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2017年 01月 01日

新年あけましておめでとうございます

新年あけましておめでとうございます

今年も皆さまにご多幸がありますように

そして、寺子屋の受験生たち一人ひとりに
喜びの春が訪れますように

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元旦の早朝 田子の浦港。勇壮な漁船たちに出合いました。


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by terakoyanet | 2017-01-01 08:23 | お知らせ | Trackback | Comments(0)
2016年 09月 16日

ノルウェーのリーセフィヨルドへ。

ノルウェーのリーセフィヨルドに行ってきました。

拠点となる街はスタヴァンゲル。スタヴァンゲルは大西洋岸に面するノルウェー第4の都市です。(人口13万人)
古くはヴァイキングの拠点となり、近代以降は林業、水産業で隆盛しました。現在では北海油田関連の石油化学産業がさかんで、市内にはノルウェー石油博物館があります。(この博物館はとても素晴らしいのでそのうち記事で書くつもりです。)スタヴァンゲル市内にはさまざまな魅力のあるスポットがあるのですが、今日は、スタヴァンゲルから日帰りでアクセスできるノルウェー屈指の絶景、リーセフィヨルドについて書きたいと思います。

スタヴァンゲル桟橋の近くにあるオフィスで、クルーズ船/フェリーとバスのパックチケット(往復)を購入して出発です。
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美しいスタヴァンゲル港


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スタヴァンゲル - リーセフィヨルドの地図


行程にはいくつかパターンがあるのですが、私は、リーセフィヨルドの奥までクルージングしたあと、フィヨルドの入り口にあるオアネス(Oanes)まで戻り、そこからバスに乗り換えてプレイケストールヒッタ(Preikestolhytta)まで行き、さらにそこから2時間ほどトレッキングしてプレイケストーレン(Preikestolen/英語名はPulpit Rock)まで辿り着くコースを選びました。(帰りはタウ(Tau)経由で戻りました。)

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この日の波は穏やか。しばらくは静的な風景が続きます。

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リーセフィヨルド大橋(Lysefjord Bridge)を通り過ぎると、いよいよ壮大なフィヨルド地形が眼前に迫ってきます。

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このフィヨルドに流れ落ちる滝の水をクルーズ船のスタッフがバケツで汲んで、ゲストたちに振る舞いました。
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ひんやりとした美味しい水でした。

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こちらが今日の目的地、プレイケストーレンを真下から見上げたところ。

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フィヨルドの渓谷美を堪能したあと、フィヨルドの入口にあるオアネスまで戻り、バスに乗り換えます。
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事前にバス路線の地図をチェックしていた私は、景観がよいと思われる右側に座席を取りました。これが正解でした。

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バスの車窓から。美しい景色が続きました。


そしてプレイケストールヒッタに到着。いよいよ待ちに待ったトレッキングスタートです。
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行程の大部分が、このような石が露出した上り道。
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時折、歩きやすい歩道もあります。
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そして湖があちらこちらに。
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景色が美しく、しかも変化に富んでいるから、楽しく登ることができます。案内の表示もばっちりなので、よほどの悪天候や夜間でない限り、迷うことはないでしょう。
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プレイケストーレンまで残り1kmの表示が出たあたりから、視界の奥や左側にフィヨルドの深い谷がちらちらと見え始めます。
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そして残り数百メートルになると・・
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思わず悲鳴を上げたくなるほどの凄まじい崖。



プレイケストーレン到着です。(ちなみにプレイケは教会などにある説教壇の意味)
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みんな、崖の端っこに寄りすぎ。
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現実感を失うような美しさ。フィヨルドは下からではなく、上から見るものなのだと強く思いました。
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さらに上からプレイケストーレンを見たくなり、プレイケストーレンの裏の岩山をよじ登り、崖の上でひとり風に晒されながら撮影。
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凄まじい場所に立ったあとの浮遊感のせいか、達成感が大きすぎたせいか、帰りは写真もほとんど撮らずにただ黙々と下山しました。
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氷河が削ってできたU字谷、フィヨルド。
毎年子どもたちに教えていながら、その実際の姿を初めて自分の目で見ることができました。

人類史をはるかに超える時間の蓄積が、美しい造形となって眼前に迫っている。そのことを感じたとき、そこから不意にさまざまな意味作用が消え失せ、ただ自分の足もとの覚束なさだけを感じる、そういう瞬間がありました。かけがえのない1日となりました。



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by terakoyanet | 2016-09-16 12:58 | 塾長おすすめの場所 | Trackback | Comments(0)
2016年 07月 19日

高校生 壱岐合宿から帰ってきました

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1日目は壱岐の海を堪能した後、
13時すぎから23時まで勉強に明け暮れた生徒たち。

2日目は早起きに成功した数名が、早朝に宿の前で朝散歩を楽しんだほかは、
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朝から夕方までひらすらに勉強。
東京からこの合宿のために来てくれた大江先生による、魂がこもった特別数学個別指導。
そして、英語(長濱)と現代国語(鳥羽)の特別講義も行われました。

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合宿の魅力は、集中して長時間学習したり、特別に凝縮した授業を受けられることはもちろんなのですが、それより増して決定的に重要なのは、非日常の空間で学習体験をすることによって、子どもたちにさまざまな心的変化が生まれ、その後の意識や学習の仕方に変革が訪れることがあることです。これはまさに合宿の効用と言えるもので、参加した人にしかわからない特別なものではないでしょうか。

参加生徒がこれからも学習に邁進することを心から願っています。
東京から来てくれた大江先生、本当にありがとう。
そして、参加したみんな、楽しかったね。これからが大切だよ。



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by terakoyanet | 2016-07-19 11:35 | 行事・イベント | Trackback | Comments(0)
2016年 06月 07日

糸島・立石山

糸島の立石山、晴れた日に(ややハードな)お散歩コースとしておすすめです。
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登山口は芥屋海水浴場。
海水浴場の隅には不気味な廃墟、芥屋ビーチホテルが。
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この場所は、当仁が生んだスター、お笑い部の皆さんがここを舞台とした動画を上げていたので、以前から気になっていました。が、昼間でも暗くかなり不気味なので探索するのはやめにして、廃墟の裏にある登り口からスタスタと山道を登りました。
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初めこそ木々に囲まれた山道ですが、すぐに展望が開けてきます。
糸島は地質的に花崗岩~閃緑岩が多いのですが、岩が露出しているため足もとは滑りやすい印象があります。雨の後に登るときなどは注意が必要です。

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20分ほど登ったでしょうか。頂上の手前で大展望が開けます。
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可也山方面の展望。


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いっしょに登ったH先生が危ないことをしています。

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展望所から10分くらいで頂上着。(頂上の写真だけ、今年1月に登った時のもの。)

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展望は視界は広くないのですが、玄海灘に浮かぶ姫島が見えます。

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下りも素晴らしい景観を眺めながら視界を下ろしていきます。

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芥屋海水浴場に戻ってきました。

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立石山芥屋海水浴場から登るコース以外に、ショートカットコースがあります。芥屋海水浴場の駐車場から海に背を向けて山側に少しだけ進むと右折できる細い道があり、そこを1~2km直進すると登山口があります。ここからだとわずか15分くらいで頂上近くの展望が開けた場所までたどり着きます。
山登りが好きな方は海水浴場から、景観は楽しみたいけどきついのはいやだという方はショートカットコースで行くことをお勧めします。


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by terakoyanet | 2016-06-07 11:52 | 塾長おすすめの場所 | Trackback | Comments(0)
2016年 05月 13日

糸島・幣の浜

昨日の糸島幣の浜。
雲ひとつない空、からっとした空気、穏やかに透きとおった青い海。
そこには夏色が広がっていました。

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by terakoyanet | 2016-05-13 01:53 | 雑感・授業風景など | Trackback | Comments(0)
2016年 05月 05日

鳥取砂丘へ

GWは仕事と保養を兼ねて、鳥取に行きました。
人生3度目の鳥取ですが、今回は初めて鳥取砂丘へ。
人ごみと砂が熱くなるのを避けるために、早朝6時台に着くように向かいました。

その景色は想像をはるかに超えていました。
柔らかい砂、紺青色の海、透明感のある明るい空、穏やかな風、控えめな姿の草花。
その全てが美しい朝でした。


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by terakoyanet | 2016-05-05 21:49 | 塾長おすすめの場所 | Trackback | Comments(0)
2016年 01月 11日

バリ島西部のランブット・シィウィ寺院

バリ島西部のランブット・シィウィ寺院は、他の観光スポットからかなり離れた場所にある(タナロット寺院をさらに2時間以上西に進む)ため、ほとんどのツアーコースからは外れてしまいます。私もギリマヌッ(バリ島からジャワ島に渡るフェリーが出るバリ島最西端の町)に行く予定がなかったら、きっと行くことはなかったであろう場所です。しかし実に素晴らしいところでした。スミニャックやウブドから2・3時間かけても来る価値があるかもしれません。

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かわいいでしょう。ポーズをばっちり決める女の子と、ぶっきらぼうな表情で立つお兄ちゃんと弟。
この子たちは寺の前にいた地元の子たち。この日は昼過ぎから寺で地域のお祭りがあるらしく、祭りの踊りに参加するために来たようです。


この子もいました。
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寺に入るとすぐ管理所のような小さな建物があり、そこに寺のガイドの方がいました。
とても人あたりが穏やかな男性。「彼にこの布を巻いてください」言われ、腰に布を巻いたところで案内が始まりました。

ここに来る外国人はそれほど多くありません。今日はあなたたちが最初のツアリストですよ。
ちょうど時を同じくして寺を訪問したカナダのケベック出身のご夫婦といっしょに寺を周ることに。

ランブット・シィウィというのは頭髪への礼拝という意味です。
16世紀に、かぼちゃに乗ってバリに渡来したジャワの高僧ニラルタにちなんだ寺院です。いまだにこの寺院にはニラルタの頭髪が1本だけ大切に保管されているのです。ニラルタはこの地で瞑想しながらそのまま天に昇ったと伝えられています。ニラルタはバリ・ヒンドゥーで最も尊敬を集める僧のひとりです。

なぜ頭髪なのですか。
なぜでしょうね。ニラルタが村民に頭髪を預けていたのです。それを村民がニラルタの化身として奉ったことからこの寺が始まりました。

そしてこの絶壁の下にある洞窟には龍が奉られています。海の守り神ですよ。



寺が建つ絶壁の上から見るインド洋は深い藍色でした。
この絶壁の下の海底は深く沈みこんでいます。その海底に龍は住んでいて、ときおり洞窟にやってきて人の世を鋭く見遣る。目の前の海は、そんなことを考えさせる深みを帯びた色をしていました。晴れた日に行くことをお勧めします。


寺の周りは広大なライスフィールドが広がっていました。
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2015年 10月 26日

バリ島で出会った人たち

9月にインドネシアに行った際にはバリ島とジャワ島に滞在した。今回、バリ島ではクロボカンにある小さなゲストハウスに滞在し、食事は他のビジターといっしょにとった。彼らは英語が拙い私にも辛抱強くつきあってくれたので、食事中にはたくさんの興味深い話をすることができた。日に日にその記憶が薄れていくので、忘れないうちに記しておこうと思う。

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ゲストハウスから徒歩3分のところにあったビーチ


最初の夜に話したのは、いかにも旅慣れした楽しげな雰囲気にあふれたオランダ人の老夫婦。部屋にやってきたゲストハウスのオーナーが言う。「この夫婦は奇跡なんだよ。」
二人は78歳と76歳の夫婦で、夫のダーンは筋骨逞しく、70代どころか60歳くらいにしか見えない。「なんて若く見えるんですか」と二人に言うと、横にいたリサが「ただ人生を楽しんでいるだけよ。」と言う。「あなたは何歳なの?」
私が39歳と答えると、ダーンがいきなりドーンと机に手をついて立ち上がり「なんてことだ、君は22歳くらいに見えるよ!」と叫ぶ。オーナーはじめ周りの人たちもしきりにそうだそうだと言う。海外では年齢を言うとしばしば過剰なほどに驚かれる。22歳と言われ、さすがに22歳の人たちに申し訳ない気持ちになった。

「日本人は若く見えるんだよ。」
日本人かと思われる若い男性と、それよりは10歳くらい年上と思われる白人の男性が部屋に入ってきた。
「はじめまして。日本のどこに住んでいるの?」
日本人と思われた男性は流暢な英語を話す。日本人ではないらしい。
「福岡です。日本の主要な4つの島のうち、最も南にある島の九州にある、南日本では最大の都市。」
「福岡なら知っているよ。私は釜山出身だから、福岡には何度も行ったことがあるから。」
「私も釜山は何度も行きましたよ。近くの慶州も何度か。」
「慶州、確かに韓国の中ではいいところだけど、京都のほうが何倍も素晴らしいよ。」
「京都は何度も行ったことがあるの?」
「何度も。日本で、いや世界で一番好きな場所だから。」
「私も京都は好きな場所です。数年に一度は訪れます。でも、京都は整いすぎていると感じることがあります。」
「どういうこと?」
「日本の文化には変化(移ろい)自体を楽しむというところがあります。それが西洋の庭園や建物との違いであり、石の文化と木の文化の違いだと思っています。でも、いまの京都を見ていると、例えば東福寺の完成された庭園と建物を見ていると、移ろいを楽しんでいるように見えません。それは整いすぎていて、変化よりも完全な美を求めているように見えて、それは私にとって少し堅苦しく感じるものなんです。その点、京都の山奥や奈良はいいですよ。」
「それは面白い話ですね。私も完全な美が好きです。ただそれが完全ならば一瞬のものでもいいのだけれど。」「それは良くわかります。」

そんな話を5分くらいしたあとに、彼らはじゃあねと去っていった。

彼らが去ったあと、ダーンが言う。
「実は彼らはゲイなんだ。君はゲイについてどう思う?」
予想外の展開にやや戸惑いながらも
「問題ありません。私はそういう人たちのことがむしろ好きです。」と答えると
「よかった。」とダーンは答えて、あっはっはと口を大きく開けて笑った。どこまでも快活な人だ。


次の日の夜も食堂に行くと、ダーンとリサが座って楽しそうにパスタを食べていた。
「ハロー!」とダーンにいきなりハグされて少したじろぎながら、なぜか「サンキュー」と口走ってしまって、ばかだなこの日本人、と自分で心の中でつぶやいた。
ダーンに「今日はどこに行ったの?」と尋ねると「ここだよ。」と言って笑われた。
長期滞在の彼らは、どこにも行かずにゲストハウスの小さなプールのそばで、何もせずゆっくり過ごす日が多いのだ。

この日は食べている途中に60代位の別の夫婦がやってきた。彼らはオーストラリアのパースからやってきた夫婦。「バリ島は何回目?」と尋ねるとウフフと笑って「20回目よ。」とジェニファーが答える。回数の多さに驚いていると、ウブドに別荘を持っていること、いまは数日ビーチで遊びたいからここに滞在していること、バリはオーストラリアから最も近い楽園だから、年に少なくとも3ヶ月は滞在していることなどを話してくれた。

「日本と言えば・・・」ジェニファーの隣に座っていたジャックがいきなり「キッキッキッキ」ときしむような笑い声を出しながらおもむろにタブレットを触りだし、ある写真を私に見せた。
「以前、東京に行ったときにカプセルホテルに行ったんだ!」「見てよ!こんなに狭いんだよ!!」そう踊るような声で言うジャックは最高に楽しそうだ。
「カプセルホテルでは、妻と別のフロアに泊まらなくてはならなかったんだ。カプセルホテルの部屋に入ったとき、妻との別れが寂しくて涙が出たよ。」そう言いながら夫婦で目を合わせて笑い始めた。「私も、寂しくて死ぬかと思った。」「そう、50年間一日も欠かさずに朝に訪れていたイレクションがその日に止まったんだ!なんてことだ日本!」もう涙が出るくらい夫婦で笑い合っている。幸せなふたりだ。

タブレッドでいろんな写真を見せてくれた。ブログを書いているらしく、パース近郊のベストビーチだよと言って見せてくれた写真の中で、2人は全裸で突っ立ったまま大笑いしていた。彼らはヌーディストらしい。彼らからはウブドの美味しいレストランのことも教えてもらったので、おかげで次の日には美味しいランチを食べることができた。

食べ終わって、そろそろ部屋に戻ろうかなと思っているころに、昨日話した韓国の彼と彼氏が入ってきた。
2人はバリで2週間前に出会ったばかりらしい。クタでダイビングツアーに参加し、そこで知り合ったらしい。
「バリにもきれいな海があってうれしかったよ。」
ヨンジュンはダイビングが好きで、これまでもいろいろなところで潜ったらしい。パラオやコロン(フィリピン)、クラビ(タイ)など、お互い行ったことがある場所がたくさんあって、話に花が咲く。
「でも、バリ島のビーチはベストだとは思えない。」
ダーンが言う。「僕もそう思います。」ヨンジュンが答える。
「あなたにとってのベストビーチはどこ?」私が尋ねると、ダーンは「いい質問だ・・・。」と考え込む。

「カリブの海はよかった。美しい緑色なんだ。でも、ベストとなると、イビサ島かな、そしてカナリア諸島。」
イビサは私も行ったことがある。
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イビサのビーチ

「カナリアは特別な雰囲気がある。自然がダイナミックで美しいし、そして食べ物もすごく美味しい。ハワイとイビサのいいとこどりだよ。」
カナリア諸島は十年来行きたいと思い続けている場所だ。実際に行く計画を立てたこともあるけれど、まだ実現していない。やはりできれば近いうちに行きたいと思った。

それにしても、旅先で旅について話すほど楽しいことはない。相手も旅好きだから、何の遠慮も躊躇いもなく話したいだけ話せる。

「韓国もチェジュはいいじゃない。」ヨンジュンの隣に座っている彼、アントンが言う。
アントンもオランダ人らしい。インドネシアの旧宗主国だからオランダ人がよく来るのか、たまたまなのかは分からない。

「いいよチェジュは。ノースショアにいいビーチがある。」
すかさずダーンが同意する。彼はきっとどこにだって行ったことがあるのだ。
「チェジュは山もいいですよね。」私が言うと
「そう、チェジュの山はユニークな形で美しい。」ダーンがすぐに相槌を入れる。
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済州島の漢拏山

「でも、沖縄がすごいじゃない!」ヨンジュンが言う。
「沖縄の海は本当に美しい。珊瑚もあるし、ダイビングもできる。」
「メインアイランド(本島)は珊瑚があまりないでしょう。慶良間まで行ったの?」
「そうそう、ケラマ。最高だった。トバさんが他に好きな沖縄の島をひとつ私に勧めてほしい。」
「慶良間もいいし、宮古もいいけれど、西表島が一番好き。僕は海だけではなく山もある島が好きで、西表は山や滝がすごいんです。イリオモテヤマネコという神秘的なネコもいる。気候も沖縄島に比べてかなり暖かいんです。冬でも泳げるくらい。いいカフェテリアもあります。」
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西表島の星砂ビーチ

ヨンジュンは西表についてその場でサムソンのスマホで調べて「絶対に行くよ」と目をきらきらさせていた。

「バリに良いゲイビーチはあったかい?」
ダーンがヨンジュンに尋ねる。「ゲイ専用というわけではないけれど、スミニャックのほうに、いいビーチバーがあって楽しかったよ。」
「バリはゲイの人たちにとっていい場所なの?」
「うん、いい場所だよ。みんな寛容だし。韓国や、中国、日本もそうでしょ?そういった国は全く寛容さがないんだ。ゲイが社会で生きていくことは難しい。インドネシアはイスラム圏だけど、バリはヒンドゥーだからね。みんな適当で、自然なことだと見てくれる感じがする。とは言ってもイスラム圏も最悪ではないんだ。トルコやイラン、パキスタンに行ったけれど、別に大丈夫だった、というか、壁を作られる感じがないというか・・・。北欧とかって、すごく寛容なイメージあるじゃない?でもあれは違う。セパレートするためのシステムが巧妙なだけなんだよ。」
ヨンジュンの話は本当に面白い。

すぐ傍ではジェニファーとジャックが、例の笑い声を出しながら、運転中に突然バイクのハンドルが左方向だけ動かなくなったトラブルについて話して盛り上がっていた。「バリ島は丸いから、右にしか曲がれなくてもいつかたどり着けると思って進もうとしたんだよ。でも知ってた?まっすぐな道はないんだよ。 だからカーブに対応できずに大きな車とぶつかりそうになってね。」そんな信じがたい話を激しいジェスチャーつきでオーナーに話すジャックはとても無邪気で、それを見ながらジェニファーはやっぱり笑っている。ふたりはいつもそんな感じなんだろうなと思う。

2泊しかしていないから、話した内容はその程度だけれど、その2晩の濃い記憶を思い出すたびに、また彼らと話してみたいと心は海の向こうへといざなわれます。




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2015年 09月 29日

金瓜石の黄金ルート

台湾北部の有名な観光地、九份から車で10分ほど海側に進んだところに金瓜石という場所があります。
この地はかつて九份と並び金鉱で栄えた場所で、日本植民時代に建設された多くの工場群、坑道、家屋等が残されています。黄金博物館区や祈堂老街などでそれらの歴史を学ぶことができますが、今日の記事ではこの地域の風光明媚なスポットを繋ぐ、黄金ルートと呼ばれるコースをご紹介します。

まず最初に訪れてもらいたいのが、金瓜石の勧済堂から200mくらい離れたところにある報時山。
こちらを紹介する日本語記事はほとんど見当たりませんが、ここでは陰陽海から金瓜石の街並みまで、大展望を楽しむことができます。

報時山の入口を示す標識から入ると、すぐに展望が開けます。
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150mほど進めば展望台に。風がびゅうびゅうと吹いて、とても気持ちの良い場所です。
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そして車で5分ほどの黄金瀑布へ。
この地域の地質に含まれる鉱物のために、水と岩が変色しています。
瀑布の黄金色を見たいなら、やはり早朝がおすすめです。
私は早朝と昼間にここに行きましたが、朝日をあびる瀑布は本当に美しかった。
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瀑布から海岸を目指して降りていきます。
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工場跡地の廃墟から陰陽海を望むことができます。陰陽海の色が緑がかっているのは、やはり鉱物を多く含む水が海に流れ込むから。(陰陽海を見て、薩摩硫黄島のすさまじい海の色を思い出しました。)
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このルート沿いには日本植民時代の遺構がいくつもあります。
日本ほど立ち入り制限が厳しくないので、結構探検できてしまいます。(無理な立ち入りは控えましょう。)
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黄金瀑布の下流の河川を通ります。ここも黄金色。
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海岸沿いまで降りてこれば黄金ルートは終了。緑色の海を目の前にして、素晴らしい朝に感謝。
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そしていま通ってきたルート側に目を向けると、やはり大規模な遺構が。
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ここは現在、十三層遺址と呼ばれている製錬所跡。1933年にやはり当時の日本企業が建てたもので、最盛期には7000人ほどが働いていました。その後、台湾の会社に引き継がれましたが1985年に閉鎖となり、そのまま野ざらしにされています。

紺碧の空と海、黄金に輝く滝と河川、私たちより少し前の時代に生きた人々の生活の足跡。
金瓜石の黄金ルートでは、そんな胸躍る探勝を楽しむことができます。



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2015年 08月 18日

迫力満点のオーシャンフロント、ポイプ・ショアズ

ハワイのカウアイ島を訪れたときに滞在したのは、全米で最も美しいビーチと評されることもあるポイプ・ビーチ・パークがあることでも知られるポイプ地区でした。

初めての島を訪れるときに重要なことは、島のどこに泊まれば晴天に恵まれた快適な滞在を楽しめるかということです。特にハワイ諸島の場合、貿易風の影響で、島の例えば北東岸と南西岸とでは、同じ島とは思えないくらい気候が異なります。

例えばハワイ島に行ったことのある人と話をしていると、その人が受けたハワイ島の気候のイメージの幅に驚かされることがあります。東岸のヒロに滞在した人たちは、雨が多かった、雰囲気がある町だったと言います。西岸のカイルア・コナに滞在した人たちは、カラッとしていてさわやかな場所だった、思ったよりきれいで新しい町だったと言います。

私は初めての滞在のときには、なるべく降水の少ない地区を選びます。だって初めて行くのに雨ばかりではつまらない、という単純な理由からです。カウアイ島で、降水が特に少ないのは、やはり例に漏れず南西岸です。西から南にある地区のうち、ワイメアとポイプで迷いましたが、滞在にあたり、より利便性の高いポイプにその宿泊を決めました。

選んだのはポイプ・ショアズ"Poipu Shores"。
その名のとおり、オーシャンフロントに客室が並ぶコンドミニアムです。

ハワイはコンドミニアムがいいです。
ホテルに比べて自炊をするなどの自由度が高いし(私たちはなかなかやりませんが)
滞在日数を重ねるたびにまるで自宅にいるような寛ぎと部屋への愛着が生まれます。

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ポイプ・ショアズは目の前に海原が広がる絶景のコンドミニアムでした。
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しかし、打ち寄せる波が少々ダイナミックすぎます。
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下手したら波にのまれてしまいそうなくらいの勢いです。
この波が災いして、妻は「波の音が大きすぎて夜眠れない・・・」
という痛手を受けることになります。私は大丈夫でしたが。

他の部屋のお客さんたちがプールサイドから真下の岸辺を覗いています。
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何かと思って見てみると
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ウミガメが泳いでいるんです。1匹だけではなく、数え切れないほどたくさん。
高い波のせいで何度も岸に打ちつけられていて、心配になります。でもきっと大丈夫なんでしょうね。

ハワイ、特にネイバーアイランドにおけるウミガメとの遭遇率はかなり高いのですが、宿泊している部屋の真下にやってきたのは初めてでしたので、飽きることなくずっと眺めていました。

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ポイプは期待通り、滞在中ずっと天気がよく、あまりに気持ちのよい時間でした。

カウアイ島は、これまで行ったあらゆる場所の中でも、間違いなくベストプレイスのひとつ。
ハワイ諸島の主な島のなかで最初に誕生した古い島だから、他の島より渓谷が深く、その美しさは眩暈がするほど。
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もう一度行きたいと、島を去ったその日から、ずっと思い続けています。



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by terakoyanet | 2015-08-18 00:08 | 塾長おすすめの場所 | Trackback | Comments(0)