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2016年 11月 02日

ある男子高校生が見たヒラリーとトランプ

先生、でもヒラリーとトランプの対立って、古典的というか、どこにでもある図式だと思うんですよね。
トランプが支持を受けるの、僕は分かるんですよね。アメリカはオバマっていう超がつくほどリベラルな大統領に我慢してきた人たちがいるわけじゃないですか。リベラルって根っこで性善説的っていうか、世界への肯定感みたいのがあると思うんですよね。世界は存在しているだけで素晴らしいみたいな。あは、ちょっと違うかな~。でも、そうでない右寄りの人たちって、そういうのって腐臭でしかないんですよね。ぼけ、理想主義者がほざきやがってみたいな感じですかねー。すごいいかがわしいんですよ。相手はいつも正しい感じだからストレスたまるんですよね。だから死ねとかしか言えないんですよね。ツイッターのタグでヒラリーをもじってキラリー(Kill+Hillary=Killary)とかあるらしいですよ、ああタグつける人からすると、トランプが汚いやつだからこそ支持するんでしょうねー。いかがわしいよりリアルの方がいいじゃないですかー。黒人リベラルから女性リベラルに変わるとか、その人たちからしたら悪夢でしょうねー。

(日本で安部氏が人気なのも同じような構造?と尋ねると)

いやー日本はちょっと違うんじゃないですかー。日本ではトランプは総叩きで社会的に抹殺されるでしょうねー。
ビートたけしが本の中で、安倍さんや麻生さんは服装が上品だ、と書いていたそうなんですけど、安倍さんも麻生さんもおぼっちゃんで見た目上品なんですよねー。日本はアメリカより礼儀とか礼節とか重んじますよねー。そういう節度ある大人が、実はリベラルのさっき言った腐臭みたいなのを感じている人の受け皿になっているという意味では、日本の安倍さんや麻生さんのほうが上手ですよねー。

僕は別にトランプが好きとかじゃないんですけどー。ここは言っとかないとトランプ支持とか思われたらイヤなんですよねー。でも、リベラル側も、その腐臭の原因みたいなのを考えるような、相手は下品だとか、低収入で低学歴だとか、そういう分析とかだけじゃなくて、リベラル側の正義みたいなのを見直すような何かがないと、社会の精神の貧困が進むにつれて、トランプみたいのが今後ますます人気を集めるのってわかり切ってるじゃないかと思うんですよね~。


というような内容を彼はひととおり話し、私が、ほー、はー、すごいねー、とか言っている間に、にこっとしてエレベーターを降りて帰っていきました。若い彼らには、いろいろなことがバレているのだと震撼した時間でした。



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by terakoyanet | 2016-11-02 22:35 | 雑感・授業風景など | Trackback | Comments(0)
2016年 10月 18日

りまさんの写真

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(*写真はweb東奥さんより)

このはじける笑顔の10日後に亡くなった葛西りまさんの写真がご遺族の意思で公表されました。
りまさんのご家族が写真の公開に踏み切った経緯についてはこちらの記事に書かれています。

いじめで亡くなったりまさん。いじめは本当にむごいことなんだ、人の命を奪うほどのことなんだということを、中高生のみんな一人ひとりがかみしめてほしいと思います。

いじめを正当化する理由なんて、何一つないんです。
「○○だから、あの子が悪い」なんて理由をつけて、人をいじめたり無視したりするのは間違っているんです。

ひとり対複数になった時点で、複数側は卑怯です。
ひとりの子に対して、複数で悪口を言ったり、無視したり、絶対にしないで。

女の子たちが自分を守るために、自分たちで楽しむために、派閥(グループ)を作る気持ちはわかります。
一人ひとりはそんなに強くないし、グループを作ることで本当にいい友だちと出会えることだってあるよね。

でも、いつでも、派閥を作ることにはリスクがあること、それによって除け者(のけもの)にされて、傷つく人がいるという事実から、目を背けないで。私も周りの人も幸せになるように、考えて行動しましょう。

そして、この写真を見ても、何も感じない人に対して、その人たちを責めないで。
その人たちの固まってしまった心は、溶かすのに時間がかかるのです。
争う前に、その人たちが、いったい何を考えているのか、想像してみることからしか、何も前に進みません。

想像してその人たちの心が「わかる」わけではないかもしれません。
でも、想像してみる、寄り添おうとしてみる、そのことはとても大切です。


それにしても、りまさんの写真、本当に素敵ですね。



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by terakoyanet | 2016-10-18 13:59 | 雑感・授業風景など | Trackback | Comments(0)
2016年 10月 14日

フレフレくまもと!

熊本地震から半年が経ちました。

昨日も余震がありましたし、まだ倒壊したままの家屋も多く残されています。
そして、多くの被災した方たちが、その影響のために日々苦しい思いを抱きながらも、前に進むための勇気を振り絞っていらっしゃいます。


阿蘇草千里。忘れえない美しさ。(2014年11月)
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雨上がりの通潤橋。その轟に胸が躍る。(2014年8月)
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湯の鶴温泉。熊本県内には昔から大切に伝えられてきた小さな湯の町がたくさんある。(2013年6月)
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霊厳洞。熊本城以外にも、歴史散策が楽しいスポットも多数。(2016年6月)
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夏の立神峡。熊本には凄まじい絶景ポイントもある。(2010年8月)
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市房山の大杉。自然の力を感じられる場所もたくさん。(2010年8月)
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五木村の川辺川。熊本はとにかく水が美しいところが多い。(2014年7月)
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だから、ヤマメや鮎も美味しい。人吉の青井阿蘇神社。(2009年9月)
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熊本市の白川。熊本市内の散策は本当に楽しい。福岡にはないディープなお店もたくさん。(2014年5月)
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天草・十三仏展望台。熊本は海も美しい。(2015年7月)
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南阿蘇。一年でも特に美しい季節を迎える熊本に、遊びに行こうと思います。(2015年10月)
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とらきつねでは、熊本産の良いものをたくさん取り揃えています。

かるべけいこさんの焼き菓子(南阿蘇村)
ココペリさんの焼き菓子(熊本市)
母野思さんの焼き菓子(合志市)
坂本製油さんのなたね油、しらしめ油、椿油(益城町)

などなど。
いつもすぐ品切れになってしまうかるべけいこさんのお菓子もまもなく入荷です。

買って応援!そんなことは何となく気が引けて言えませんが、それでも、熊本の美味しいものは、熊本と私たちの思いを繋ぐものだということを強く実感しています。

フレフレくまもと!
唐人町寺子屋、及びとらきつねは、これからも熊本を熱く応援します!






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by terakoyanet | 2016-10-14 15:24 | 雑感・授業風景など | Trackback | Comments(0)
2016年 10月 14日

ボブ・ディランの好きな曲10

教科書とかに載っている、「芭蕉は俳諧を芸術の域に高めた」という表現には、何の違和感も感じていなかったけれども、ボブ・ディランを「ロックを芸術の域に高めた」と評する昨日、今日のニュースには、ちょっとした違和感を感じています。となると、芭蕉だって「俳諧を芸術の域に高めた」って言い方はそもそもおかしいんじゃないか? そんなことを考える深夜です。

今日は、ボブ・ディランのノーベル賞受賞にあやかって、私が好きなボブ・ディランの曲(Bob Dylan & The Band の曲を含む)を少し紹介したいと思います。こんな機会はなかなかないので。とは言っても、あまりにいい曲がたくさんあるので、とりあえず、私がいま手元に音源を持っている百数十曲のうちから、再生回数が多い(2010~)10曲をおすすめの好きな曲としてご紹介します。(*Like a Rolling StoneなどHighway 61 Revisitedに入っている曲は若いころに聞きすぎて以下に入っていない。)


No.10 - Girl from the North Country (1962)



No.9 - The Night We Called It A Day (2015)



No.8 - Duquesne Whistle (2012)



No.7 - Tangled Up In Blue (1975)



No.6 - Don't Think Twice, It's All Right (1963)



No.5 - All Along the Watchtower (1965)



No.4 - Bessie Smith (1975)
*Youtubeに音源が見当たりません


No.3 - Blowin' In the Wind (1963)



No.2 - Soon After Midnight (2012)



No.1 - The Times They Are A-Changin' (1964)




こうやって見ていくと、80年代(We Are the Worldのころ)のディランって、いったい何をやっていたんだろう、、と疑問がわきます。彼は75歳になった現在も精力的に活動中で、今年出たアルバムFallen Angelsでも、素晴らしい演奏を聴くことができます。最後に、最高に素晴らしいボブ・ディランのカバーとして、Byrds - Mr Tambourine Man (1965)



もうひとつ、ボブ・ディランが敬愛する、ウッディ・ガスリー。
Woody Guthrie- This Land Is Your Land






ボブ・ディランというひとつの入口から、音楽の楽しみは無尽蔵に広がります。



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by terakoyanet | 2016-10-14 03:06 | 塾長おすすめの書籍・CD | Trackback | Comments(0)
2016年 08月 10日

お盆のスペシャル課題

寺子屋はお盆休みに入りました。

中学生の夏期講習受講生には膨大な宿題が出ています。
1日、2日では決して終わりませんから、早めに取り掛かり、早めに終わらせましょう。終わらせるための宿題に意味はありません。

さあ、中学生のみんなにお盆の特別課題です。
以下のリンクに、メジャー3000安打を達成したイチローのことを、ジータが綴った文章があります。


穏やかで愛情のあるとてもいい文章です。
こちらの文章を全訳して提出した生徒に最大100ポイントのボーナス点を進呈します。やってみようという生徒はぜひ8月20日までに自分なりの訳文を提出してください。少し長い文章ですが、難易度が適度で、とてもいい夏の課題になりますよ。




Watch Ichiro in the on-deck circle. The guy never stops moving.


Go ahead and look at some video of it. He’ll take a few warmup swings, then all of a sudden he’ll be crouching down, knees bent, rocking from side to side. He’ll stand up to take a couple more swings, and then he’ll be back down in a wide stance, doing this crazy thing where he rolls his shoulders back and forth. The whole routine is like one long dance move.

Ichiro is always stretching. Before games, after games, on off days, in the on-deck circle, when he’s on base. All the time. If you showed up early to the stadium on a game day, you’d always find Ichiro in the clubhouse, stretched out on the carpet in some kind of pose.

I remember Ichiro before I even met him. He was a rookie and the Mariners were visiting New York early in the 2001 season. I don’t recall how much buzz there was around him yet. All I’d heard was that he was a position player from Japan — which itself was a pretty rare thing at the time. In my career there were a handful of great players from Japan, but most were pitchers, not position players. And most weren’t 27-year-old rookies.

Ichiro hit a routine ground ball to short. I didn’t have to move more than a step to my right. But by the time I looked up, he was almost to first. He nearly beat out my throw. I remember thinking, Wow! Who is this guy? He can fly. I was really surprised.

The first time I actually met Ichi was that same season, at second base — Ichiro ended up at second base pretty often, as it turned out. The first few times we chatted, he was cordial but he didn’t say much. His English wasn’t there yet. About a year later, I remember him hitting a double and sliding into second.

I gave him a nod. As he dusted himself off, he caught me off guard by responding with a few words.

“What’s going on, my main man?”

Main man? All I could do was smile. Where was this guy learning this stuff?

As the years went on, I saw Ichiro at second base more and more. He had always been friendly, but as his English improved, our conversations got a little bit longer. Soon we were exchanging a full sentence or two in between pitches. He always made me smile with different phrases he was picking up from his teammates. He told me that he was learning quite a bit from Mike Cameron. Mike had taught him to say things like, “What’s up, my brother from another mother?” I could tell Ichi was fitting in well in a new country, on a new team. Seattle was a really welcoming place for him, and I think those Mariners teams were really good in part because of their chemistry.

I’m not surprised Ichiro’s English got so good so fast. His approach to learning the language was the same as his approach to the game of baseball: Work and then more work.

Right now people are paying a lot of attention to Ichiro approaching his 3,000th hit. He will be joining one of the most exclusive clubs in baseball. It’s an incredible accomplishment. When you add in his 1,278 hits from Japan, where he played until he was 26, his career will be counted as one of the best of this or any other generation.

But for a moment, let’s look beyond the 3,000-hits milestone. Most people don’t focus on how great of an all-around player Ichi is. He has all the tools.

His baserunning — his sheer quickness — was like nobody else’s in baseball. This is a guy who has used speed as his main weapon for 25 seasons as a pro.

Ichi’s arm is unbelievable. His hitting is obviously great, but at times his defense has gone underrated. You know what I mean if you’ve seen him throw someone out from rightfield. Maybe it was all that stretching.

At the plate, his hand-eye coordination and his ability to swing the bat are as pure as they come. I’ve heard some people refer to him as a contact hitter — and that’s true in a sense. As a hitter your job is to get on base, and Ichi got on base more than almost anyone. But I think just calling him a contact hitter takes away from what makes him so special. Most of us have only seen him hit singles and doubles. But he had an ability to show some power that wasn’t always apparent.

Ichiro had showed up to Yankee Stadium to work out, only to find that they were setting up for a concert that night. So he went to Central Park to play catch.

During the All-Star Game in Seattle in 2001, I was standing around with some Mariners players when they started talking about how Ichiro should enter the Home Run Derby. I thought they were joking.

“He’d win if he entered,” somebody said.

Shortly after, I found out what the guy meant. Everyone watched as Ichi put on his own personal home run clinic.

Most of all, I’ve admired Ichiro because he’s a model of consistency. In my mind, the most underrated characteristic for anyone is consistency. It’s something that gets overlooked until it’s gone. I think baseball was always more than just a game to him. This was what he was born to do. And most impressive of all, the guy’s 42 years old and I can’t remember him ever being on the disabled list. He has taken great care of himself. He seems to approach baseball like a craft that can never be perfected. I don’t think he has a concept of “time off” from the game. It’s his life’s work. That starts with working hard all the time, even when no one’s looking.

During the 2013 All-Star break, I remember hearing that Ichiro had showed up to Yankee Stadium to work out, only to find that they were setting up for a concert that night. So he went to Central Park to play catch.

Fast-forward to October 2014, a few days after I retired. I had gone back to Yankee Stadium to clean out my locker. Some of the staff was there but the stadium was quiet. We hadn’t made the playoffs. Most guys like to take a little vacation right away and then relax until December or January.

As I was cleaning out my locker, I saw Ichiro walking to the cage to hit. I remember thinking, I hope he at least took a couple of days off.

By that time, Ichiro was pretty much fluent in English. He still traveled with an interpreter, but he didn’t need one most of the time. That meant we got a lot more opportunities to talk.

I’ll never forget one moment in particular. It was Game 1 of the ALCS in 2012, the game I broke my ankle. I went for a ground ball in the 12th inning — and I heard my ankle pop.

I came out of the game and went back to the clubhouse for X-rays and ice. The Tigers scored two in the 12th and we lost 6–4. Shortly after the game ended, I moved to a smaller room off the side of the clubhouse to change clothes and gather my thoughts. Ichi and his interpreter came in and sat down next to me. Ichi asked me about my ankle.

“It’s broken. I’m finished.”

He nodded, but didn’t say anything. I was finished icing my ankle and kind of taking my time. There was no rush to go anywhere. We had just lost and I knew I wouldn’t be able play until the next season. Soon the clubhouse was almost empty. Ichi, his interpreter and I were sitting in the small changing room. Ichi hadn’t even taken off his entire uniform yet.

Finally, I got my things together and stood up with my crutches to leave. It was only then that I realized Ichiro had been waiting for me. When I got up, he got up and watched me leave.

I don’t know if it was a sign of respect. Maybe he was just taking a long time that night. You’d have to ask him. But I like to think I know what he was trying to tell me. After all those short conversations at second base over the years, and the time we spent as teammates, the moment of silence between us that night still sticks out to me more than anything. When I think about who Ichiro is as an athlete and as a person, that’s what I remember.

My hat’s off to Ichiro. He’s a guy who comes around once in a lifetime. No one’s ever seen anybody like him. And to be quite honest, we probably won’t see anybody like him again.

Part of me wants to tell him, “I hope you get to enjoy some time off soon,” but I know he wouldn’t like to hear that. I’m not sure he knows what time off looks like.

Derek Jeter




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by terakoyanet | 2016-08-10 20:52 | 雑感・授業風景など | Trackback | Comments(0)
2016年 07月 11日

18歳と選挙

塾のエレベーター前で修猷館3年のAさんに会う。
「先生、選挙行ってきましたよ!」
さわやかに元気よく言い放つ彼女。
生徒から「選挙行ってきましたよ!」の報告は初だなと実感。


晴れやかな表情の彼女を見ながら、今回の十代投票権は、十代の子たちの周りの大人の意識を変革させる力があると改めて。
大人は子どもの前ではちゃんとしないと、と思うもの。
子どもの姿をみて、私もちゃんとしないと、そう気づかされた大人もきっと多いはず。

「先生が書いた文章を何度も読んで投票に行っていましたよ。」
と或るお母さま。
私は「政治的」な影響力を発揮することは望んでいないけれど、でもそうやって考えるきっかけを与えることができたことを心から喜んでいます。



塾へ電話がかかってきて
「選挙に行ってから塾に行くので授業遅れます!」
これまた修猷館3年のTくんからTEL。

授業に遅れる理由が「選挙」だなんて初だなとこれまた実感。




選挙に行った子どもたち。そしてきっと何人かはいるであろう行かなかった子どもたち。

彼らを見ていると、私には希望しか感じられなくて、
とても厳しい時代なのに、
彼らがいるかぎりきっと大丈夫なんじゃないかと、
そんなことまで考えてしまうほど、彼らは頼もしい。



選挙というのは、きれいなものでも汚いものでもなく、
単に、いまの世の中の興味深い現実のひとつを、つまびらかにしてくれる、
そういった装置なのだなということを今回改めて実感しました。



選挙に参加したみんなもいろいろなことを考えたでしょう。
一つ忘れてはいけないのは、選挙というのは政治参加の方法のなか最もわかりやすい一形態にすぎないということ。もっと別の方法、もっと間接的な方法でかかわることもできる。

これからみんなは、直接政治に関わっているつもりがなかった現場から、突然ふっとわいてきて、あっこれが私にとっての政治なんだ、と実感する、そういった経験をするかもしれない。そういったことを通して、私の生活と政治がつながっていく。そのとき初めて「私」と「政治」との関係性や距離の置き方がつかめてくるでしょう。

社会に生きるということは、それ自体が避けがたく政治的なことです。
その認識を忘れずに、これからも私と社会の間で格闘してください。




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by terakoyanet | 2016-07-11 01:53 | 雑感・授業風景など | Trackback | Comments(0)
2016年 07月 02日

参院選に投票する18歳の高校生たちへ

今回の参院選は、初めての十代の若者が投票する国政選挙ということで、歴史的なものと言われています。
その選挙に参加するみんなにとって、今回の選挙というのはどういったものでしょうか。

なぜそんな漠然とした質問をするかというと、みんなに果たして選挙に参加することを真剣に考える時間があったのかどうか、甚だ(はなはだ)疑問だからです。

この時期のみんなはもともと受験生なのに加え、定期テストの勉強に精を出している人が多いでしょう。
中にはまだ最後の時期の部活動が終わっていない人もいるし、体育祭など夏休み明けの学校行事のための準備に取り掛かっている人もいるよね。さらに塾や習い事がある人も多い。みんなはとにかく忙しい。

皆を忙しくしたのは、もちろんみんな一人ひとりに一定の原因があるけれども、でも原因の多くは、高校生を必然的に忙しくするシステムをつくってしまった大人たちに責任があります。結果として、高校生たちに考える時間を十分とらせて上げることができないまま、この歴史的と言われる選挙を迎えてしまった。(しかも教育の現場は「公正中立」という言葉のもとで教員たちが必要以上に委縮し、高校生たちに実のある言葉を何も投げかけることができていない。高校生たちの政治的活動も、法的根拠に乏しい状況で極端に制限されている。) これらのことは、本当は大人たちが真剣に反省しなければならないことなのだけど、それについての真っ当な言論が極端に少ないことはとても残念です。

先日、イギリスでEUに残留するかどうかの国民投票が行われました。僅差で離脱派が勝利をおさめましたが、いま、敗北した残留派の人たちは、離脱派の人たちのことを「なんて無知な選択をしたんだ」と地団駄を踏んで悔しがっています。彼らの怒りはその全てが正当なものとは思えませんが、離脱したイギリスに、この先どのような困難が待ち受けているのだろうと考えたときに、暗澹たる部分があることは否定できず、その意味では、そのことを見越すことができずに「無知な選択をした」国民が多くいたことは確かだと思います。

このイギリスの現象を見て、私は他人ごとではないなと思いました。だってみんな一人ひとりも今回の選挙について真剣に考えましたか? 先に述べた通り、そんな猶予を大人たちは与えてくれませんでした。その中で、どれだけの十代が今回の選挙にあたり思考を重ねることができたか心配しています。

こんなことを言っていると鋭い高校生たちから「じゃあ大人たちは真剣に考えているの?」という鋭いジャブが飛んできそうです。そう、確かに大人たちも考えていない。多くの大人たちが政治は「わからない」「難しい」と考えていて、政治について考えること自体、諦めている人もいます。でも、政治が「わからない」「難しい」というのは、実は専門的な知識がない人たちにとっては当然のことで、わからないながらも、候補者や政党を自身の倫理観や良心と照らし合わせ、さらに現実的な損得勘定などをしながら、選択をしていかざるを得ないのが選挙なのです。だからこそ、私たちは、知恵と知識、そして直観を武器にして、政治に対峙しなければならない。



今回の選挙は、さまざまな争点があると言われていますが、その中でも現在言及されることが多くなっている憲法改正の論議について考えてみたいと思います。

今回の選挙結果予想などを見ていると、共産党が大幅に議席を伸ばす一方で、民進党がそれ以上に議席を減らすために、改憲派と言われる人たちの勢力が3分の2以上になる可能性が高まっています。改憲派が衆参両院の3分の2を占めると、中学校でも習った「憲法改正の発議」が可能になるために、多くの大人たちが警鐘を鳴らしています。

これについては、YouTubeで「くらべてみよう 現憲法と改憲案」というわかりやすい動画が上がっていますので見てみてください。


この動画等を見れば、いろいろな問題があることがわかるのですが、これよりも、自民党自らが発表している、「日本国憲法改正草案対照表」を見るほうがより確実でしょう。時間がない人は「前文」だけでも読み比べてみてください。その違いは歴然です。

自民党の憲法改正草案の何が一番問題かというと、憲法というのは「国民が国家権力を抑制するため」のものなのに、自民党案では「国家が国民を抑制するため」のものに反転している、これに尽きます。(この点については残念ながら別の解釈の余地がありません。) 国家が国民を蹂躙(じゅうりん)し、そのかけがえのない生命と生活を奪った、そういう苦渋の歴史を踏まえ、国民が国家を抑制して暴走するのを止められるようにしよう、と考えられたのが憲法です。自民党案ではその憲法の大前提がひっくり返されているのです。

私自身、憲法は時代に合わせて変わっていくべきものと考えていて、何が何でも憲法は一字一句変えてはいけないと考えている人はきっと少数派でしょう。しかしながら、この自民党の改正案は、私たちの基本的人権そのものが国家によって脅かされるものであるという危惧を拭うことができません。


一方で、改憲派の側に問題はないのでしょうか。

今回、共産党の議席が飛躍することが予想されています。一人区における共産×民進の協力について、左派の多くの人たちが共産党の働きかけをたたえ、民進党の出足の鈍さを叩きました。しかし、今回の民共協力において、共産党のリスクは、民進党に比べれば小さいものです。(一人区での勝利がもともと期待できない共産党にとって、一人区の候補者を取り下げたところで議席減の可能性はほとんどありませんし、民進党との連携は、本懐を果たすための手段として、元の支持者たちに多くは肯定的に受け止められています。一方で、民進党は共産党と連携したことで一定の支持者たちが離れました。安倍首相をはじめ自民党陣営から共産アレルギー[年配の人たちの中には共産党と聞いただけで顔をしかめる人たちがたくさんいるのです]を刺激する戦略を取られ、ダメージを受けています。その意味で民進党の出足が鈍かったのは致し方ない部分があります。) このことは、今回の民共協力を考える際に踏まえておきたいことです。

また、今回、共産党に投票した人たちが、どれだけ共産党に政権担当能力があるかどうかをシビアに考えているのかということを想像すると、受け皿にしかすぎない共産党に何ができるのか、と言われたときに、その人たちがどれだけの反論が可能なのか、それなら自民党に自らが入り込んで、自民党内を改革する、そういった可能性を持っている候補者がいればそちらを応援する、自民党が嫌いなのではなく、その政策に誤りがあるだけなのだから、そういう判断と選択をする人もいるのではないかと考えるのです。

さらに、護憲派の人たちにも、問題がないとは言えません。
「前文」「憲法9条」の「正しさ」を声高く叫ぶその心情に、私自身は共鳴しています。
しかし、「前文」「憲法9条」、そしていまの「日本国憲法」の「正しさ」を喧伝することは、それらの人たちが嫌っているはずの、ナショナリズムの新たな形態になりかねません。その「正しさ」を信じ切っており、それを半ば人に押し付けようとしているのですから。でも、人はそれぞれの「正しさ」を胸に抱きながら生きているものです。だから、その「正しさ」どうしが衝突して争いになっている。だから自らの「正しさ」を信じ切ることはとても危険です。そのことは覚えていてください。


これまで私は、現在の自民党に対し、やや批判的な立場から話をしましたが、読む人によっては「悪しき相対主義だ」とか「結局何が言いたいかわからない」いう批判を受けかねない話をしていると自覚しています。人は多かれ少なかれ、白黒をつけたがるものだし、どこかで白黒をつけないと選択できない、前に進めない、だからよくわからないものに対して人はいらいらしてしまうものです。

でも世の中というのは、実は白黒をつけたい人たちがつけてるだけであって、グレーのグラデーションが漂っているにすぎない空間です。だからそのグレーに目を凝らしながら、自分なりに、完璧ではないにせよ最善の結論を導いていってほしい。(私自身、すべての候補者と政党がグレーに見えるなかで、結論を出し、期日前投票をしてきました。) それが18歳のみんなに伝えたいことです。

いま地下鉄の放送で、高校生たちが、選挙に行こうって呼び掛けているでしょう。
でも、その放送の中に含まれている、選挙に行く=良いこと とかいう道徳的な刷り込みはとても安直です。

一人ひとり、そもそも政治に参加することとは、選挙とは、ということについて、よく考え、学んだ上での18歳選挙であってほしいと思います。以上が、忙しいみんなのためのヒントになればと思って書いた文章です。(みんな忙しいのに長くてごめんね。)





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by terakoyanet | 2016-07-02 14:24 | 雑感・授業風景など | Trackback | Comments(0)
2016年 07月 01日

政治と芸術

政治と芸術(もしく音楽)との関係性について、昨今さまざまな意見が沸き起こっています。
その中で、私自身は会田誠さんの以下の発言が一番しっくりきました。

会田誠 @makotoaida
芸術に政治を入れるのになんの躊躇もない。ノープロブレム。しかしわざわざ芸術家になろうとしてなったんだから、政治なんて軽蔑してる。下に見てる。そういう感じでいきたい。

軽蔑してる、下に見てる。言葉は悪いけど、芸術をやろうっていう人はそうでないとと思います。政治は私たちにとって第一義の問題ではありません。むしろ政治を第一義の問題と錯覚している人たちと私たちは戦わなければならないのでは、とも。

先日、長年ポストコロニアルの勉強をしてきた人と話す機会があったのですが、反体制でなければ芸術家として弱いということを話していて、私はそうとも限らないと強く思いました。芸術家や哲学者は、反体制よりもずっと過激に体制を焦土にするようなことをやっているのに、皆が気づこうとしないだけではないか、と。



日本のメインストリームは、政治と芸術との相互的な関わりが貧弱です。というより単にそれらの関係性を自身の問題として落とし込み深化させること自体が苦手なのかもしれません。

サザンオールスターズ(桑田佳祐)は間違いなく稀有なの歌い手であり、作曲家であるけれども、とかく政治となると単なるポーズにとどまっているように見えます。数年前の紅白の際のパフォーマンスで物議をかもしましたが、パフォーマンスそのものというよりは、その批判に対する謝罪をしたために、その動機の軽薄さを自ら証明する結果となりました。

その点、同じ年に紅白に出た椎名林檎のパフォーマンスはすごかった。彼女はメインストリームにいながら、抽象的に政治を音楽に織り込むことに成功している稀有な才能だと感じています。このパフォーマンスは、見る人によって解釈が180度変わってしまうすさまじいもので、ある人は、ナショナリズムの熱狂そのものを感じるでしょうし、ある人は、そういったものに対して思いっきり中指を突き立てているように見えるでしょう。
サザンよりずっと過激なパフォーマンスなのに、日章旗の色が反転しているのに、あまりに解釈の幅があるために一方的な非難にさらされることはありませんでした。なんて上手(うわて)なんだと感心しました。





海外では政治の問題を自身の問題ととらえているアーティストがメインストリームにも多くいて、私自身が、サンダースへの支持を表明したレッチリ(Red Hot Chili Peppers)などより、ずっと共鳴しているのがビョーク(Björk)です。

アイスランド出身のビョークは現在、来日中で、さかんに日本のメディアでも取り上げられていますが、なかでもこちらのインタビューは必読です。

ロックやバンド形式自体に男性的ヒエラルキーが出来上がっているという話、エレクトリックミュージックこそが彼女を音楽的に自由にした話など、過去20年間彼女の音楽を聴いてきた私としては、合点がいきすぎて感動的です。彼女の存在自体が音楽自体が政治的であらざるを得ない必然や困難についても垣間見える話です。



ちなみにインタビュー中でビョークが「エレクトリックミュージックには魂がこもってない、なんてまだ寝呆けたことを言っているヤツらに、中指を立ててみせたような作品」と言っているJames Blakeの新譜、「(彼女とは)距離が近すぎる」と語っているANOHNIの新譜、本当に素晴らしいですからおすすめです。






そしてANOHNIもかなり読み応えのあるインタビューがあります。こういう質の高いインタビューが日本語で読めるというのはうれしいですね。

”マーガレット・サッチャーも、女性ひとりが男性のルールのなかでリーダーになっただけ。でも、政治自体が女性から指揮されるようになれば世界は変わると思います。 ” 

後半は政治的な話もでてきます。ビョークもそうですが、彼女たちには政治と音楽という境界はなく、切実な血肉の問題として政治と音楽があり、それらが避けがたく結びついています。音楽の政治的利用でも、政治の音楽的活用でもなく。

私は昨年ツイッターで(男性の現政権への支持率の高さに驚いて)「選挙権はもう女性だけに与えたらいいのに」という問題発言をして指弾されたのですが、アノーニが話す、政治にこそ女性のスキルが必要、という話に賛同します。インタビューでは、土方巽や大野一雄の名前も飛び出して驚かされます。



いわゆる左派の人たちのなかでは、バーニー・サンダースや三宅洋平への支持が盛り上がっています。
多くの若い人たちがインスパイアされていて、面白い動きだと思うのですが、私自身は、翻ってトランプ候補と同じスタンスになりかねない彼らの立ち位置よりも、あくまでそれが芸術でありながら、政治的なものを表出せざるをえない彼女たちに心が引き寄せられます。



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by terakoyanet | 2016-07-01 13:05 | 雑感・授業風景など | Trackback | Comments(0)
2016年 06月 05日

戸の上山へ

一昨日、早朝起きてすぐに、今日を逃したらきっと後悔すると思い立ち、北九州の戸の上山へ。
門司駅からアクセスが良く、登り下りで約3時間の行程でした。とても歩きやすい山です。
頂上の手前に、大台ヶ原とよばれるいきなり展望が開ける原っぱが広がっていて、すごく気持ちよかったです。
昼前には福岡市内に戻ってくることができました。

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先日、こちらに書いたオバマ氏の広島訪問の記事が、本日、皆さんご存知のアゴラに転載されています。
よかったらご覧ください。



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by terakoyanet | 2016-06-05 11:05 | 雑感・授業風景など | Trackback | Comments(0)
2016年 06月 05日

熊本地震復興支援へのご協力ありがとうございました。

一昨日、とらきつね・唐人町寺子屋における熊本地震復興のための支援活動(募金やUSED CD SALE)をいったん一区切りさせていただきました。これまでの力強いご支援、誠にありがとうございました。

昨日、熊本銭湯さまへの支援金集計(第3弾/最終)が行われました。これまで皆さまからいただいたご支援の合計として


USED CD 売上 17,550円
募金 16,212円
合計 33,762円



を、西公園浴場さまを通じ、熊本銭湯さまにお届けいたします。
これまでのご支援ありがとうございました。



とらきつね・唐人町寺子屋では、これまですべてを合計しますと、以下の内訳の支援金を皆様から頂戴しましたことをご報告いたします。

USED CD 売上 17,550円
募金等 57,212円
イベント参加費 95,500円
合計 170,212円

上記のうち、この数日で集まった7,055円以外の全てをすでに支援金としてお渡しが完了しております。

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皆様のお気持ちに心から感謝いたします。
また、明日は警固のDirectorsで熊本大分復興支援バザーが行われ、再度、私たち(鳥羽・長濱・前田)も追加出品しております。たくさんの素晴らしいクリエーターの皆さんが集うバザー、ぜひ皆さんもお出かけください。



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by terakoyanet | 2016-06-05 00:31 | お知らせ | Trackback | Comments(0)