寺子屋ブログ by 唐人町寺子屋

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2017年 08月 27日

神の島、久高島へ。

世界遺産斎場御嶽(せーふぁうたき)三庫裏の奥には久高遙拝所があり、神の島とされる久高島を望むことができます。沖縄本島から最も手軽に訪れることができる離島でもある久高島に、以前から一度は行ってみたいと思っていましたが、ようやく先日訪れることができました。

久高島に行くためには那覇市内から車で50分ほどの安座真港(南城市)から船に乗ります。安座間港の近くには、斎場御嶽はもちろんのこと、ニライ・カナイ橋、知念岬などの名所があります。今回私は行ったことのない知念岬に行きましたが、早朝にかかわらず遥か彼方まで紺碧の海が広がっており、素晴らしい景色でした。
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安座真港からわずか15分。あっという間に久高島に到着しました。
島内は周囲8㎞の小さな島ですから、自転車を借りて周ることにしました。少し前まで久高島に行って聖地巡りをしようにも、個々の場所がわかりにくいと言われていたのですが、いまはGoogle Mapがありますから、主要な場所は簡単にたどり着けるようになっています。

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久高殿、外間御殿などの祭祀場やフボー(クボー)御嶽を通るものの、中に入って見学するような場所ではありません。かつてこの地で行われていた風葬のことを考えながら、入口で静かに頭を下げました。

久高島はパワースポットとしても知られていますが、私のようなパワーに疎い人間は、島の成り立ちと現在の生活の営みの中に、霊的なものが息づいていることを感じたときにようやく、その場所が生きていること、力に溢れていることを感じることができます。その意味では、今回の久高島の滞在はあまりに短すぎるものでした。


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久高島の祭祀において、植物は大きな役割を担っています。
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島の北東端にあるカーベル岬は、琉球創生の神であるアマミキヨが降り立った場所と言われます。
同時に地元で有名で釣り場でもあり、この日も透き通る水の底に魚影が見える中、水面に釣り糸を下げる人の姿がありました。

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それにしても、とても美しい海をもつ島でした。

神話の残る、いくつもの浜を渡り歩いたあと、清々しい気持ちで島を去りました。



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by terakoyanet | 2017-08-27 11:16 | 好きな場所 | Trackback | Comments(0)
2017年 08月 16日

沖縄で訪れたおすすめの場所2

今回の沖縄訪問で出かけた場所のなかで特におすすめのスポットを挙げる前記事の続きです。


〇タコス専門店 メキシコ 宜野湾市伊佐
私は普段、を好んで食べるほうではないのですが、こちらのタコスはもう、毎日食べてもきっと飽きない、そう思わせるほど美味でした。
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〇月苑飯店 沖縄市久保田
日本で最初にできた(正確に言えばできた当時はアメリカ占領下だから「日本で」と言ってよいのか)ショッピングセンター、プラザハウスに設立当時からある老舗広東料理店。古き良き中華料理店の雰囲気のなか、上質の料理を堪能できます。沖縄の人たちの大切な日にも利用されるお店です。
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プラザハウス内の写真館では「琉米文化写真展」が行われており、興味深い写真が一堂に並んでいました。
プラザハウスはまさに琉米文化の聖地とも呼べる場所です。
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〇Shoka: 沖縄市比屋根
海が見える住宅街の中にある気持ちの良い店。ARTS&SCIENCEなどの素敵な洋服やアクセサリーが並んでいます。沖縄でいま一番ときめくお店かもしれません。
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〇喜色 名護市饒平名(屋我地島)
場所がわかりにくいですが、とにかく料理が丁寧で美しく、心が満たされます。
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〇Restaurant L LOTA 今帰仁村古宇利(古宇利島)
最近、急激に観光客が増えた古宇利島にあるカフェレストラン。店内からのこの眺めは最高のご褒美。
それにしても、古宇利島にはハート岩よりいいものがたくさんありますよ。
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〇カベール岬 南城市知念久高
初上陸の久高島。カベール岬は沖縄の祖神、アマミキヨが降り立った聖地として知られる場所。
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南城市は過去にグスク巡りをしたことがあります。すごく楽しいのでおすすめです。
次回は今回予約が取れなかった「料理 胃袋」に行きます。


〇聖クララ教会(与那原カトリック教会) 与那原町与那原
占領時代に建てられた素晴らしい意匠の教会堂。
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私たちの住む福岡も、変化が目まぐるしい街と言われますが、沖縄は、それとは少し違った意味で変化が大きな場所です。
宜野湾のD&DEPARTMENTの向かい側では、普天間基地の部分返還による大工事が行われていました。
市街地に隣接するこれほど広大な土地が一挙に開発されるというのは、基地返還という特殊事情でしか起こりえず、そういった外的要因によって街の暮らしが一変することがあるという意味で、政治の波にいつまでも翻弄され続ける沖縄は内地とは随分異なる特殊な事情を持っている場所です。しかしこのことをむしろ可能性と見る人たちがたくさんいることも事実です。
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今回、沖縄の計り知れない魅力を改めて知りました。
沖縄時間というのが存在することも再確認しました。
今度は夏以外の過ごしやすいときに出かけようと思います。


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by terakoyanet | 2017-08-16 00:29 | 好きなお店 | Trackback | Comments(0)
2017年 01月 01日

新年あけましておめでとうございます

新年あけましておめでとうございます

今年も皆さまにご多幸がありますように

そして、寺子屋の受験生たち一人ひとりに
喜びの春が訪れますように

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元旦の早朝 田子の浦港。勇壮な漁船たちに出合いました。


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by terakoyanet | 2017-01-01 08:23 | お知らせ | Trackback | Comments(0)
2016年 09月 16日

ノルウェーのリーセフィヨルドへ。

ノルウェーのリーセフィヨルドに行ってきました。

拠点となる街はスタヴァンゲル。スタヴァンゲルは大西洋岸に面するノルウェー第4の都市です。(人口13万人)
古くはヴァイキングの拠点となり、近代以降は林業、水産業で隆盛しました。現在では北海油田関連の石油化学産業がさかんで、市内にはノルウェー石油博物館があります。(この博物館はとても素晴らしいのでそのうち記事で書くつもりです。)スタヴァンゲル市内にはさまざまな魅力のあるスポットがあるのですが、今日は、スタヴァンゲルから日帰りでアクセスできるノルウェー屈指の絶景、リーセフィヨルドについて書きたいと思います。

スタヴァンゲル桟橋の近くにあるオフィスで、クルーズ船/フェリーとバスのパックチケット(往復)を購入して出発です。
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美しいスタヴァンゲル港


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スタヴァンゲル - リーセフィヨルドの地図


行程にはいくつかパターンがあるのですが、私は、リーセフィヨルドの奥までクルージングしたあと、フィヨルドの入り口にあるオアネス(Oanes)まで戻り、そこからバスに乗り換えてプレイケストールヒッタ(Preikestolhytta)まで行き、さらにそこから2時間ほどトレッキングしてプレイケストーレン(Preikestolen/英語名はPulpit Rock)まで辿り着くコースを選びました。(帰りはタウ(Tau)経由で戻りました。)

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この日の波は穏やか。しばらくは静的な風景が続きます。

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リーセフィヨルド大橋(Lysefjord Bridge)を通り過ぎると、いよいよ壮大なフィヨルド地形が眼前に迫ってきます。

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このフィヨルドに流れ落ちる滝の水をクルーズ船のスタッフがバケツで汲んで、ゲストたちに振る舞いました。
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ひんやりとした美味しい水でした。

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こちらが今日の目的地、プレイケストーレンを真下から見上げたところ。

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フィヨルドの渓谷美を堪能したあと、フィヨルドの入口にあるオアネスまで戻り、バスに乗り換えます。
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事前にバス路線の地図をチェックしていた私は、景観がよいと思われる右側に座席を取りました。これが正解でした。

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バスの車窓から。美しい景色が続きました。


そしてプレイケストールヒッタに到着。いよいよ待ちに待ったトレッキングスタートです。
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行程の大部分が、このような石が露出した上り道。
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時折、歩きやすい歩道もあります。
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そして湖があちらこちらに。
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景色が美しく、しかも変化に富んでいるから、楽しく登ることができます。案内の表示もばっちりなので、よほどの悪天候や夜間でない限り、迷うことはないでしょう。
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プレイケストーレンまで残り1kmの表示が出たあたりから、視界の奥や左側にフィヨルドの深い谷がちらちらと見え始めます。
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そして残り数百メートルになると・・
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思わず悲鳴を上げたくなるほどの凄まじい崖。



プレイケストーレン到着です。(ちなみにプレイケは教会などにある説教壇の意味)
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みんな、崖の端っこに寄りすぎ。
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現実感を失うような美しさ。フィヨルドは下からではなく、上から見るものなのだと強く思いました。
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さらに上からプレイケストーレンを見たくなり、プレイケストーレンの裏の岩山をよじ登り、崖の上でひとり風に晒されながら撮影。
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凄まじい場所に立ったあとの浮遊感のせいか、達成感が大きすぎたせいか、帰りは写真もほとんど撮らずにただ黙々と下山しました。
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氷河が削ってできたU字谷、フィヨルド。
毎年子どもたちに教えていながら、その実際の姿を初めて自分の目で見ることができました。

人類史をはるかに超える時間の蓄積が、美しい造形となって眼前に迫っている。そのことを感じたとき、そこから不意にさまざまな意味作用が消え失せ、ただ自分の足もとの覚束なさだけを感じる、そういう瞬間がありました。かけがえのない1日となりました。



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by terakoyanet | 2016-09-16 12:58 | 好きな場所 | Trackback | Comments(0)
2016年 07月 19日

高校生 壱岐合宿から帰ってきました

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1日目は壱岐の海を堪能した後、
13時すぎから23時まで勉強に明け暮れた生徒たち。

2日目は早起きに成功した数名が、早朝に宿の前で朝散歩を楽しんだほかは、
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朝から夕方までひらすらに勉強。
東京からこの合宿のために来てくれた大江先生による、魂がこもった特別数学個別指導。
そして、英語(長濱)と現代国語(鳥羽)の特別講義も行われました。

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合宿の魅力は、集中して長時間学習したり、特別に凝縮した授業を受けられることはもちろんなのですが、それより増して決定的に重要なのは、非日常の空間で学習体験をすることによって、子どもたちにさまざまな心的変化が生まれ、その後の意識や学習の仕方に変革が訪れることがあることです。これはまさに合宿の効用と言えるもので、参加した人にしかわからない特別なものではないでしょうか。

参加生徒がこれからも学習に邁進することを心から願っています。
東京から来てくれた大江先生、本当にありがとう。
そして、参加したみんな、楽しかったね。これからが大切だよ。



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by terakoyanet | 2016-07-19 11:35 | 行事・イベント | Trackback | Comments(0)
2016年 06月 07日

糸島・立石山

糸島の立石山、晴れた日に(ややハードな)お散歩コースとしておすすめです。
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登山口は芥屋海水浴場。
海水浴場の隅には不気味な廃墟、芥屋ビーチホテルが。
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この場所は、当仁が生んだスター、お笑い部の皆さんがここを舞台とした動画を上げていたので、以前から気になっていました。が、昼間でも暗くかなり不気味なので探索するのはやめにして、廃墟の裏にある登り口からスタスタと山道を登りました。
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初めこそ木々に囲まれた山道ですが、すぐに展望が開けてきます。
糸島は地質的に花崗岩~閃緑岩が多いのですが、岩が露出しているため足もとは滑りやすい印象があります。雨の後に登るときなどは注意が必要です。

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20分ほど登ったでしょうか。頂上の手前で大展望が開けます。
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可也山方面の展望。


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いっしょに登ったH先生が危ないことをしています。

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展望所から10分くらいで頂上着。(頂上の写真だけ、今年1月に登った時のもの。)

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展望は視界は広くないのですが、玄海灘に浮かぶ姫島が見えます。

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下りも素晴らしい景観を眺めながら視界を下ろしていきます。

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芥屋海水浴場に戻ってきました。

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立石山芥屋海水浴場から登るコース以外に、ショートカットコースがあります。芥屋海水浴場の駐車場から海に背を向けて山側に少しだけ進むと右折できる細い道があり、そこを1~2km直進すると登山口があります。ここからだとわずか15分くらいで頂上近くの展望が開けた場所までたどり着きます。
山登りが好きな方は海水浴場から、景観は楽しみたいけどきついのはいやだという方はショートカットコースで行くことをお勧めします。


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by terakoyanet | 2016-06-07 11:52 | 好きな場所 | Trackback | Comments(0)
2016年 05月 13日

糸島・幣の浜

昨日の糸島幣の浜。
雲ひとつない空、からっとした空気、穏やかに透きとおった青い海。
そこには夏色が広がっていました。

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by terakoyanet | 2016-05-13 01:53 | 雑感・授業風景など | Trackback | Comments(0)
2016年 05月 05日

鳥取砂丘へ

GWは仕事と保養を兼ねて、鳥取に行きました。
人生3度目の鳥取ですが、今回は初めて鳥取砂丘へ。
人ごみと砂が熱くなるのを避けるために、早朝6時台に着くように向かいました。

その景色は想像をはるかに超えていました。
柔らかい砂、紺青色の海、透明感のある明るい空、穏やかな風、控えめな姿の草花。
その全てが美しい朝でした。


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by terakoyanet | 2016-05-05 21:49 | 好きな場所 | Trackback | Comments(0)
2016年 01月 11日

バリ島西部のランブット・シィウィ寺院

バリ島西部のランブット・シィウィ寺院は、他の観光スポットからかなり離れた場所にある(タナロット寺院をさらに2時間以上西に進む)ため、ほとんどのツアーコースからは外れてしまいます。私もギリマヌッ(バリ島からジャワ島に渡るフェリーが出るバリ島最西端の町)に行く予定がなかったら、きっと行くことはなかったであろう場所です。しかし実に素晴らしいところでした。スミニャックやウブドから2・3時間かけても来る価値があるかもしれません。

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かわいいでしょう。ポーズをばっちり決める女の子と、ぶっきらぼうな表情で立つお兄ちゃんと弟。
この子たちは寺の前にいた地元の子たち。この日は昼過ぎから寺で地域のお祭りがあるらしく、祭りの踊りに参加するために来たようです。


この子もいました。
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寺に入るとすぐ管理所のような小さな建物があり、そこに寺のガイドの方がいました。
とても人あたりが穏やかな男性。「彼にこの布を巻いてください」言われ、腰に布を巻いたところで案内が始まりました。

ここに来る外国人はそれほど多くありません。今日はあなたたちが最初のツアリストですよ。
ちょうど時を同じくして寺を訪問したカナダのケベック出身のご夫婦といっしょに寺を周ることに。

ランブット・シィウィというのは頭髪への礼拝という意味です。
16世紀に、かぼちゃに乗ってバリに渡来したジャワの高僧ニラルタにちなんだ寺院です。いまだにこの寺院にはニラルタの頭髪が1本だけ大切に保管されているのです。ニラルタはこの地で瞑想しながらそのまま天に昇ったと伝えられています。ニラルタはバリ・ヒンドゥーで最も尊敬を集める僧のひとりです。

なぜ頭髪なのですか。
なぜでしょうね。ニラルタが村民に頭髪を預けていたのです。それを村民がニラルタの化身として奉ったことからこの寺が始まりました。

そしてこの絶壁の下にある洞窟には龍が奉られています。海の守り神ですよ。



寺が建つ絶壁の上から見るインド洋は深い藍色でした。
この絶壁の下の海底は深く沈みこんでいます。その海底に龍は住んでいて、ときおり洞窟にやってきて人の世を鋭く見遣る。目の前の海は、そんなことを考えさせる深みを帯びた色をしていました。晴れた日に行くことをお勧めします。


寺の周りは広大なライスフィールドが広がっていました。
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2015年 10月 26日

バリ島で出会った人たち

9月にインドネシアに行った際にはバリ島とジャワ島に滞在した。今回、バリ島ではクロボカンにある小さなゲストハウスに滞在し、食事は他のビジターといっしょにとった。彼らは英語が拙い私にも辛抱強くつきあってくれたので、食事中にはたくさんの興味深い話をすることができた。日に日にその記憶が薄れていくので、忘れないうちに記しておこうと思う。

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ゲストハウスから徒歩3分のところにあったビーチ


最初の夜に話したのは、いかにも旅慣れした楽しげな雰囲気にあふれたオランダ人の老夫婦。部屋にやってきたゲストハウスのオーナーが言う。「この夫婦は奇跡なんだよ。」
二人は78歳と76歳の夫婦で、夫のダーンは筋骨逞しく、70代どころか60歳くらいにしか見えない。「なんて若く見えるんですか」と二人に言うと、横にいたリサが「ただ人生を楽しんでいるだけよ。」と言う。「あなたは何歳なの?」
私が39歳と答えると、ダーンがいきなりドーンと机に手をついて立ち上がり「なんてことだ、君は22歳くらいに見えるよ!」と叫ぶ。オーナーはじめ周りの人たちもしきりにそうだそうだと言う。海外では年齢を言うとしばしば過剰なほどに驚かれる。22歳と言われ、さすがに22歳の人たちに申し訳ない気持ちになった。

「日本人は若く見えるんだよ。」
日本人かと思われる若い男性と、それよりは10歳くらい年上と思われる白人の男性が部屋に入ってきた。
「はじめまして。日本のどこに住んでいるの?」
日本人と思われた男性は流暢な英語を話す。日本人ではないらしい。
「福岡です。日本の主要な4つの島のうち、最も南にある島の九州にある、南日本では最大の都市。」
「福岡なら知っているよ。私は釜山出身だから、福岡には何度も行ったことがあるから。」
「私も釜山は何度も行きましたよ。近くの慶州も何度か。」
「慶州、確かに韓国の中ではいいところだけど、京都のほうが何倍も素晴らしいよ。」
「京都は何度も行ったことがあるの?」
「何度も。日本で、いや世界で一番好きな場所だから。」
「私も京都は好きな場所です。数年に一度は訪れます。でも、京都は整いすぎていると感じることがあります。」
「どういうこと?」
「日本の文化には変化(移ろい)自体を楽しむというところがあります。それが西洋の庭園や建物との違いであり、石の文化と木の文化の違いだと思っています。でも、いまの京都を見ていると、例えば東福寺の完成された庭園と建物を見ていると、移ろいを楽しんでいるように見えません。それは整いすぎていて、変化よりも完全な美を求めているように見えて、それは私にとって少し堅苦しく感じるものなんです。その点、京都の山奥や奈良はいいですよ。」
「それは面白い話ですね。私も完全な美が好きです。ただそれが完全ならば一瞬のものでもいいのだけれど。」「それは良くわかります。」

そんな話を5分くらいしたあとに、彼らはじゃあねと去っていった。

彼らが去ったあと、ダーンが言う。
「実は彼らはゲイなんだ。君はゲイについてどう思う?」
予想外の展開にやや戸惑いながらも
「問題ありません。私はそういう人たちのことがむしろ好きです。」と答えると
「よかった。」とダーンは答えて、あっはっはと口を大きく開けて笑った。どこまでも快活な人だ。


次の日の夜も食堂に行くと、ダーンとリサが座って楽しそうにパスタを食べていた。
「ハロー!」とダーンにいきなりハグされて少したじろぎながら、なぜか「サンキュー」と口走ってしまって、ばかだなこの日本人、と自分で心の中でつぶやいた。
ダーンに「今日はどこに行ったの?」と尋ねると「ここだよ。」と言って笑われた。
長期滞在の彼らは、どこにも行かずにゲストハウスの小さなプールのそばで、何もせずゆっくり過ごす日が多いのだ。

この日は食べている途中に60代位の別の夫婦がやってきた。彼らはオーストラリアのパースからやってきた夫婦。「バリ島は何回目?」と尋ねるとウフフと笑って「20回目よ。」とジェニファーが答える。回数の多さに驚いていると、ウブドに別荘を持っていること、いまは数日ビーチで遊びたいからここに滞在していること、バリはオーストラリアから最も近い楽園だから、年に少なくとも3ヶ月は滞在していることなどを話してくれた。

「日本と言えば・・・」ジェニファーの隣に座っていたジャックがいきなり「キッキッキッキ」ときしむような笑い声を出しながらおもむろにタブレットを触りだし、ある写真を私に見せた。
「以前、東京に行ったときにカプセルホテルに行ったんだ!」「見てよ!こんなに狭いんだよ!!」そう踊るような声で言うジャックは最高に楽しそうだ。
「カプセルホテルでは、妻と別のフロアに泊まらなくてはならなかったんだ。カプセルホテルの部屋に入ったとき、妻との別れが寂しくて涙が出たよ。」そう言いながら夫婦で目を合わせて笑い始めた。「私も、寂しくて死ぬかと思った。」「そう、50年間一日も欠かさずに朝に訪れていたイレクションがその日に止まったんだ!なんてことだ日本!」もう涙が出るくらい夫婦で笑い合っている。幸せなふたりだ。

タブレッドでいろんな写真を見せてくれた。ブログを書いているらしく、パース近郊のベストビーチだよと言って見せてくれた写真の中で、2人は全裸で突っ立ったまま大笑いしていた。彼らはヌーディストらしい。彼らからはウブドの美味しいレストランのことも教えてもらったので、おかげで次の日には美味しいランチを食べることができた。

食べ終わって、そろそろ部屋に戻ろうかなと思っているころに、昨日話した韓国の彼と彼氏が入ってきた。
2人はバリで2週間前に出会ったばかりらしい。クタでダイビングツアーに参加し、そこで知り合ったらしい。
「バリにもきれいな海があってうれしかったよ。」
ヨンジュンはダイビングが好きで、これまでもいろいろなところで潜ったらしい。パラオやコロン(フィリピン)、クラビ(タイ)など、お互い行ったことがある場所がたくさんあって、話に花が咲く。
「でも、バリ島のビーチはベストだとは思えない。」
ダーンが言う。「僕もそう思います。」ヨンジュンが答える。
「あなたにとってのベストビーチはどこ?」私が尋ねると、ダーンは「いい質問だ・・・。」と考え込む。

「カリブの海はよかった。美しい緑色なんだ。でも、ベストとなると、イビサ島かな、そしてカナリア諸島。」
イビサは私も行ったことがある。
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イビサのビーチ

「カナリアは特別な雰囲気がある。自然がダイナミックで美しいし、そして食べ物もすごく美味しい。ハワイとイビサのいいとこどりだよ。」
カナリア諸島は十年来行きたいと思い続けている場所だ。実際に行く計画を立てたこともあるけれど、まだ実現していない。やはりできれば近いうちに行きたいと思った。

それにしても、旅先で旅について話すほど楽しいことはない。相手も旅好きだから、何の遠慮も躊躇いもなく話したいだけ話せる。

「韓国もチェジュはいいじゃない。」ヨンジュンの隣に座っている彼、アントンが言う。
アントンもオランダ人らしい。インドネシアの旧宗主国だからオランダ人がよく来るのか、たまたまなのかは分からない。

「いいよチェジュは。ノースショアにいいビーチがある。」
すかさずダーンが同意する。彼はきっとどこにだって行ったことがあるのだ。
「チェジュは山もいいですよね。」私が言うと
「そう、チェジュの山はユニークな形で美しい。」ダーンがすぐに相槌を入れる。
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済州島の漢拏山

「でも、沖縄がすごいじゃない!」ヨンジュンが言う。
「沖縄の海は本当に美しい。珊瑚もあるし、ダイビングもできる。」
「メインアイランド(本島)は珊瑚があまりないでしょう。慶良間まで行ったの?」
「そうそう、ケラマ。最高だった。トバさんが他に好きな沖縄の島をひとつ私に勧めてほしい。」
「慶良間もいいし、宮古もいいけれど、西表島が一番好き。僕は海だけではなく山もある島が好きで、西表は山や滝がすごいんです。イリオモテヤマネコという神秘的なネコもいる。気候も沖縄島に比べてかなり暖かいんです。冬でも泳げるくらい。いいカフェテリアもあります。」
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西表島の星砂ビーチ

ヨンジュンは西表についてその場でサムソンのスマホで調べて「絶対に行くよ」と目をきらきらさせていた。

「バリに良いゲイビーチはあったかい?」
ダーンがヨンジュンに尋ねる。「ゲイ専用というわけではないけれど、スミニャックのほうに、いいビーチバーがあって楽しかったよ。」
「バリはゲイの人たちにとっていい場所なの?」
「うん、いい場所だよ。みんな寛容だし。韓国や、中国、日本もそうでしょ?そういった国は全く寛容さがないんだ。ゲイが社会で生きていくことは難しい。インドネシアはイスラム圏だけど、バリはヒンドゥーだからね。みんな適当で、自然なことだと見てくれる感じがする。とは言ってもイスラム圏も最悪ではないんだ。トルコやイラン、パキスタンに行ったけれど、別に大丈夫だった、というか、壁を作られる感じがないというか・・・。北欧とかって、すごく寛容なイメージあるじゃない?でもあれは違う。セパレートするためのシステムが巧妙なだけなんだよ。」
ヨンジュンの話は本当に面白い。

すぐ傍ではジェニファーとジャックが、例の笑い声を出しながら、運転中に突然バイクのハンドルが左方向だけ動かなくなったトラブルについて話して盛り上がっていた。「バリ島は丸いから、右にしか曲がれなくてもいつかたどり着けると思って進もうとしたんだよ。でも知ってた?まっすぐな道はないんだよ。 だからカーブに対応できずに大きな車とぶつかりそうになってね。」そんな信じがたい話を激しいジェスチャーつきでオーナーに話すジャックはとても無邪気で、それを見ながらジェニファーはやっぱり笑っている。ふたりはいつもそんな感じなんだろうなと思う。

2泊しかしていないから、話した内容はその程度だけれど、その2晩の濃い記憶を思い出すたびに、また彼らと話してみたいと心は海の向こうへといざなわれます。




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by terakoyanet | 2015-10-26 00:08 | 寺子屋エッセイ(読み物) | Trackback | Comments(0)