寺子屋ブログ by 唐人町寺子屋

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2017年 05月 06日

宗像周辺の神社群 その1

今朝は、宗像・沖ノ島の世界遺産登録(しかし沖ノ島以外の構成遺産は登録を認められず)勧告についてのニュースが届いていますね。
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写真の中央にうっすら沖ノ島の島影が。(肉眼ではもっとはっきり見えました。)
九州島内から沖ノ島を眺望できるベストスポットのひとつ、福津市の大峰山展望台より。
2017年1月



昨日、私は妻の帰省で宗像に行きました。福岡市内に住んでいる人たちって、宗像に遊びに行く人はとても少なくて、宗像大社と宮地嶽神社だけは行ったことがある人というのが圧倒的多数なのですが、宗像周辺には、宗像大社関連の神社以外にも、もうびっくりして開いた口が塞がらなくなるほど、素晴らしい神社がたくさんあり、私はチャンスがある度に、一つずつそれらの神社を訪れています。

昨日は、宗像市の隣、岡垣町にある高倉神社を訪れたのですが、いい空気が流れる素晴らしい場所でした。
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1月に訪れた宗像市内の八所宮は、地名「赤間」(元は赤馬) の由来と言われる場所。
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そして、宗像市の漁港がある鐘崎に位置する織幡神社は古代から宗像大社と並ぶこの地の名神大社として栄えました。現在では海女発祥の地としても知られています。こちらは昨年の夏に訪れました。

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この神社が位置する小山を佐屋形山と言い、階段を登った先に現在の本殿があります。
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美しい海も見えます。せっかく鐘崎に来たのですから、抜群においしい海鮮料理を食べて帰りたいところです。

宗像周辺の神社については今後も少しずつご紹介しようと思います。



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by terakoyanet | 2017-05-06 12:16 | 塾長おすすめの場所 | Trackback | Comments(0)
2017年 04月 28日

朝のバグタプル

カトマンドゥから車で30分ほどの場所にある古都バクタプル(Bhaktapur)。
映画『リトル・ブッダ』の舞台としても知られる、ネパールで最も美しい古都と言われることもあるこの場所は、2015年の大地震で大きな被害を被りました。

私は今年の4月の初めに行きましたが、現在も跡形もなく消えてしまった建物があったり、復旧工事中の建物が多数あるものの、古都独特の美しい雰囲気は健在で、バクタプルの町はこれからも世界中の人たちを魅了し続けるだろうと思いました。

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バクタプルの朝。朝早いわりにたくさんの人たちで賑わっています。
それでもカトマンドゥの喧騒に比べたら、ずっとのんびりした雰囲気です。車に怯える必要もありません。

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トウマディ広場(Taumadhi Square)のニャタポラ寺院。カトマンドゥ盆地で最も高層のこの寺院は、1700年頃の建造とバクタプルの主な建築物の中では比較的新しい方なので地震の被害は軽微で済んだようです。
この建物が残ったことは地震のあとにバクタプルの人たちの希望になったと、茶店のスタッフから話を聞きました。

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建物に立て掛けられているように見える長い棒は、建物の倒壊を防ぐために据えられたもの。

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ゴールデンゲートと宮殿。宮殿は木彫りの窓が美しい。

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ファシデガ寺院周辺は損傷が大きく、復旧工事が行われていました。

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バクタプルは歩いて回るのにちょうどいい町の大きさで、主な見どころが集中するトウマディー広場からタチュパル広場までは歩いて10分程度。
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タチュパル広場に面したカフェで、朝食を食べました。
私はネパールでダルバートかカレーばかりを食べてすっかり体調が良くなっていたので、ここでもチキンカレーを注文。やっぱりネパールの人たちのスパイスの使い方はすばらしい。
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今回の地震で建物はたくさん倒れたけれど、でも、ネパールは昔から地震が多いから、建物は今までも何度も倒れてきたんです。でも、今回の地震でも木彫りの部分はほとんど損傷を受けていません。いままでも、建物は新しいけど木彫りの部分だけは古いという建物があちこちにあったんです。だから、私はあまり悲観していません。カフェのスタッフはそう話してくれました。(写真は木彫美術館)
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ネワール彫刻の傑作と言われる孔雀の窓 

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by terakoyanet | 2017-04-28 12:03 | 塾長おすすめの場所 | Trackback | Comments(0)
2017年 01月 24日

ヴァチカン・サンピエトロ大聖堂

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ローマではヴァチカンの近くに滞在しました。肌寒い早朝に石畳の道をとぼとぼと歩いて、サンピエトロ寺院の目の前まで来たとき、何とも言えない温かい感動が体中を巡りました。そこは、小さい頃から憧れた場所でした。
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数日後にマザーテレサの列聖式を控えたヴァチカンは、とても活気がありました。
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大聖堂の内部、クーポラ、博物館。どれも本当に圧巻でした。
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今日は写真だけですが、少しずつお話しする機会があればと思っています。


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by terakoyanet | 2017-01-24 14:39 | 塾長おすすめの場所 | Trackback | Comments(0)
2015年 12月 15日

雨のケルン大聖堂

ケルン大聖堂。世界にその名を轟かす、その巨大な聖堂に、私は行く前からあまりポジティブな印象を持っていなかった。

理由は、1つめに、大学院時代、私が敬愛する或る教授(その教授は妻がドイツ人で家が日本とドイツにある)が「ケルン大聖堂はつまらないよ」と言っていたこと。

2つめに、これほど著名な世界遺産の聖堂が、2003年に景観問題のために危機遺産に指定されたこと。(この指定は2006年に解除されたが。)

3つめに、私自身、日本や東欧の小さな教会(例えばクロアチアのエウフラシウス聖堂)に魅了されていて、大きな教会にさほど興味を持てなくなっていたこと。

というわけで、それほどポジティブな印象を持っていなかった聖堂にそれでも行くことになったのは、ケルンという場所のせいだ。ケルンはドイツのノルトライン(ルール地方)の交通の要所で、このあたりに滞在すれば、ほとんどどこに行くにしてもケルンを通らざるをえないと言えるほど。IC(高速列車)でぼんやりしているときに突如目に飛び込んでくる大聖堂の威容は鮮烈で、それを見たとたん、やはり一度は行っておかないとなと心変わりしたことをはっきり覚えている。

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一度はと思い立って3年、再びドイツに。クロアチアのプーラ空港から、今年5月の衝撃的な事故で評判を落としたジャーマンウィングスに乗って、ケルン・ボン空港へ降り立ち、そのままケルン市街に。

ドイツの空は本当に陰鬱なことが多い。この日も、あっというまに青空が消え、すっかり曇ってしまった。そしてとうとうぽつぽつと雨が。まだ9月だというのに雨がすごく冷たい。否応なしに本来抱いていた大聖堂に対するあのネガティブな気持ちを思い出す。この鬱々とした空の下だからこそ、哲学と音楽があれほど深化したのだな、そんなことも考えながら。

ケルン大聖堂へ。やはりでかい。
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近くまで来ると、もはやカメラで捉えられる大きさではなく、塔のてっぺんを見るためには大きく上体を仰け反らせなければならない。
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聖堂の中へ。こんなに大きな容積の空間に立ち会ったことがこれまでにあっただろうか。
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内部ではステンドグラスが輝いている。古くは13世紀のものから、20世紀のものまで、さまざまな年代のステンドグラスで彩られている。
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こちらは有名な現代画家ゲルハルト・リヒターによるステンドグラス。幾何学的なパターンが並ぶこのデザインは、ケルンの聖職者たちの間で大論争を巻き起こしたそう。
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壮大すぎて、目移りして大変でしたが、とにかくその規模、装飾の細やかさ、ステンドグラスの美しさと多彩さは、言葉を失ってしまうほどで、一見の価値があります。



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by terakoyanet | 2015-12-15 11:45 | 塾長おすすめの場所 | Trackback | Comments(0)
2015年 11月 23日

マラケシュの神学校、マドラサ・ベン・ユーセフ

マラケシュで最も印象に残っている場所をひとつ挙げるように言われたら、迷わずマドラサ・ベン・ユーセフが最初に頭に浮かぶ。

マドラサというのは神学校(高等教育機関)のことで、ここベン・ユーセフは16世紀に建てられたマラケシュ最大の学校である。最大とは言っても、メディナの迷路の中で、何の変哲もない外壁に囲まれたこの建物を見つけることは容易ではなく、ツアリストたちは、地元の人―ときには炎天下の中、別の場所に連れ回されたあげく不当な案内料を請求するガイドたち―の世話にならないと、なかなかたどり着けるものではない。

ようやくたどり着いて、この建物の中に入った人たちの多くが驚きの声を上げるに違いない。
そこは、一歩足を踏み入れると、まさに別世界。
たった数秒前に味わった喧騒が嘘のような静寂。
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体に纏わりついた熱気をふるい払うかのように首を縦横に振ったあと、ゆっくり深呼吸をする。
そうやって心身の状態を切り替えると、とたんに眩暈がするような緻密な美しさが体の中に染みるように入っていくのを感じる。

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イスラム建築の美しさは、内部にその美を秘めているところにある。
外観だけを取り繕おうとする美が多い世界の中で、外観では想像もつかなかった精密な美の世界が内部に宿っているのを目撃するのは、それだけで非常に眩(まばゆ)い経験だ。壁面は鮮やかながら、すべてがアラベスクの幾何学模様で飾られているために、知性的な落ち着いた雰囲気を感じる。


マドラサが私に強く印象を残したのは、その建物が、全寮制の学校としての形をそのまま保存していたからである。鮮やかな壁面をもつ中庭と礼拝室の周囲は、2階建ての寮室群に囲まれていて、その寮室ひとつひとつを覗き見ることができた。
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寮室はとても質素なつくりで、外光をうまく取り入れることができる構造になっている。
この禁欲的な部屋で勉学に打ち込んだかつての学生の姿を想像した。

神学校と言ったところで、きっとほとんどの人にとって縁遠いものと思われるに違いない。
でも、私自身は人生で、神学校という存在を身近に感じた時期がある。

私は実家がカトリックで幼少のころから毎日教会に通っていて、少年時代に、約十年もの間「ミサ答え」と呼ばれる神父の侍者を経験した。そして、中学に上がるときに、教会の神父やシスターたちから「神父にならないか」と声がかかった。ひとつ上の姉が、すでに修道院に入っていた私にとって、その誘いはあまりに現実的で切実な声で、大人の声に応えなければならないのだろうか、と考えた時期があった。でも周囲の懸命な教えにかかわらず神の存在の是非についてさえも保留していた私は、自分には意志も適性もないということがわかっていたので、それを拒否した。人生で初めて意識的に自分の意志を示したのはこのときだったと思う。

普通の公立中学校に入って驚いた。突然、大人たちが本音で語りだしたように見えた。こんなに醜い世界に住んでいたのかと、大人の偏狭さと、学校という狭い世界で起こるさまざまな理不尽さに慄(おのの)いた。
小学校からの大切な友人、最も身近な友人がいじめに遭った。彼は成績優秀で頭の回転が早かった。そして嫌味にならないユーモアと優しさを兼ね備えていて、私はそのキャラクターが羨ましかった。そんな彼が、「ガリ勉」のレッテルを貼られ、その人格を矮小化された結果、一部の人間に疎まれ、単なるストレス発散のはけ口として暴力を振るわれた。それが日常的に続いた。何もできない私は何度も学校の先生に相談しようと思った。周りの友人たちは自分の身を守ることで精一杯だったのか、誰もそんなことは口に出す雰囲気はなかった。次はわが身なのである。もう諦めている、というか、ただ我慢していまをやり過ごす、そう考えているように見えた。先生に相談しようと私は手紙まで書いたが、結局のところ渡せずじまいだった。私が単に意気地なしだったのであろうが、そのときは信頼できる大人がいないことを恨んだ。なぜ大人の誰かが手を差し伸べてくれないのかと思った。

ある夜私はおもむろにふとんから出てふとんの上に跪(ひざまず)いた。そして人生で初めて神様に祈った。
「○○くんを助けてください。○○くんを助けてあげられなくてごめんなさい。」
その夜から、毎晩親に気づかないようにふとんから出て、ふとんの上に跪き、神様に祈った。「○○くんを助けてください。」
祈りをささげるときにぶるっと震えながらつけた、電気ストーブの肌を焼くようなひりひりとした熱さを昨日のことのように思い出す。


マドラサ・ベン・ユーセフの質素な寮室を覗き見したとき、神と近しかった過去のことが鮮やかに蘇った。かつてこの部屋で学問に勤しんだ学生の孤独に懐かしみと親しみを覚えた。
きっと学問と祈りというのは近接している。学問は、祈りと同じような深厚な動機がなくては、成しえないもの、私にはそう思える。私にとって、祈りはやや縁遠いものになってしまったけれど、マドラサ・ベン・ユーセフは、学問と祈りとが折り重なる場所として、私に深遠な印象を残した。



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by terakoyanet | 2015-11-23 04:42 | 塾長おすすめの場所 | Trackback | Comments(2)
2015年 09月 17日

ジャワ島の大地に出会う旅

インドネシアは約8000の有人島があるのにかかわらず、世界4位の規模を誇る人口の約6割がジャワ島に集中しています。ジャワ島の面積は日本の3分の1、しかし人口は日本を上回る1.4億人(島の人口としては世界1位)。いかに人口集中が激しいか分かります。島の幹線沿いには間断なく集落が形成され、おびただしい数のモーターバイクがうなり声を上げています。

しかし、日本列島と同じ火山島であるジャワ島には、地球が生きていることを実感できる、凄まじい大自然が広がっています。


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プナンジャカン山(Gn. Penanjakan)からスメル山(Gn. Semeru)、ブロモ山(Gn. Bromo)、バトッ山(Gn. Batok)を展望する



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ブロモ山火口



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イジェン火口湖(Kawah Ijen)近くからムラピ山(Gn. Merapi)を望む



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イジェン火口湖(空撮)



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ライステラスの広がる麓の村からイジェン山(Gn. Ijen)を望む



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バルラン国立公園(T.N. Baluran)のチーク林



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ボロブドゥール遺跡とメノレ山脈



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マダカリプラ滝(Madakaripura Waterfall)



それぞれが素晴らしい場所でしたので(そして一部は危険でした)、それぞれの場所の詳細について、折をみてアップしていきたいと思います。



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by terakoyanet | 2015-09-17 10:26 | 塾長おすすめの場所 | Trackback | Comments(0)
2015年 07月 27日

マニラの世界遺産、サン・オーガスティン教会

フィリピンの首都、マニラのサン・オーガスティン教会”San Agustin Church”。
スペイン植民地時代、1587年創建のフィリピン最古のバロック教会であり、国内最古の石造建造物でもあります。

教会の隣に併設されるサン・オーガスティン博物館には宗教画や彫刻、礼拝に使う道具などがかなりのボリュームで展示されています。アジア最大規模のカトリック文化の豊穣さを体感することができます。

フィリピンのカトリック文化を見ていると、日本のもうひとつの可能性、カトリックを受容していた場合の日本の歴史の別の可能性について、思いを廻らさずにはいられません。

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by terakoyanet | 2015-07-27 08:04 | 塾長おすすめの場所 | Trackback | Comments(0)
2015年 07月 13日

明治日本の産業革命遺産の世界遺産登録と囚人墓地

先日、明治日本の産業革命遺産が世界遺産に登録されました。
私自身、九州に残る産業遺産は、九州内で最も見るべきもののひとつと考えており、私自身多くの遺産を訪れてきました。結果、本ブログでは、今回世界遺産に登録された各遺産について、何度か取り上げています。
また、本校では過去数度にわたり、夏のサマー合宿で産業遺産訪問を行ってきました。


今回、世界遺産に登録された遺産にしぼると以下のような記事があります。

九州・山口の産業遺産・近代化遺産①万田坑

九州・山口の産業遺産・近代化遺産②八幡製鉄所 東田第一高炉跡

九州・山口の産業遺産・近代化遺産③長崎の軍艦島

サマー合宿では大牟田市の近代産業遺産を巡ります。(宮原坑など)

長崎に遠足へ(軍艦島に上陸)


今回の世界遺産登録にあたり、韓国側が横槍を入れてきた際に、「また言いがかりだ」とその主張に怒りをぶつけた日本の方々が多数いらっしゃいました。世界遺産登録を心待ちにしていた方たちのイライラ感は当然想像はつくものの、一方で日本政府の対応に問題があったことも否めません。

一番問題なのは、当初は「九州・山口の近代化産業遺産群」という呼称だった遺産群を2013年に「明治日本の産業革命遺産」というものに変更し、そして遺産対象を「1850年代から1910年の間に限定」した点です。1910年は韓国併合の年。ほとんどの遺産が1910年以降にその生産・稼動のピークを迎えるのにかかわらず、1910年までに限定した背景には、韓国や国際社会の批判を逸らす目的があったと考えられても仕方がありません。ですから、この遺産登録までの経緯については、もっと検証される必要があると思うのです。


そもそも今回の日本政府の方針のような「近代化の称揚」だけで世界遺産の価値が高まるでしょうか。近代化とともに何が起こったかを専門家ではない私たちが検証できる場をつくることこそが、世界遺産登録の意義なのではないでしょうか。各地にはそのことをきちんと理解した上で地道な活動(語り)をなさっている方々がいらっしゃいます。例えば軍艦島クルーズの際にも、ガイドさんによっては朝鮮の方々の徴用についてのお話がきちんとなされています。

三池炭坑とその歴史を取り扱った名著として、中川雅子『見知らぬわが町 1995 真夏の廃坑』があります。
当時高校生!だった中川さんが自分が住む町にある炭坑とその背景に広がるものを追ったこの本には、炭坑のそれまであまり語られなかった歴史が具さ(つぶさ)に記されています。

その本でも取り上げられている囚人墓地(大牟田市一ノ浦町)は、世界遺産になったことを機に大牟田・荒尾を訪れたいと思っている方に、ぜひとも足を運んでもらいたい場所です。この場所には炭坑で囚人労働をしていた人たち(朝鮮人を含む)が葬られています。

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四号、九号、廿七号・・・ そこには、番号だけが書かれた墓標が並びます。
この墓標が私たちに教えてくれるのは、個人の尊厳がないがしろにされた時代が私たちのすぐそばにあったということ、しかしその時代においても番号しかもたない人間を大切に弔う人たちがいたということです。

『見知らぬわが町』には与論島出身の労働者たちの劣悪な労働環境についての描写もありますが、この時代、特に戦時中は、人権保障なんてものは存在しないに等しかった。だから、日本人も与論の人たちも朝鮮の人たちも、いまでは考えられない劣悪な環境の中の労働を強いられたし、強制的な徴用も誰彼かまわず行われたのです。先日、菅官房長官が「国民徴用令に基づいて行われた朝鮮半島出身者の徴用は、強制労働には当たらない」という談話を発表しましたが、そのような屁理屈の詭弁は、当時起こった事実を考えるにあたり、寸毫の貢献もなさないでしょう。




もしかすると、今、私のいる場所が囚人墓地なのかもしれない。私たちはそ知らぬ顔で過去に何もなかったように暮らしているが、実は死体の上で生活しているのかもしれない。
私はそのことをいつも心に留めて生きていこうと思う。 

『見知らぬわが町 1995 真夏の廃坑』より  




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by terakoyanet | 2015-07-13 14:00 | 塾長おすすめの場所 | Trackback | Comments(0)
2015年 06月 06日

モロッコの世界遺産、アイト・ベン・ハッドゥ

アトラス山脈南縁の都市ワルザザードから程近いアイト・ベン・ハッドゥ(āyt bin ḥaddū)は、モロッコ内にある要塞化した集落(=カスバ)の中でも特に保存状態がよいものとして知られ、世界遺産に指定されています。

アイト・ベン・ハッドゥに着いたとき、暑さにやられた妻の体調がすぐれなかったため、あまり歩き回ることができませんでした。

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アイト・ベン・ハッドゥは、アラビアのロレンス、スター・ウォーズ、007 リビング・デイライツ、ハムナプトラ、グラディエーターといった映画のロケ地として知られ、私たちが行ったときにも映画のロケが行われていました。
出演者たちの目鼻立ちがはっきりした容貌、衣装の濃い色彩。単色の古い集落の中で見た目がちかちかするほどの鮮やかな色彩はいまだに脳裏にこびりついています。








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by terakoyanet | 2015-06-06 10:57 | 雑感・授業風景など | Trackback | Comments(0)
2015年 02月 03日

ルアンパバーンのシンボル、ワット・シェントーン

ラオスの世界遺産の町、ルアンパバーンの数ある寺の中でも、シンボル的存在なのが、ワット・シェントーン(Vat Xieng Thong)。
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独特な曲線を持つ多層の屋根が印象的です。


内部はめくるめく世界。
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寺の目の前はメコン川。
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訪れるのであれば、涼しい風を受けながら穏やかな時間を過ごすことができる早朝がおすすめです。




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by terakoyanet | 2015-02-03 09:42 | 塾長おすすめの場所 | Trackback | Comments(0)