寺子屋ブログ by 唐人町寺子屋

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2018年 01月 13日

センター地理Bでムーミンの問題が出題。

本日のセンター試験の地理Bで、ムーミンがフィンランドのアニメーションだとわからなければならない問題が出た!と、大きな話題になっています。
ムーミンがフィンランド、小さなバイキングビッケがノルウェーのアニメーションだなんて、地理Bで失点した覚えのない私も、即答はできかねます。しかも、それ、いくら?を表すフィンランド語とノルウェー語を選ぶ問題も出たとのこと、この話題を最初に聞いたとき、まさか!そんな問題が!?受験生がわかるわけないだろ!?と驚きました。
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問題を見てみると、確かに出題されています。
しかし、よく見ると、この問題はよく練られた良問です。

まず、注目すべきは、「ノルウェーとフィンランド舞台にしたアニメーション」という出題文です。
よく見ると、タのムーミンの奥には針葉樹林が描かれており、そして、チの小さなバイキングビッケの奥には文字通りバイキング船が描かれています。つまり、タは針葉樹林が代表的な景観の国であり、チはバイキングが活躍した海洋国であることがわかります。

これまでの地理の学習で地図帳とにらめっこしてきた受験生は、フィンランドは低湿地が広がる文字通り森と湖の国であること、そして、ノルウェーは大西洋に面した海洋国であること(また、沿岸は偏西風の影響で高緯度なのにかかわらず温帯(Cfb, Cfc)であること)を知っているはずです。また、詳しく地誌を学習した受験生は(当校の地理Bの授業ではもちろん出てきました)ヴァイキングがスカンディナヴィアの北部で活躍したことを学んでいるはずです。(ヴァイキングは世界史にも出てきますが。)
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ですから、針葉樹林が見えるタはフィンランド、ヴァイキングのチは海洋国のノルウェー舞台にしている絵であると答えることができるはずです。
(フィンランドはボスニア湾に面していますが、海洋国とは到底言えません。なぜならば、フィンランドの船舶は、デンマーク他の領海である、スカゲラック海峡、カテガット海峡を通らなければ大西洋に出ることができませんから。フィンランドは、地政学的に極めて不自由な位置にある国です。)

冷静に考えれば、ムーミンはどこの国のアニメーションでしょう?なんて問題が出るわけがないのです。
背景の仕掛けに注目することが大切な問題です。

そして、言語をA・Bから選ぶ問題。ノルウェーの文字、フィンランドの文字なんてわかるか!?と絶望的な気持ちになる受験生の気持ちが容易に想像できます。しかし、問題をよく見てください。Aの言語は上のスウェーデン語とそっくりです。(発音がわざわざカタカナで書いてあるところが、受験生への優しさであり、ギフトであることに気付きましたか?) でも、Bの言語は共通点が全く見当たりません。この時点で、ちゃんと学習してきた受験生たちは、はっとするでしょう。ある大切な事実を思い出すのです。

そう。それは、フィンランドの言語は周りの国とは違う、という事実。
ヨーロッパは、ゲルマン・ラテン・スラブの3大語族が席巻するなかで、フィンランド語とハンガリー語(マジャール語)は例外的にウラル語族であるというのは、地理Bの必須項目です。(正確には、エストニア語やサーミ語など、他にもウラル語系はありますが、「フィン&マジャール=北アジア地域と同じウラル語族である」は必須なのです。)

ですから、スウェーデン語に近いAがノルウェーの言語、異なるBがフィンランドの言語ということで正解が出ます。(実はBのトナカイもなにげにヒントです。フィンランドはサンタクロースの国。サンタの乗り物はトナカイです。ノルウェーにもフィンランドにもトナカイはいますが、トナカイのソリが活躍するのは、山がちなノルウェーではなく、土地が平坦なフィンランドでしょう。)


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受験生の皆さん、一見突飛に見える問題が出ても、ちゃんといままで学習したことの範囲から問題は出題されています。自分の知識が自ずと応用される快感を感じながら問題を解き進められるようになればたいしたものです。


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北極海を中心に据えて世界を見ると、ヴァイキングの世界が目の前に広がります。
写真は、レイキャヴィク(アイスランド)のヴァイキング博物館に展示されていた地図。


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# by terakoyanet | 2018-01-13 23:59 | 雑感・授業風景など | Trackback | Comments(0)
2018年 01月 12日

明日はいよいよセンター試験&早稲田佐賀高校入試

いよいよ明日はセンター試験と、早稲田佐賀高校入試。
この冬でもっとも強烈と思われる寒波に見舞われていますが、受験生のみんなは強い気持ちを持ち、明日、明後日を乗り切ってください。

受験生の一人ひとりが、自分の力を存分に発揮できることを心より願っています。

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今週月曜日の現国の授業。センター前の独特の緊張感が漲っていて、いい授業になりました。

今週の日曜日には中3生たちと光雲神社(西公園)に受験必勝祈願に行きました。
自分の思いを確認し、静かに心を整える、受験生にとってとても大切な時間になりました。



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# by terakoyanet | 2018-01-12 10:54 | 雑感・授業風景など | Trackback | Comments(0)
2018年 01月 09日

大切なお知らせ●新年度のライトコース新設について

新年度より、ライトコースを新設いたします。

ライトコース(対象は中学生・定員20名)は、勉強に自信が持てない子ども専用の新コースです。
このコースは週2回の授業(現共通授業の授業形態とは異なります)を月額4000円という価格で受けることができるコースです。ただし、受講には条件があります。


①直近の中学校の定期テストの5科目合計点が280点未満の生徒さん。(ただし学校の平均点が著しく低いテストの場合には基準が変わることがあります。)
②直近の中学校の内申点合計が25未満の生徒さん。
③その他、当校の共通授業に参加できない理由がある生徒さん。


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この7・8年、本校内の平均学力が上昇し、成績を伸ばしたい生徒たちにとって、より高みを目指すことができる良い環境になったのは確かですが、一方で、授業を一生懸命に聞いても、なかなか成績を上げることができない子たちに肩身の狭い思いをさせることもあったと思います。

しかし、学びの場というのは、本来、そういう学習に困っている子どもたちのためにあるものだと信じています。ですから、そういう子どもたちが、伸び伸びと勉強できる環境をつくりたいと思ってきました。また、家庭の事情にかかわらず、できるだけ多くの子どもたちが、良い環境のもとで学習する機会を得るべきだとも考えてきました。また、世の中の特待生制度(学習にかかる費用の免除制度)が成績優秀者一辺倒であることにも疑問を感じてきました。このことが、ライトコース開設の理由となりました。困っている子どもたちをなんとかしたいという、熱い気持ちで開設いたします。

本当に必要な子どもに参加してほしいという考えから、条件に当てはまる方のみの入校となることをご了承ください。
上の条件のうち、①②については面談の際に状況が確認できる書類の提出が必要となります。③については面談の際にお話しを伺って参加の可否を決定します。新中1でライトコースを希望する方は、小学校の状況を踏まえてのお話しになりますので、まずはライトコース参加の希望をお伝えください。

ライトコースに参加しているうちに、成績が上昇して参加条件に満たなくなった場合、または成績書類の提出が期限内にいただけない場合には、初めの3ヶ月は授業料月額8000円で受講していただくことができます(定員に空きがあれば共通授業生に合流も可能です)が、その後は、待機する入校希望生に席をお譲りいただきます。

ライトコースの授業の曜日スケジュール等は改めてお知らせいたします。
(現時点では水・土の夜が有力ですが、3月の正式決定までに変わるかもしれません。)


当校の教室と人員には限りがありますので、来年度のライトコースの新設にともない、これまでの一部の授業を縮小させていただきます。
①高校コースの共通授業の一部(英数理など希望者の少ない授業の一部)の廃止→個別指導対応に
②特別演習の縮小→毎週ではなく1か月または数か月に1度の開催になります



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# by terakoyanet | 2018-01-09 12:49 | 生徒募集(定員空き状況) | Trackback | Comments(0)