。


――――

今回、私たちは時間がなくて行くことができなかったのですが、今回のみちくさ市の案内に載っていた「おすそわけ野菜のレストラン松原」さんもとても気になっています。

今回のみちくさ市では、来場者の方々がそのあとレストラン松原に行ってお食事をすれば、「小鹿田DE杖立プリン」をいただくことができる、という特典がありました。レストラン松原は杖立温泉から県境を超えたお隣の大分県日田市の中津江上津江地区にあるのですが、こういった、行政区を超えて協同してイベントを行う取り組みも、やわらかな実践をなさっている田北さんたちならではのアイデアだなと思いました。

レストラン松原では、この地区で暮らす高齢者の方々が自家用に育てた野菜を「おすそわけ」していただくことで、それを使用した料理を出されています。高齢者の見守りをかねたこのような取り組みのアイデア、とても面白いですよね。


――――

田北雅裕さん、坂口恭平さんが登壇するとらきつねのイベントは11月23日、勤労感謝の日に開催です。
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定員のため、お申込み受付は終了しています。



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by terakoyanet | 2016-11-10 11:50 | 塾長おすすめの場所 | Trackback | Comments(0)
2016年 10月 05日

ローマ、モザイクを巡る旅 その1

見どころの多い町ではテーマを決めてそれに基づいて巡るというのが、旅を楽しむコツのひとつだと感じています。ローマではさまざまなバジリカ、聖堂を巡り、モザイク美術を堪能しました。ほぼすべてのスポットが徒歩と地下鉄で廻ることができてありがたいと思いました。

◇サンタ・コスタンツァ霊廟(Mausoleo di Santa Constanza)4世紀
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◇サン・アグネス教会(Basillica di Sant'Agnese) 7世紀
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◇サンタ・プデンツィアーナ教会(Santa Pudenziana al Viminale) 4世紀
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◇サンタ・プラッセーデ教会(Santa Prassede all'Esquilino) 9世紀
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◇サン・ゼノーネ礼拝堂(Sacello di San Zenone) *サンタ・プラッセーデ教会内 9世紀
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その2に続く



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by terakoyanet | 2016-10-05 17:57 | 塾長おすすめの場所 | Trackback | Comments(0)
2016年 09月 21日

新しい旅のすすめ その1

村上春樹氏が朗読会を開いたことでも知られる、熊本の橙書店が刊行している「アルテリ」第2号(2016年8月31日発行)の巻頭に、坂口恭平氏の美しい短編『避難所』が掲載されている。この物語の中で、「わたし」は、熊本地震の影響で妻の実家の横浜に避難し、さらに妻と気まずくなり東京の知人宅へと二重に「避難」している。熊本から避難してまもなく2カ月が経過しようとしているある日、娘の「ナオ」がわたしを訪ねてくる。ナオは地震以来、音や振動に極度の恐怖心を抱くようになっていて、わたしはそれを自分のことのように不安に思っている。そんな不安な二人がわずか2時間だけいっしょに公園に行き、共に時間を過ごすことになる。「遊具で一緒に遊びたい」と言うナオに対して、わたしは「ここで見てるよ」と言う。ナオは「嫌だ。一緒に遊びたいもん。」とそれでも食い下がる。それに対してわたしは「でも、パパも嫌なんだよ。」と応じる。
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ここに描かれているのは、親子、というよりは、あまりにフラットな人間間の対話である。「わたし」は、親であっても決して子を「所有」することはできず、親と子はどこまでも非対称であることを直観的に知っている冷徹な人である。愛する我が子を見るときに、その存在と存在の隔たりがいつでも悲しく目に映る人である。もし「わたし」の言動が子供じみて見えるとすれば、それは、「わたし」が私たちが普段目にする親子のヒエラルキーに依拠していないからである。

「だって、誰かに遊びかた決められているみたいで退屈なんだよ。」わたしはなぜ遊具で遊ぶのが嫌なのかをナオに話したあと、いっしょに「木登り」をすることを提案する。ナオの目の前で7,8mの高さを登る私。そして「やめて。」「パパ、落ちそうで怖いよ」と叫ぶナオ。「また不安になってきた」とつぶやくナオ。
でも怖くて不安だけど、おもしろそう、わたしの木登りを見てそう感じたナオは、自ら木を登る練習をする意思を示し、半泣きになったり怒ったりしながらも、わたしの力を借りて、なんとか低い枝の上にまたがる。そして降りるときに怪我をするも「痛くない」ことを発見し、次は自力で登る意思を示し、次は自力で低い枝に登りきる。

登り切ったあとナオは「不安じゃない、怖いのに、痛いのに、不安じゃない」と言う。わたしも、「怖いけど、痛いけど、面白い。それほんとに大事だから。」そう答える。最後の場面で二人は、雲ひとつない空の下で、木の上の家でもつくろうか、そんな話をしている。そうやってこの話は静かに終わってゆく―。

『避難所』は5分もあれば読める短い小説。そのあらすじをわざわざここに書き連ねたのは、他でもなく、私がいまから書こうと思う「旅」の醍醐味はまさに、この小説の最後のほうに出てくる言葉、「怖いけど、痛いけど、面白い。」これに尽きると考えるからだ。

私自身これまで多数の国・地域に行きながら、一度も旅行会社のパックツアーに参加したことがなく、(参加したことがないのに言う資格はない、そう言われそうだけど)パックツアーは、「誰かに遊びかた決められているみたい」で嫌だから、いつも自分で全てを手配して、自分で旅をつくるようにしている。先が見えず怖いけれど、でも本来、安心というのは、上の小説のナオがそうであったように、はじめからそこに行けばあるものではなくて、自分でいろいろと試す過程で勝ち取っていくものではないだろうか。その意味では日本国内における外国をいたずらに怖がる風潮は、その多くがよくわからないものを直視できないときに起こりがちな、ごく一部の特殊な例を肥大化してとらえてしまうような、アレルギー的で強迫的な反応であり、それらの無根拠ともいえる反応によって、多くの人たち、特に女性の旅が抑制されている事実については、とても勿体ないことではないかとさえ思われる。(女性の旅にリスクがあることを否定しているわけではないが。)
怖さや痛さを伴いながら、それでも面白い、そのことを味わうことなくして、旅は成立しないとさえ思える。

(その2に続きます。)


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by terakoyanet | 2016-09-21 19:56 | 塾長おすすめの場所 | Trackback | Comments(0)
2016年 09月 16日

ノルウェーのリーセフィヨルドへ。

ノルウェーのリーセフィヨルドに行ってきました。

拠点となる街はスタヴァンゲル。スタヴァンゲルは大西洋岸に面するノルウェー第4の都市です。(人口13万人)
古くはヴァイキングの拠点となり、近代以降は林業、水産業で隆盛しました。現在では北海油田関連の石油化学産業がさかんで、市内にはノルウェー石油博物館があります。(この博物館はとても素晴らしいのでそのうち記事で書くつもりです。)スタヴァンゲル市内にはさまざまな魅力のあるスポットがあるのですが、今日は、スタヴァンゲルから日帰りでアクセスできるノルウェー屈指の絶景、リーセフィヨルドについて書きたいと思います。

スタヴァンゲル桟橋の近くにあるオフィスで、クルーズ船/フェリーとバスのパックチケット(往復)を購入して出発です。
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美しいスタヴァンゲル港


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スタヴァンゲル - リーセフィヨルドの地図


行程にはいくつかパターンがあるのですが、私は、リーセフィヨルドの奥までクルージングしたあと、フィヨルドの入り口にあるオアネス(Oanes)まで戻り、そこからバスに乗り換えてプレイケストールヒッタ(Preikestolhytta)まで行き、さらにそこから2時間ほどトレッキングしてプレイケストーレン(Preikestolen/英語名はPulpit Rock)まで辿り着くコースを選びました。(帰りはタウ(Tau)経由で戻りました。)

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この日の波は穏やか。しばらくは静的な風景が続きます。

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リーセフィヨルド大橋(Lysefjord Bridge)を通り過ぎると、いよいよ壮大なフィヨルド地形が眼前に迫ってきます。

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このフィヨルドに流れ落ちる滝の水をクルーズ船のスタッフがバケツで汲んで、ゲストたちに振る舞いました。
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ひんやりとした美味しい水でした。

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こちらが今日の目的地、プレイケストーレンを真下から見上げたところ。

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フィヨルドの渓谷美を堪能したあと、フィヨルドの入口にあるオアネスまで戻り、バスに乗り換えます。
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事前にバス路線の地図をチェックしていた私は、景観がよいと思われる右側に座席を取りました。これが正解でした。

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バスの車窓から。美しい景色が続きました。


そしてプレイケストールヒッタに到着。いよいよ待ちに待ったトレッキングスタートです。
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行程の大部分が、このような石が露出した上り道。
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時折、歩きやすい歩道もあります。
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そして湖があちらこちらに。
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景色が美しく、しかも変化に富んでいるから、楽しく登ることができます。案内の表示もばっちりなので、よほどの悪天候や夜間でない限り、迷うことはないでしょう。
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プレイケストーレンまで残り1kmの表示が出たあたりから、視界の奥や左側にフィヨルドの深い谷がちらちらと見え始めます。
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そして残り数百メートルになると・・
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思わず悲鳴を上げたくなるほどの凄まじい崖。



プレイケストーレン到着です。(ちなみにプレイケは教会などにある説教壇の意味)
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みんな、崖の端っこに寄りすぎ。
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現実感を失うような美しさ。フィヨルドは下からではなく、上から見るものなのだと強く思いました。
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さらに上からプレイケストーレンを見たくなり、プレイケストーレンの裏の岩山をよじ登り、崖の上でひとり風に晒されながら撮影。
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凄まじい場所に立ったあとの浮遊感のせいか、達成感が大きすぎたせいか、帰りは写真もほとんど撮らずにただ黙々と下山しました。
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氷河が削ってできたU字谷、フィヨルド。
毎年子どもたちに教えていながら、その実際の姿を初めて自分の目で見ることができました。

人類史をはるかに超える時間の蓄積が、美しい造形となって眼前に迫っている。そのことを感じたとき、そこから不意にさまざまな意味作用が消え失せ、ただ自分の足もとの覚束なさだけを感じる、そういう瞬間がありました。かけがえのない1日となりました。



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by terakoyanet | 2016-09-16 12:58 | 塾長おすすめの場所 | Trackback | Comments(0)