タグ:とらきつねのイベント ( 37 ) タグの人気記事


2017年 03月 21日

今日は16年目スタートの朝。

昨日、春うららマーケットにご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
オープンからしばらくの間は行列が途絶えることなく続き、途中からは雨も降ってきましたから入店まで1時間弱お待たせした皆さまに(小さい子を連れた方も多く)申し訳ない気持ちでした。

でも、マーケットが盛況だったことはとても嬉しくありがたいことと、出店された皆さんと喜びました。
会場を植物で埋め尽くしてくださった花屋マウンテンさんをはじめ、出店された方々のプロフェッショナルさに驚愕し感激する1日でした。

たくさんの卒業生も顔を出してくれました。長濱先生も喜んでいましたよ。みんなありがとう。

d0116009_09363201.jpg

かるべけいこさん(自然料理家)、城慶典さん(ミツル醤油)、野中元さん(写真家・百姓)をゲストに迎え、山内泰さん(ドネルモ代表・㈱ふくしごと取締役)が司会を務めたトークライブは素晴らしく豊かな時間でした。

お客様たち、出店・出演の皆さま、そして寺子屋・とらきつねのスタッフの皆さん、ありがとうございました。とても楽しい1日でした。


d0116009_09370834.jpg
今日、3月21日に唐人町寺子屋は16年目(15周年)の朝を迎えました。(とらきつねは3年目(2周年)。)
当時25歳だった私は40歳になりました。
私の精神は未成熟なままですが、寺子屋という塾はその間に随分成熟しました。

今年は寺子屋の成熟をますます皆さんに還元するときだと思っています。
目の前にいる生徒の「いま」に誠実に向き合っていきたいと思います。


とらきつね on Facebook 随時更新中です。

唐人町寺子屋の新しいオフィシャルホームページはこちらです。

入塾希望の方、お問い合わせの方はこちらの「お問い合わせフォーム」を通してご連絡ください。

by terakoyanet | 2017-03-21 09:48 | 雑感・授業風景など | Trackback | Comments(0)
2017年 02月 27日

3月20日(月祝)の春分の日に「春うららマーケット」開催!

春分の日に、とらきつねで「春うららマーケット」が開催されます。春の訪れを喜びながら、参加者の皆さんで楽しい時間を過ごしましょう。
d0116009_10345610.png
日時 3月20日(月・祝) 春分の日
マーケット 12:00~17:00
トークライブ 18:00~20:30

◇マーケットにご出店の皆さん🌸
●ゴマカフェマルニ(ごまだれや02)
●食のアトリエかるべ(かるべけいこさん・野中元さん)
●花屋マウンテン

●Mic Comercy (ミックコメルシー)
●ミツル醤油(城慶典さん)
●福岡おもちゃ箱
●ヨーコ・フナツマル
●とらきつね
Mic Comercy POP UP CAFE with 花屋マウンテン 
1日限定の喫茶 OPEN!これは楽しみすぎる☆彡 


◇マーケットにご出品の皆さん🌸
●adansonia
●organic oyatsu 研究所
●キャラメランジュ
●COOKLUCK(広沢京子さん)
●宗像堂(沖縄県)
ミナペルホネンと宗像堂がコラボしたミナムナバッグと宗像堂の天然酵母パンのセットを1日限定販売!

d0116009_10381137.png

18時から行われるトークライブでは、「食」をテーマに、「食」を生業にすると決めたきっかけのお話しから、「食」を通して見つめた自然と人、日々の暮らしについて語っていただきます。かるべさんと野中さんは昨年、立ち見の方がいらっしゃるなど大盛況にて終了した「苦しいときほどご飯と味噌汁」(熊本地震の後に開催)以来のご登壇になります。現在「報道ステーション」で放映中の「南阿蘇の食卓」では、熊本地震とその後の南阿蘇でのおふたりと地域の人たちとのかかわり、そして「食」の頼もしさとありがたさが存分に描かれていて、見るたびに感銘を受けます。そして城さんは3月11日に橋本緑さん主催で行われる「ミツル醤油さんの醤油仕込み×食材と醤油の相性を学ぶ」(こちらも数日で満席!)に続いて2度目のご登壇になります。自社での醤油醸造の復活させ、糸島の魅力を発信するために全国を飛び回る城さんに、穏やかな笑顔の奥にある熱い思いについて語っていただきたいと思います。

進行役には、山内泰さん。山内さんはドネルモやふくしごとでの活動を通して、様々な地域デザインや文化事業に取り組んでいらっしゃいます。山内さんは人から話を聞くときの切込みに唸る面白さがある人です。山内さんとお三方は初顔合わせ。前回の坂口恭平さん×田北雅裕さんのトークもそうでしたが、何が起こるかわからないから面白い、そんなトークをどうぞご堪能ください。

◇日時 3月20日(月祝)18:00~20:30
◇場所 とらきつね 福岡市中央区唐人町1-1-1成城ビル1F
◇参加費 1800円(予約制)
◇申込方法(①~③のいずれか) 
①FBのとらきつねページへメッセージ 
②とらきつね(092-731-0121)に電話(*但し営業時間内のみ)
③唐人町寺子屋HPのお問合せフォーム(http://my.formman.com/form/pc/bzDGovvrrWXWHS7P/)からメッセージ
 

〇かるべけいこ プロフィール
福岡県出身。中村学園大学食物栄養学科卒。大学卒業後、外食産業勤務を経て夫婦で熊本県南阿蘇に移住。自然農法を実践する夫とともに食の自給に取り組む。移住後夫婦で自宅を開放して始めた裏民宿での自然食が評判となり、全国から人が訪れる。現在は「食のアトリエかるべ」の主宰として九州内外で料理教室を行うほか、季節限定のカフェごっこも評判に。自然食材を用いた加工品の販売でも知られ、クッキー、シュトーレン、天然酵母パンや切り干し大根、梅干しや、代名詞とも言える鉄火味噌など、全国に多くのファンを持つ。現在テレビ朝日系列「報道ステーション」内の「南阿蘇の食卓」に出演中。



〇城慶典 プロフィール
糸島、ミツル醤油醸造元の醤油職人。高校生の時、自社での醤油醸造の復活を志し、東京農業大学醸造科学科に入学。入学後、「学校に通っているだけでは自分の求めるものは得られない。」ということに気づき、伝統的製法による醤油造りを続けられている醤油蔵を探し、大学卒業までに7つの醤油蔵で研修。さらに卒業後、岡本醤油醸造場にて一年間の研修。その後、JFCS(ジャパン・フードコーディネーター・スクール)で学び、2009年6月より、実家であるミツル醤油へ入社。2009年11月 夢である醤油造りの復活と、地元・糸島を全国に発信したい、という思いをリンクさせ具現化する社内別ブランド「itosima terroir」(イトシマ テロワール)をスタート。自社醸造の醤油「生成り」はたちまち全国の食通たちに知られることになり、いまや全国の料亭や家庭の食卓に並ぶ人気商品に。



〇野中元 プロフィール
福岡県出身。写真家、百姓。外食産業勤務を経て、94年26歳で南阿蘇に移住、無農薬田畑栽培23年目。竈に五右衛門風呂、ボットン便所にmacの暮らし。著書に妻の料理家かるべけいことの共著で『自然がくれた愛情ごはん』『かるべけいこのやさしいおやつ』。雑誌『九州の食卓』アドバイザー、TV『アグリンの家』『アリスのおいしい革命』スチール担当。現在テレビ朝日系列「報道ステーション」内の「南阿蘇の食卓」に出演中。「ミツル醤油」さんのパンフレットは野中元さん撮影。さらに、雑誌『九州の食卓』、糸島の魅力を伝えるパンフレットなど、とらきつねの周りには野中さんが撮った素敵な写真であふれています。



〇山内泰 プロフィール
「自分たちの求めるものを自分たちでつくる」文化的な社会を目指して、コミュニティデザインや文化事業に取り組むNPO法人ドネルモの代表理事。㈱ふくしごと取締役。九州大学芸術工学府修了(芸術工学博士、専門は美学・芸術学)。「ドネルモ」はフランス語で「言葉を与える」の意。わかりやすい「正解」を見出せない昨今の状況も対して、従来とは違った観点からレスポンスする(言葉を与える)アプローチで、多様なモデルを生み出すべく、様々なプロジェクトに取り組んでいる。ふくしごとでは、障害者の人たちに「ふくしとの出会い直し」 の機会をつくり、障害者と社会の心地よい循環をつくることを目指して活動している。とらきつねとの接点は、とらきつねの母体「唐人町寺子屋」の講師を務めていたことから。(現在もお世話になっている生徒たちがいます。)





とらきつね on Facebook 随時更新中です。

唐人町寺子屋の新しいオフィシャルホームページはこちらです。

入塾希望の方、お問い合わせの方はこちらの「お問い合わせフォーム」を通してご連絡ください。

by terakoyanet | 2017-02-27 10:40 | とらきつね | Trackback | Comments(0)
2017年 02月 02日

「ミツル醤油さんの醤油仕込み×食材と醤油の相性を学ぶ」とらきつねで開催

来たる3月11日(土)に、橋本緑さん主催のイベント、「ミツル醤油さんの醤油仕込み×食材と醤油の相性を学ぶ」がとらきつねにて開催されます。とらきつねでも本当に高い人気のミツル醤油醸造元さん。(私自身、現在ミツル醤油ばかりを愛用しています。) 

城さんとはいつかイベントを通してご縁があったらいいなと思っていたら、こんなに早くその機会がやってくるとは。詳しくはFacebookイベントページをご覧ください。

はじめ、このご案内を見たとき、うむっ、めっちゃ興味あるけど参加費が・・と思ったのですが、リバーワイルドさんの「柿豚」やCOLTRADAさんの「はざがけうどん」など、醬油と合わせる食材が、まさに逸品中の逸品で、なるほどそういうことかと合点しました。

橋本さん、余計なことまで言ってすみません。イベント、楽しみにしています(^^)/
お申込みはとらきつねでは受け付けておりませんので、イベントページでご確認ください。

今回のゲスト、糸島ミツル醤油の城慶典さんは、日本醤油界のホープとして全国から熱い視線を受けており、度々さまざまなメディアで取り上げられています。




とらきつね on Facebook 随時更新中です。


唐人町寺子屋の新しいオフィシャルホームページはこちらです。

入塾希望の方、お問い合わせの方はこちらの「お問い合わせフォーム」を通してご連絡ください。

by terakoyanet | 2017-02-02 11:35 | とらきつね | Trackback | Comments(0)
2016年 12月 13日

坂口恭平 × 田北雅裕 トークライブ(11/23) 参加した方々のご感想

11月23日に行われた坂口恭平さん、田北雅裕さんのイベント。
第1部は田北さんによる「ふりかえり2016」、第2部は坂口さんの「現実宿り」出版記念トークライブが行われました。

奇跡のような凄まじい時間で、いまだにその日の印象が鮮烈に残っています。

そのときの参加した方の感想を以下にご紹介させていただきます。(掲載のご了承をいただいています。)



遅ればせながら、23日祝日夜のとらきつねさんでのイベント。

田北雅裕さんのお話
田北雅裕さんと坂口恭平さんのトークライブ
坂口恭平さんのお話とライブ

濃い濃い時間でした。

田北さんのお話、丁寧でとてもわかりやすくて、まだまだ聞きたいことたくさん!

坂口さんは、驚くほどの早口で、スピードラーニングかと思いました(笑)

天才なんだ、この方は。

でも、お話は尖っているようで、実はすごくあたたかく、真面目に感じました。

お母さまが子どもに感じて欲しいことを暗号のように生活の中に散りばめられていたお話や、各々がイメージする、例えば風景でも、それはある意味で「現実」で、しかもそれは個人的なものだけでなく、他の人達と共有することも出来る、というようなことに、改めてなるほど、と思ったり。

そして、それぞれが自分を惜しみなく出していくようになるこれからの世の中、きっとこんな天才的な人は、増えていくんだろうな、と思ったり。
そうすると、もう、天才、とか、しょうがい、とか、カテゴライズしていきようがなくなるんだろうな。

人と人は出会い、話し、触れる。
それで何が生まれるか。
幸せに向かっての知恵や行動。
うまくいかなかったり、悩んだ時に見守られる存在。

今ある自分は、自分で大きくなったように見えて、常に誰かの影響を受けたり、誰かの言動で心を揺さぶられたりして形作られていて、それは自分の好きな人達だけでなく、嫌いな人達からもちゃんと影響を受けている。

それを実感すると、必要のない人間とか出会いとかは、ない。

そして、私は、つい、こんな風に大人になった素敵な人達を育てたお母さん、家族の環境に興味が湧いてしまう。

イベントの前のミニマーケットで買った花屋マウンテンさんのドライフラワーとミニリース。
生花は枯らす「火の手」の私にも、ドライフラワーなら!という一抹の期待。

花屋マウンテンさん、すごく丁寧に、お花を愛おしむように包んでくださり、その姿に何だかすごくあたたかい気持ちに。

普段乗らないバスで帰ったら、確認したのにまさかの乗り間違いで、自宅近くから雨の中15分ほど歩いて帰宅。

ものすごい熱量のイベントだったので、頭冷やすのにちょうどいいってことかなぁ。

ドライフラワーが濡れないように…と気をつけて帰って、紙袋からお花を出した後に気がついた花屋マウンテンさんのロゴマーク!

かわいい…


-------------

田北雅裕✖️坂口恭平 ふりかえり2016 @とらきつね トークイベントに行って来ました。

坂口さんの予言(?)のとおり、久々に興奮し過ぎてすぐには寝れないだろうという状況で帰路に着きました。
クールダウンせねば、インプット量が多すぎたのでアウトプットしなければ、と幼なじみの店に寄ろうとしたけどあいにくのお休み…
仕方がないので家の周りをドライブして帰り着いたらダンナがまだ起きてるよ…
何もやましいことはないのに、なぜか後ろめたい気分にさせられました。

ということで、ここにアウトプットしている次第。

以下雑感…
坂口さんのお話が若干キョーレツ過ぎて刺激が強めだったけれど、高校生も何人かいるなかで、それぞれがお話や音楽を聞いて楽しんで、それぞれ何かしら自分の中で咀嚼して落とし込んでいる感が伝わってきて、素晴らしいなと思ったこと。

坂口さんと田北さんが初対面であり、まずもって佇まいからして真逆な印象であるのにもかかわらず、真面目なお人柄の田北さんが、坂口さんのまるでお父さんであるかのように、共通点を見出して分かりやすくトークを進めてくださっているのに感動してしまったこと。

お話の内容としては田北さんの場合、杖立温泉に移住なさった後の取り組み、今の地域おこし、町おこし、またはまちづくりにおいて普遍的なテーマであり、基本的なテーマである、昔から町に住んでいる人たちへの新参者としてのアプローチの仕方、コミュニケーションの手段をお話してくださったこと。お話なさっている以上にご苦労があったと推察しました。
これはまちおこしに限らず、社会と家族のあり方へのアプローチでもあることを、社会からの孤立という視点から相模原の障害者施設の事件を通してお話してくださいました。
それから、SOS子どもの村ジャパンにおける取り組み。実は一番聞きたかったところでもあったのだけど、時間の関係上短くなってしまったので刊行誌を購入。後でゆっくり読みたいと思います。
一番印象に残ったというか、目からウロコだったのは、自立と依存は反対語ないし反対の概念ではないというお話。自立というのはたくさんの小さな依存によって成り立っているものだということ。すごく腑に落ちるお話でした。

坂口さんは…掻い摘んで言うなら…5次元と6次元のお話。躁状態の疾走感と高揚感。これ以上はお腹いっぱいです、勘弁してください(笑)
お支払いしたお金以上の、まさに宝寿、宝をおみやげにたくさんいただいた気がします。またこうして文章におこしてみると、宗教ぽくて怪しさ満載なのだけれど(笑)
高校の教科書にも載るほどの歴とした作家さんです。
まあ、高校の教科書に載ったからってどうなんだって、ご自分でもおっしゃってましたが。
すごくご自身も含めて生きづらさを感じるけど、それと同時に大丈夫だよって励まされてるような気にもなったし、もっと残りの人生出し惜しみせずに勉強してみようと思えるお話でした。
なんか、小学生の感想文みたいになっちゃったけど…本当に行ってよかったです。

----------------

昨日の坂口さん効果が一夜明けてもまだ覚めやらない今日。本当に生きてる覚醒材ですよ。人剤ですよ。財かもしれない。ヤバい。
だけど同時に田北さんのお話が現実としっかり結びつけてくれている。田北さんもスゴイ。
あれだけすごい情報量のことを喋っているのに、全く論理破綻がないって…天才としか表現しようがないです。
聴いてるこっちも命がけ(笑。
帰ってから頭痛がして、知恵熱出すかもと怯えるくらいでした。
弾丸トークの一方で、あの伸びやかな歌。緩急激しいジェットコースターみたいな…
だからなぜか心地良い疲労感。坂口さんに言われた通りお風呂に浸かったら頭痛も治りました。

---------------

田北雅裕さんと坂口恭平さんのトークイベントへ。とらきつねさんは福岡来て気になるお店のインスタ一斉フォローした時に知ったお店でいつか行きたいなあと思ってた矢先いきなりトークイベントのお知らせがアップされて即予約して。坂口さんのtwitterだと気付いた時点で満席告知だったのでほんと奇跡。

田北さんは申し訳ないことにほんとに知らなかったけど紹介のあった活動全て気になりすぎた。まちづくりのことや家族のあり方のこと。大学の時にあんなにありふれていたテーマばかりでちゃんと学んでおけば良かったと今更思ってしまった。田北さんは淡々とお話しされるイメージだったけどそこには想いがぎゅっと詰まっていて何度も感動した。面白いお話がたくさん聞けてよかった。

坂口さんは思えば1年ぶり。twitter復元後からやばいだろうなあと思ってたけど案の定スーパーぶっ飛び状態だった。今まで数々のイベントに行ったけどダントツ1位だったなというか私が一気に坂口恭平にぐわーってなったニコ生の宮台さんとの対談の時ぐらいぶっ飛んでた。汗流れるほど笑った元気もらった。歌もうたってくれて超贅沢時間。
福岡でみれてほんとに嬉しかった〜。なんかもう私の甘甘の感情による最悪とか絶望とかそんなくだらない状態は簡単にとっぱわれて私は私の生活をちゃんとする。ちゃんと生活することをがんばる。




その日の熱量が臨場感たっぷりに伝わってくる感想。
感想を書いてくださった皆さんに、ありがとうございました、と書きかけて違和感。
皆さん、きっと感じたことを書きたいから書かれただけですよね。

書かずには語らずにはおられない分厚いエネルギーが、その日、会場には宿っていました。


当日のイベントのはじめの挨拶で、私はある生徒の話をしました。
自己否定感に苛まれているある子の話。

その話をしていたとき、坂口さんは会場に入っていなかったので(トイレに行ってた?)私の話は聞いていなかったはずなのですが、トークライブが終わったあと、とらきつねの外に出てみると、坂口さんとその子が話していて、坂口さんが「君いいね~」と言っている場に遭遇。びっくりしましたが、あとで彼に聞いたところによると、彼は世間の「常識」「一般」の成り立ちについて坂口さんに話していた模様で、それに坂口さんが感心した、という現場だったようです。坂口さんが彼を「発見」してくれたことに感謝。家に帰ってきた彼をみて、お母さまは、彼の頭から火花が散っているのが見えたそう。参加した皆にとってかけがえのない時間になりました。
d0116009_9342925.jpg
d0116009_9353541.jpg



当日の坂口さんの歌「春のせい」の一部をアップしました。それにしてもいい歌です。



とらきつね on Facebook 随時更新中です。


唐人町寺子屋の新しいオフィシャルホームページはこちらです。

入塾希望の方、お問い合わせの方はこちらの「お問い合わせフォーム」を通してご連絡ください。

by terakoyanet | 2016-12-13 09:36 | Trackback | Comments(0)
2016年 11月 29日

とらきつねの今年のすべてのイベントが終了しました。

先週、今年最後のイベントが終了しました。それにしても、坂口恭平さん(作家・建築家)、田北雅裕さん(九州大学専任講師)はすごかったですね。参加した生徒や保護者様の心にも強烈な刻印を残すイベントになったことと思います。(また改めてご紹介します。)

2016年、さまざまな方にご縁をいただき、とらきつねという場所が少しずつ、文脈のある場所へと覚醒していくさまを見る機会に恵まれ、幸せです。楽しかったですね。
2017年も参加者の心にしおりをはさむような活動ができればと考えています。ありがとうございました。


d0116009_9204763.jpg

写真-左上から→→
〇歌手/作家・寺尾紗穂さん(8月「大濠花火と寺尾紗穂」にて)
〇10神アクター・北田将一郎くんと妹の萌さん(寺子屋卒業生・3月「寺子屋クロニクル」にお祝いメッセージ)
〇作家/建築家・坂口恭平さん(11月「『現実宿り』出版記念トーク」にて)
〇九大専任講師・田北雅裕さん(11月「ふりかえり2016トーク」にて)
〇料理家・井口和泉さん、ライター・尹雄大さん(1月「狩って/買って 食べるを考える〜私たちの食卓の事情」にて)
〇never young beach/PAELLAS・阿南智史くん(寺子屋卒業生・4月とらきつねに来訪)
〇flumpool・山村隆太さん、阪井一生さん、尼川元気さん、小倉誠司さんと(2月とらきつねに来訪)
〇料理家・かるべけいこさんとりほちゃん(5月「苦しいときこそ、ご飯と味噌汁」にて)
〇写真家・野中元さん(5月「苦しいときこそ、ご飯と味噌汁」にて)


とらきつね on Facebook 随時更新中です。


唐人町寺子屋の新しいオフィシャルホームページはこちらです。

入塾希望の方、お問い合わせの方はこちらの「お問い合わせフォーム」を通してご連絡ください。

by terakoyanet | 2016-11-29 08:17 | とらきつね | Trackback | Comments(0)
2016年 11月 23日

本日、とらきつねでバザールとトークイベント開催。

本日は水曜日ですが、とらきつねは特別営業。13時から18時までOPENしています。
(18時からのイベントにご参加の方のみそのあとの時間もご利用いただけます。)
ぜひご利用ください。

タイムテーブルは以下のとおり。
d0116009_9324450.jpg


16時からはBAZAAR90min.が開催されます。
d0116009_9314335.jpg


BAZAAR90min.は90分限定のバザール。FRUCTUSさんのグラノーラ各種、花屋マウンテンさんのドライフラワー、そしてSon Of a Sandwichさんのサンドイッチなど、ぜひごゆっくりお楽しみください。(中でお召し上がりいただけます。)
鳥取湯梨浜のHAKUSENさんからは、ラムケークが到着!BAZAAR90min.限定販売です。その他、当日13時からはイベント開催を記念して、熊本フェア(Kokopeliさんのケーキと焼菓子, Hayashi[母野思]さんの焼菓子, かるべけいこさん焼菓子と鉄火味噌, 坂本製油さんのしらしめ油など油各種)を開催します。

d0116009_9345338.jpg

とらきつねに来るのは半年ぶりとなるSon Of a Sandwich さん。今日も美味しいサンドイッチを持ってきてくださいます。


d0116009_9362272.jpg
FRUCTUSの成田さんは可愛いお子さん連れで来てくださいます。先週入荷したばかりのクリスマスグラノーラ、たった2日で売り切れてしまいました!ので、今日はその大人気のクリスマスグラノーラと、特別のイベントサイズの各種グラノーラをお持ちくださいます。(画像はFRUCTUSさんのHPにあるクリスマスグラノーラのお写真をお借りしました。)


d0116009_938421.jpg
大切な人に、特別に素敵な花をあげたい。そう思ったら、皆さんはどこに足を運ばれますか? 私は平尾1丁目の信号前まで足をのばし、花屋 マウンテンさんに行きます。だってそこは、一歩お店に足を踏み入れた瞬間から、普段見慣れない草花が、土の記憶を残したまま、私たちに何かを訴えかけてくる、そんな場所なのです。
私たちがご紹介するまでもなく皆さんも大好きな花屋 マウンテンさん、本日はBAZAAR 90min.にドライフラワーなどを持ってきてくださいます。きっとその尖った美しさに魅了される時間になると思います。(写真は花屋 マウンテン さんのHPからお借りしました。)


d0116009_9394110.jpg
本日は、13時のOPENとともに、熊本kokopelliさんなどから届いたとっておきのケーキやおやつとともに皆さんをお待ちしています。
鳥取のハクセン(HAKUSEN)さんからはたくさんの焼き菓子や大人気のハーブコーディアルが届いています!ラムケークのみ、16時からのBAZAAR 90min.(90分間のバザール)での限定販売となります。



そして18時からはトークライブ。
d0116009_9432169.jpg

本日のトークライブは、一般の方が多数ご来場されるのですが、教科書にも登場する作家の坂口恭平さん、九大の田北雅裕さんという組み合わせなので、保護者様、生徒さんからも関心も高く、寺子屋の中高生と保護者様のご参加も過去のイベントの中で最多となっています。(予約は10月中にいっぱいになりました。) とても濃密な時間になると思います。参加する受験生たちも刺激をたっぷりもらうことでしょう。楽しみですね。

d0116009_951107.jpg

坂口恭平さん、突然に休止していたツイッター、復活しましたね。私は彼が自分の過去の発言に頓着することなく飄々と姿を変えていくさまが好きです。
上の西日本新聞・土曜エッセーは、私が田北さんからお話しを伺いたい、そう思ったきっかけになった田北さんの文章です。
「伝わること」だけではない、「伝わらないこと」を見出そうとする姿勢を手放さないこと。
この一文を読んだときに、私は田北さんと心で握手しました。




とらきつね on Facebook 随時更新中です。


唐人町寺子屋の新しいオフィシャルホームページはこちらです。

入塾希望の方、お問い合わせの方はこちらの「お問い合わせフォーム」を通してご連絡ください。

by terakoyanet | 2016-11-23 09:48 | とらきつね | Trackback | Comments(0)
2016年 11月 19日

田北さん、坂口さんと、橙書店のこと。

今回のイベントの第1部では、2016年を振り返るトークが行われます。今年、私たちが共有した出来事の中で、最もインパクトの大きかったもののひとつとして、そして未だにインパクトを与え続けているものとして、熊本の地震が挙げられると思います。

今回のイベントのゲスト、坂口恭平さんと田北雅裕さんは、ふたりとも熊本にゆかりのある方々。そして熊本には、おふたりが時を隔ててクロスした場所があります。

d0116009_033124.jpg


橙書店。村上春樹氏が朗読会を開いたことで、多くの人が知ることとなったこの小さな書店は、地震の影響で移転した今も、無骨ながらも清涼な瑞々しさを湛えた熊本の文芸の拠点として、近所の人たちが穏やかな時間を過ごすことができる憩いの場として、日々大切に運営されています。

d0116009_033304.jpg


店主の田尻さんが見せてくださったのは、橙書店の開店当初につくられた、素朴な佇まいのしおり。「これ、田北さんが作ってくださったんですよ。」しおりには、開店当初の息遣いそのものが綴じ込められているようで、そこに書かれた文を読んでいると、フォントが軽やかなダンスを踊っているように浮かび上がってきます。

d0116009_0334643.jpg
*こちらの画像だけ、instagramでyanoa21さんから許可をいただいてお借りしました。田尻さんにも許可をいただいています。


坂口恭平さんは、今回の移転にあたり、看板やドアの「橙書店」の文字を書いた人。そして橙書店は、坂口さんを世に送り出した沢山の書籍が生命を得た場所でもあります。坂口さんは橙書店の隅の小さな部屋で、どんなに苦しい内容のときでも軽やかに踊っているあの文体を生み出したのです。

時を隔てて橙書店という小さな場所で交錯したお二人の邂逅の場となる23日のイベント。楽しみにしたいと思います。

d0116009_0342675.jpg



――――


とらきつねでは、橙書店さんが発行する文芸誌「アルテリ」をお取り扱いしています。

d0116009_0364546.jpg

d0116009_0384472.jpg


アルテリは現在第2号まで刊行されており、坂口恭平さんは、第2号の冒頭で美しい短編「避難所」を発表されています。これを読むだけでも、アルテリを買う価値ありです。



とらきつね on Facebook 随時更新中です。


唐人町寺子屋の新しいオフィシャルホームページはこちらです。

入塾希望の方、お問い合わせの方はこちらの「お問い合わせフォーム」を通してご連絡ください。

by terakoyanet | 2016-11-19 00:41 | とらきつね | Trackback | Comments(0)
2016年 11月 18日

とらきつねで せいもん払い WEEKEND SALE 開催中

d0116009_15234073.jpg


日曜まで開催中です。
文具・食品を含むほとんどの商品が10%OFFのほか、30%~OFFの商品も!
ノート類もかなり安く手に入るかも!

ということで、どうぞよろしくお願いします。


23日(水・日)の夕方のイベントの際には、福岡の巷で大人気のSon Of a Sandwichさんの出店も行われます!ちょっとひさびさです! こちらもぜひご利用ください。



とらきつね on Facebook 随時更新中です。


唐人町寺子屋の新しいオフィシャルホームページはこちらです。

入塾希望の方、お問い合わせの方はこちらの「お問い合わせフォーム」を通してご連絡ください。

by terakoyanet | 2016-11-18 15:26 | とらきつね | Trackback | Comments(0)
2016年 11月 10日

杖立温泉のみちくさ市へ

11月6日(日)の7時~10時の間に杖立温泉で開催されたみちくさ市に行ってきました。

2ヶ月に1度のペースで開催されている杖立温泉みちくさ市、本当は前日から宿泊して楽しみたいところですが、それはどうしても叶わないので、今回は早朝6時からN先生と出かけました。大分自動車道に入ってしばらくすると、目前にせまった山と山のはざまに雲海が広がっていて、初冬の朝の美しさをつくづくと感じながら杖立に向かいました。

d0116009_102376.jpg


日田インターからはR212号線を南下します。熊本地震の影響で4カ月もの間通行止めになっていた国道。複数箇所が片側通行であるなど、現在でも影響が残っています。到着直前に「ここのダムによって沈められた集落はどんな町だったんだろう・・・」などと言いながら通過した松原ダムが、まるで台湾の絶景地として知られる日月潭さながらの息をのむ美しさで、初冬の早朝に出かけることで出会えたさまざまな景色に顔をほころばせながら、インターから40分弱でいよいよ杖立温泉到着です。

d0116009_10211335.jpg


普段の晴れた日のみちくさ市は、桜橋下の蒸し場前で行われているのですが、今回は11月となり外の寒さが厳しいため、「杖立温泉会館」が会場となっていました。こちらは杖立集落にかつてあった分校跡の木造校舎。
d0116009_1024373.jpg

私もN先生も、小学時代に木造校舎を経験した世代なので、廊下の雑巾がけしたよねーなどと話しながら、ワクワクと会場へ。

d0116009_1048946.jpg
d0116009_10492388.jpg

d0116009_10504670.jpg


地元旅館の料理人の方々(米屋別荘さん、旅館よろずやさん)が、地元の食材を最大限に生かしてつくった朝定食は予約制。当日に電話予約してみたのですが、定食完売で、私たちはアラカルト(写真)をいただきました。温泉水の蒸気を使ってつくられたお料理の数々。もう、本当に、お世辞なんていっさい抜きで、絶品!とてもとても美味しくいただきました。朝市でこれだけ本気のお料理が出るなんて素晴らしいです。

d0116009_10554014.jpg
(*このお写真のみ杖立温泉みちくさ市FACEBOOKページからリンクされていました穴井様よりお借りしました。)

◎11月 みちくさ市の献立

(A定食)
小国原木椎茸と黒豚の焼売 竹の子芋と栗 銀杏の餡かけ 冬至南瓜豆腐

(B定食)
肥後赤鶏のつくねみたらし餡 阿蘇高菜ピリ辛出汁巻き卵 小国大根の風呂吹き 紅葉麩

(AB共通)
蒸し野菜サラダ(かぼちゃ・人参・いんげん・甘藷・厚揚げ) デュッセル特製ソーセージ 山菜おこわ 味噌汁

(アラカルト)


―――

こちらのみちくさ市は、2004年から杖立温泉に住み、住民の立場からまちづくりにかかわってこられた、九大の専任講師、田北雅裕さんとそのゼミ生たちが、杖立温泉観光協会、住民の方々と協同して運営なさっています。会場に入ったとたん、フレッシュな女の子たちが明るい笑顔で迎えてくれるのですが、彼女たちが、田北ゼミ生の子たちですね。(写真撮らせてもらったらよかったです。)

早朝からのイベントですから、前泊してイベントの運営に参加する彼女たち。日ごろ考えていること、研究していることの「実践の現場」を見ることで、きっといろいろな刺激を受けるでしょう。特別な場所で特別な空気を味わうことができている彼女たちを(かつて同じ学生だった者の目線で)とてもうらやましく思いました。

d0116009_1191618.jpg


みちくさ市の会場では、いくつかのお店が出展されています。
今回の会場では、コーヒー(Carubon Companyさん)、ハンドクラフト(KIKORIさん)、お豆腐(小国のゆめさん)、パン(ASO DELIさん)などが出品されていました。

d0116009_11173793.jpg

私が会場の物販で買ったものをひとつご紹介。
こちらはなんと地元のみねおばあちゃん(御年98歳!)が味噌からつくった「にんにくみそ」。
アツアツご飯にかけて食べましたが、最高でした。

みちくさ市に参加する人たちは、朝日を浴びた杖立川沿いに立ち上る美しい湯煙を見ながらこの会場を訪れるでしょう。そして、出される朝ご飯を通して、そして物販とそこにいる地域の人たちを通して、杖立の、小国の素晴らしいところを次々に発見していくでしょう。さらに、朝市に参加したあとには、それぞれが気持ちのよい朝風呂に入りに行くでしょう。
そういったこの土地ならではのよいところと自ずと出会えてしまう。この朝市の魅力はそこに尽きます。なんて楽しい朝。

このような有機的な循環を生み出すことは、決して一朝一夕の思い付きでは不可能で、この土地に住み、十年以上土地と直接にかかわってきた人だから可能になったことがあると感じました。そこらへんのことも、今度の11月23日にとらきつねのイベントに登壇する田北さんに伺ってみたいなと思いました。

d0116009_11323158.jpg
d0116009_11334032.jpg
d0116009_11342521.jpg
d0116009_1137142.jpg
d0116009_11373328.jpg
d0116009_11375125.jpg


朝食を食べ終わって外に出ると、朝霧が消え、青空が広がっていました。
杖立温泉の川沿いの景観と、温泉街らしい古い町並みは本当に魅力的で、もう心をつかまれてしまいました。

お風呂は、今回のみちくさ市でお料理を出された米屋別荘さんへ。(*入浴のお客様が不在のタイミングで撮影させていただきました。)
d0116009_11415558.jpg
d0116009_11421573.jpg
d0116009_1143106.jpg


源泉が直下にある、迫力のある温泉でした。打たせ湯があり、蒸し風呂もあり、清潔感のあるすばらしいお風呂でした。筑後川水系の温泉は、肌になじむ泉質のお湯が多いのですが、こちらのお湯もやはり柔らかな感触のお湯で素晴らしかったです。

d0116009_6294666.jpg


正午までに福岡に戻るというノルマがあった私たちは、後ろ髪をひかれる思いで再来を誓って魅力的な温泉地を去りました。

次回のみちくさ市は2月開催とのこと。楽しみですね。


――――

今回、私たちは時間がなくて行くことができなかったのですが、今回のみちくさ市の案内に載っていた「おすそわけ野菜のレストラン松原」さんもとても気になっています。

今回のみちくさ市では、来場者の方々がそのあとレストラン松原に行ってお食事をすれば、「小鹿田DE杖立プリン」をいただくことができる、という特典がありました。レストラン松原は杖立温泉から県境を超えたお隣の大分県日田市の中津江上津江地区にあるのですが、こういった、行政区を超えて協同してイベントを行う取り組みも、やわらかな実践をなさっている田北さんたちならではのアイデアだなと思いました。

レストラン松原では、この地区で暮らす高齢者の方々が自家用に育てた野菜を「おすそわけ」していただくことで、それを使用した料理を出されています。高齢者の見守りをかねたこのような取り組みのアイデア、とても面白いですよね。


――――

田北雅裕さん、坂口恭平さんが登壇するとらきつねのイベントは11月23日、勤労感謝の日に開催です。
d0116009_1262651.jpg

定員のため、お申込み受付は終了しています。



とらきつね on Facebook 随時更新中です。


唐人町寺子屋の新しいオフィシャルホームページはこちらです。

入塾希望の方、お問い合わせの方はこちらの「お問い合わせフォーム」を通してご連絡ください。

by terakoyanet | 2016-11-10 11:50 | 塾長おすすめの場所 | Trackback | Comments(0)
2016年 10月 27日

坂口恭平 × 田北雅裕 さんトークライブ開催

お二人をご存知の方たちは驚かれると思いますが、とらきつねでは11月23日(水・祝)に、坂口恭平さん、田北雅裕さんをゲストにトークライブを開催いたします。 詳細はこちらのページにて順次お知らせいたしますので、フォロー等をいただければと思います。

d0116009_8192850.jpg


第1部は、田北さんをメインに、熊本地震など、2016年を振り返るトーク。
第2部は、話題の新作『現実宿り』を出版したばかりの坂口恭平さんによる出版記念トークです。
料金2,500円、別途ワンドリンク。

満員必至のイベントとなりそうです。要予約。予約はこちらの参加ボタン、とらきつねFACEBOOKメッセージやとらきつねへのお問合せフォーム、とらきつねへのお電話(092-731-0121)で受け付けております。



坂口恭平さんについては、こちらのブログでも何度も言及してきました。

坂口さんは、作家、建築家、音楽家、美術家・・・などさまざまなプロフィールを持っていらっしゃいますが、作家としては、中学公民教科書に『独立国家のつくりかた』が、高校国語教科書に『TOKYO 一坪遺産』が登場し、大学入試でも熊本大など複数の大学で複数の作品が取り上げられるなど、いまや中高生にとってもチェックすべき人物と言えるでしょう。



坂口恭平さんの代表作と言える『独立国家のつくりかた』について、発売まもない2012年に推薦文を書きました。

――――

歩き方を変える。視点を変える。思考を変える。
それだけで世界は一変するのである。自分に無数の「生」の可能性があることを知る。

(P.19 プロローグより)

5月20日に発売されたばかりの「独立国家のつくりかた」(坂口恭平著:講談社現代新書)を読んだ。

ひどく共感した。率直に言うとそういう感想だ。彼が書き連ねている細部に至るまで全て合点がいった。彼の主張は一貫している。彼は私たちに「ひたすらに思考すること」を呼びかけ、そして全身全霊で「死ぬな」と叫んでいるのである。私は彼の言っていることを全肯定したいといま思っている。

「独立国家のつくりかた」なんて言うと「なに?新左翼かなんか怪しいやつか?」と眉を顰める方もいるかもしれない。しかし、この本はそういった類いのものではない。著者は何も社会を転覆しようとしているのではない。著者はそのような所作自体が「もうすでに自分が匿名化したレイヤーに取り込まれていることを意味する」という反省を踏まえた上で、「匿名化した社会システムのレイヤーの裂け目、空間のほつれを認識し、そこに多層なレイヤーが存在していること」を我々が知覚することを提唱する。社会システムの常識を少しだけ括弧に入れて、歩き方や視点をちょっと変えるだけで、私たちには無数の可能性があり、私たちはそれによって死なずに生きていくことができるということを、これだけわかりやすく書いた本を私は知らない。

私は職業柄、たったいま人生に行き詰まっている…というたくさんの人たちとかかわってきた。そのときに私が強烈に感じたのは、彼らは社会的なレールや常識にとらわれている(というかそれしか知らない)から、いま袋小路になっているんだということ、大人たちが蟻の行列のような画一的な人生モデルしか提案できていないから、絶望の淵に立っている若者がたくさんいるということだ。その意味で、この本が隘路にある若者たちに新たな光明を与えるとしたら、こんなにハッピーなことはないだろうと思う。


彼はこれまでに「0円ハウス 0円生活」「ゼロから始める都市型狩猟採集生活」という本を出しているが、彼が「ゼロ」と言うとき、そこには特別な強度がある。彼自身、この本で「鬱が起点になる」と言っている通り、彼にとってのグラウンド・ゼロは「鬱」の場である。「0円ハウス 0円生活」や「ゼロから始める都市型狩猟採集生活」を読んで、「坂口氏は社会の重みを知らない」と非難した人たちは、彼の「ゼロ」の地点の重みを知らないのだ。「鬱」というのは、自分自身の存在が全否定され、「ゼロ」にならざるをえないような経験である。彼は、そのような「ゼロ」の場所に立ち戻ることを繰り返すことでしか、自己本位でない「救済」は生まれてこないということを彼は確(しか)と認識した上で、それを戦術にしようとしているのだ。私は自分の身を壊しかねない戦略をとろうとする彼の熱情に心から敬意を表したい。


その意味では、人生において「ゼロ」の場所に立ったときに社会化することを選んだ私にとっては、ひりひりとした痛みを感じさせる本でもあった。私は「ゼロ」の場所に立ったときに、このままでは生きられないと思い、選択の余地もないほどの勢いでいまの仕事を始めた。私は彼がこの著作の中で話題にしている「態度経済」についての勘を有している人間なので、仕事はすぐに軌道に乗った。態度経済というのは、自分の丈を知り、自分の価値を知ったうえで、相手と交易をするということである。私は何を基準にするわけでなく、自分の丈をもとに価格設定をして、そして小さい成功をおさめ、20代のうちにマンションを購入した。このようにして社会システムにどっぷり浸ることになった。私は何もそのときマンションを買うことにステータスを感じていたわけではない。その手続き自体、とても面倒くさい、興味がない、何か気が向かない、と思っていた。著者が言うようにマンションの価格が不当に「高すぎる」ことは感覚的に痛烈に感じていた。しかし、それでもマンションを購入したのは、自分自身が社会と繋がるための確固たる(精神的な)拠点が必要だという強迫観念に襲われていたからかもしれない。だが、こういうことは後になってからだから振り返ることができるのであって、そのときはそのときの自己判断を正当化するのに必死なのである。
 
そんな意図せずして社会システムの中にどっぷりはまってしまった私のような「大人」にとってもこの本はとてもワクワクするものであった。歩き方を変える。視点を変える。思考を変える。そして「ゼロ」に還る。このことを頭の隅にいつも大切に保存していれば、死ぬ選択をする既(すんで)に考え直すことができるのではないか、また、社会システムという匿名のレイヤーのなかで、ねちねちした陰湿な行為に明け暮れる日々にもならないのではないか、その感度を少しでも多くの人と共有することが、私たちの多くにとって幸せなことではないか、そんなことを考えることができた本でした。 (以上はAmazonレビューにも掲載しています)

――――


また、同年に坂口恭平さんがTV「アシタスイッチ」に出演した際にも、「現実」という言葉を切り口に文章を書きました。

坂口さんは今回、新作『現実宿り』発売を記念して、トークライブに来てくださいます。昨年の『家族の哲学』、さらに先日発売された文芸誌『アルテリ』冒頭の短編もとても素晴らしかっただけに、こちらの新作も読むのを楽しみにしています。

坂口さんは、噺手、音楽家としても稀有な才能の持ち主です。ご家族と演奏した「西港」。先日世界遺産にも指定された熊本の三角西港を歌ったこの曲。近年最も美しい日本語の歌のひとつではないでしょうか。この動画を見たら、こりゃすごい、と思われる方も多いのではないでしょうか。



――――

そして田北雅裕さん。
田北さんは、九州大学の教育学部と大学院(人間環境学府 教育システム専攻)の専任講師として、九大生と向き合いながらさまざまな指導や研究を行っていらっしゃいます。九大を目指す、目指したい学生のみんなにとっても、大学ってこんなに面白い人がいるんだ!と刺激的な時間になることは間違いありません。

田北さんは熊本市生まれ。NPO法人SOS子どもの村JAPAN コミュニケーション部ディレクター、ALBUSディレクター、NPO法人震災リゲイン理事、福岡テンジン大学顧問、川崎町観光協会顧問、福岡市里親委託等推進委員会 委員、AAF(アサヒ・アート・フェスティバル)2013-14選考委員、糸島市市政アドバイザー(2015)、新・福岡県立美術館基本構想検討委員会委員、などなど(田北さんのHP参照)デザイン活動とまちづくりを結ぶ多数の現場で活躍されています。



私は田北さんが上の動画で「シェルターをつくる」「伴走する」というキーワードでお話しされている内容にとても興味を持っています。
子どもたちの環境として、多数が同じ場所に集う学校は言うまでもなく、家族という環境とその機能もまた決して万全ではないこと、また、万全を目指すのはとても苦しいことであり万全を目指す必要もないこと、だから、子どもたちの一時的な避難場所をつくってあげるのは、子どもにとっても、その家族や地域にとってもプラスに作用するのではないか、私は15年間子どもたちを見てきて、そういうことを考えてきました。うちの塾に通う生徒の中で、特別な「居心地の良さ」を感じる生徒がいるのは、ここでは息を抜いて大丈夫、そのことが言わずとも伝わっているからだと思っています。(*「息を抜いて大丈夫」ということと、生徒に「甘い」ということとは別次元の問題です。うちの塾は倫理的には「厳しい」ところがある場だと思います。)



2016年という年を振り返るとき(まだ2カ月を残しており、これからも何が起きるかわかりませんが)、福岡に住む私たちにとっても、熊本地震は避けて通れないことだと思います。

私の周りの友人たちの中には、熊本地震の際に、熊本を「脱出する」という選択をした坂口さんから勇気をもらったという人たちがいます。そして、熊本地震以前からずっと震災問題について取り組んできた田北さんに、熊本地震の際にも多くの示唆を受け、励まされた、そう話す人たちがいます。そんなお二人にこのタイミングでお話しが聞けることも、とてもうれしく思っています。

坂口さんは前日に東京のイベントに出演でそのあと福岡に飛んでいらっしゃいます。田北さんともイベントの詳細についてお話ししていなくて、なんだか当日までどうなるかわからない、そういったアブなっかさも含めて、皆さんにも楽しんでいただければと思います。





とらきつね on Facebook 随時更新中です。


唐人町寺子屋の新しいオフィシャルホームページはこちらです。

入塾希望の方、お問い合わせの方はこちらの「お問い合わせフォーム」を通してご連絡ください。

by terakoyanet | 2016-10-27 09:51 | とらきつね | Trackback | Comments(0)