寺子屋ブログ by 唐人町寺子屋

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2017年 06月 12日

可也山に登る。 sanpo

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立石山 山頂から 可也山方面を望む(2016.5)


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箱島神社(二条浜窪)から可也山(2016.1)


いつも、糸島に行くたびに登りたいと思っていた可也山。
先週、午後に3時間だけ時間がとれたので、よし、今日可也山に登ろう!と思い立ち、登ってきました。

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登山口の目印になる師吉公民館

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ところどころに立派な花崗岩(閃緑岩)が露出しています。

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30分ほど登ったところに石切場跡がありました。

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こちらでとれる花崗岩は余程良質だったようで、日光東照宮や江戸城紅葉山の石鳥居などに使われています。
可也山と言えば、韓国の名刹海印寺がある伽耶山を思い出す。何か関係があるのだろうかと思っていたら、韓国の「伽耶」に由来するという説もあるらしい。
実際、韓国の山を登ると、目にするのは花崗岩ばかりで(済州島を除く)、糸島の花崗岩質の山を登る人たちが海の向こうの朝鮮半島の山々を想起するのはそれほど難しいことではない。

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石切り場を過ぎるとまもなく道は平坦に。
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第1展望台

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このあとやや傾斜のある道を10分ほど登ると可也神社。ここまで来ると、ゴールは目の前。
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展望のない地味な可也山 山頂。
でもわずか100m先にとっておきのお楽しみが。

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可也山展望台は180度以上にわたる展望があり、本当に気持ちの良い場所。
可也山は山頂付近は玄武岩質。なんと過去に噴火しているらしい。今度登ったときは噴火の痕跡を見極めたい。

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北側の展望 火山(ひやま)・彦山方面

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山の上から見てみると糸島の船越はどう見ても陸繋島(トンボロ)である。
家に帰って船越の地名の由来を調べると、風の強いときに陸繋砂州上を船を牽いて越させたことに由るらしい。全国にある船越の地名をもつ幾つかの土地も陸繋島のようだ。こういう、独りブラタモリは楽しい。


展望所で少しくつろいだあと、下山。さっさと歩いたので、下りはわずか30分で完了。
筑前前原駅IN15:54、OUT17:40 の弾丸登山でしたが、とても楽しかったです。



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by terakoyanet | 2017-06-12 12:21 | 塾長おすすめの場所 | Trackback | Comments(0)
2017年 05月 06日

宗像周辺の神社群 その1

今朝は、宗像・沖ノ島の世界遺産登録(しかし沖ノ島以外の構成遺産は登録を認められず)勧告についてのニュースが届いていますね。
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写真の中央にうっすら沖ノ島の島影が。(肉眼ではもっとはっきり見えました。)
九州島内から沖ノ島を眺望できるベストスポットのひとつ、福津市の大峰山展望台より。
2017年1月



昨日、私は妻の帰省で宗像に行きました。福岡市内に住んでいる人たちって、宗像に遊びに行く人はとても少なくて、宗像大社と宮地嶽神社だけは行ったことがある人というのが圧倒的多数なのですが、宗像周辺には、宗像大社関連の神社以外にも、もうびっくりして開いた口が塞がらなくなるほど、素晴らしい神社がたくさんあり、私はチャンスがある度に、一つずつそれらの神社を訪れています。

昨日は、宗像市の隣、岡垣町にある高倉神社を訪れたのですが、いい空気が流れる素晴らしい場所でした。
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1月に訪れた宗像市内の八所宮は、地名「赤間」(元は赤馬) の由来と言われる場所。
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そして、宗像市の漁港がある鐘崎に位置する織幡神社は古代から宗像大社と並ぶこの地の名神大社として栄えました。現在では海女発祥の地としても知られています。こちらは昨年の夏に訪れました。

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この神社が位置する小山を佐屋形山と言い、階段を登った先に現在の本殿があります。
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美しい海も見えます。せっかく鐘崎に来たのですから、抜群においしい海鮮料理を食べて帰りたいところです。

宗像周辺の神社については今後も少しずつご紹介しようと思います。



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by terakoyanet | 2017-05-06 12:16 | 塾長おすすめの場所 | Trackback | Comments(0)
2017年 04月 29日

ゴールデンウィークにおすすめしたい、九州の少し穴場な場所16選

今日からゴールデンウィーク。
今年のゴールデンウィークは幸い天候がいい日が多いようですね。
今年もどんたくに出る子たちがはりきっています。

こちらでは、これまでこちらのブログに掲載した中で、ゴールデンウィークに出かけるのにおすすめの、少し穴場な場所をご紹介します。


1 立石山(糸島市@福岡)
手軽なハイキングで、想像を絶する絶景が広がります。


2 囚人墓地(大牟田市@福岡)
九州各地の近代化遺産が世界遺産に登録されましたが、登録されていなくても忘れたくない場所があります。


3 烏帽子岳(阿蘇市・南阿蘇村@熊本)
草千里まで行って烏帽子岳に登らないなんてもったいないです。草千里ー烏帽子岳の登山道は熊本地震のあと、一時閉鎖されていましたが、いまは復旧しています。


4 大杵社(湯布院町@大分)
湯布院に行ったらお湯に浸かって街歩きも楽しいですが、ここの大杉は見逃せません。


5 川底温泉・法華院温泉・長者原温泉・筌の口温泉(久住町・九重町@大分)
九重の奥深さを思い知らされる秘湯たち。


6 樅木の吊り橋(五木村@熊本)
私は九重の大吊橋よりこっちのほうが断然好きです。

7 シアター・シエマ(佐賀市@佐賀)
九州の至宝、シエター・シネマ。


8 白水溜池堰堤(竹田市@大分)
土木技術の粋が結晶化した美しい曲線美を持つダム。


9 求菩提山(豊前市@福岡)
修験の山として知られる求菩提山。記事では岩洞窟だけを紹介していますが、山歩き自体がすごく楽しい場所です。


10 旧大野木場小学校(島原市@長崎)
雲仙普賢岳を目前に、周辺は天草を望む絶景。自然の美しさと恐ろしさは隣り合わせであることをかみしめる場所。

11 大崩山(延岡市@宮崎)
絶景の岩山。本格的な登山なので舐めたら命の危険が。

12 鹿目の滝(人吉市@熊本)
雄滝、雌滝、平滝の3つの滝から成ります。たびたび虹がかかる美しい場所。柱状節理も見事です。13 日奈久温泉(八代市@熊本)
町歩きが楽しい日奈久温泉。おきんじょさんに会いに行ってください。

14 市房杉・湯山温泉(水上村@熊本)
樹齢千年と言われる圧倒的迫力の市房杉と、泉質が最高の湯山温泉。


15 今村教会(大刀洗町@福岡)
全国有数の美しい教会。朝日が堂内に差し込む早い時間帯の訪問をお勧めします。ミサがある日曜日は避けてください。
16 立神峡(氷川町@熊本)
晴れた日に行くと、エメラルドグリーンの絶景に卒倒します。


ゴールデンウィークさえも忙しいという方も多いと思いますが、
舞鶴公園の藤棚もいまが見どころで、近所にも素晴らしいところがいろいろとあります。
束の間のお休みを楽しんでください。

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by terakoyanet | 2017-04-29 09:12 | 塾長おすすめの場所 | Trackback | Comments(0)
2016年 12月 26日

12月26日の雑感

今年の冬期講習。生徒たちの意識が高いと感じています。

冬期も部活に忙しい中1・中2生。
寺子屋だからできることは、用意してきた内容をもとに、子どもたちのその日の表情や疲れを読みとりながら、その日の子どもたちにとって最良と思われる授業の流れと宿題を作り上げること。全員にとって最善とはいかないまでも、常に最大公約数的な配慮を行うことで、子どもたち一人ひとりのパフォーマンスをできるかぎり引き出すことだと思っています。

今日も子どもたちの様子を見て、中2に用意していた宿題内容を一部変更して出しました。
出来る限り頑張らせる宿題を。でも、無理やりな宿題を出して子どもたちにやっつけ仕事をやらせてしまっては元も子もない。だから宿題の質と量はこれまでの勘を頼りにその都度調整しています。

こういうことは、初めから「今日のノルマ」が決められている大きな塾では決してできないことです。だから、せっかくならできることを生かしたいと思います。しかし当然ながら、大局的な「ノルマ」自体は必要です。受験で必要な質量というのは決まっているのですから。これからも俯瞰的でありながらも、常に可塑性のある授業をしていきたいと思います。


こうやっていろいろ気を回していると・・・
各学年の配布物で子どもたちに迷惑をかけるミスをしてしまいました。

具体的には、中1の半分近くの生徒に宿題(理社プリント)の解答を配布しそこないました。(一部の生徒は一度教室から出た後に戻って解答を取りに来てくれました。ありがとう。)
また、中3の宿題(英理社プリント)のうち、理科の解答だけ渡すことができていません。
そのために中1・中3には今日までの宿題で不自由をかけることになり、ごめんなさい。高い意識で頑張っているのに申し訳なく思っています。
今日からはさらに準備するものが増えるので、もっともっと注意して取り組みたいと思います。


今日からは小学生の冬期講習もスタート!
小学生たちも最近、宿題の出来がグンッと伸びているんです!(子どもたちも友だちみんな頑張ってるなーと実感していると思います。) こちらもみんなのがんばりを期待しています。


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24日に10月以来の束の間の休みをいただき、お隣の篠栗町で散策をしました。
写真は福岡ICから車でわずか10分ほどの位置にある、九大演習林の風景。
異界への入口のような雰囲気でした。




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by terakoyanet | 2016-12-26 01:06 | 雑感・授業風景など | Trackback | Comments(0)
2016年 10月 12日

祖母のこと

今日は、認知症を患い、最近は食べ物もあまり喉を通らなくなった祖母に会いに大刀洗へ。

先々月に会ったときより痩せていて心配になったけれど、最近は会うたびに、また会えますようにと願ってさよならしているから、いまは会えたうれしさが静かに心を満たしています。

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祖母のいる部屋に見たことがないアルバムがあり、それを開いて見てみると、祖母や今は亡き祖父、幼き日の父と兄弟が写った写真が何枚も綴じられていました。

その中に、祖母(写真右端)がたくさんの子どもたちと写った写真があり、「これは?」と母に尋ねると、「おばあちゃんは保育所を作ったんよ。子どもの世話できる人を連れてきて。そのころは平戸にそういうのはなかったけんね。」との答え。初めて聞く話に私は驚き、写真を祖母の顔にぎゅっと近づけて見せながら「おばあちゃん、保育所始めたの!?すごいねー!」と大声で話すと、祖母はこのときだけ、ぎゅーーっと口を噛み締めて、全てのエネルギーを顔の中心に集めるような表情をして、おばあちゃん、認知症が進んで自分でお話しもできなくなって、いろいろなことがわからない、忘れてしまったと思われているけど、おばあちゃん違うよね、ちゃんと覚えているよね、この保育所のこと、この子どもたちのこと、だからいま精いっぱい何か伝えようとしたんだよね、そう思うと、ほんとうに祖母に保育所を始めたときの話を聞きたかったと思うし、胸の深くからこみ上げてくるものを感じます。

いま私の父は、大刀洗で社会福祉法人の運営に携わっており、海の星保育園(下のしゃしん)というところの園長を務めています。祖母のが始めた保育所と、海の星保育園は、何も関係がないのだけど、でもどこかで繋がっているんだろうなとも思うのです。

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by terakoyanet | 2016-10-12 18:03 | 雑感・授業風景など | Trackback | Comments(0)
2016年 06月 05日

戸の上山へ

一昨日、早朝起きてすぐに、今日を逃したらきっと後悔すると思い立ち、北九州の戸の上山へ。
門司駅からアクセスが良く、登り下りで約3時間の行程でした。とても歩きやすい山です。
頂上の手前に、大台ヶ原とよばれるいきなり展望が開ける原っぱが広がっていて、すごく気持ちよかったです。
昼前には福岡市内に戻ってくることができました。

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先日、こちらに書いたオバマ氏の広島訪問の記事が、本日、皆さんご存知のアゴラに転載されています。
よかったらご覧ください。



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by terakoyanet | 2016-06-05 11:05 | 塾長おすすめの場所 | Trackback | Comments(0)
2016年 05月 13日

糸島・幣の浜

昨日の糸島幣の浜。
雲ひとつない空、からっとした空気、穏やかに透きとおった青い海。
そこには夏色が広がっていました。

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by terakoyanet | 2016-05-13 01:53 | 雑感・授業風景など | Trackback | Comments(0)
2016年 05月 05日

子どもの日の吉井の町と MINOU BOOKS AND CAFE

今日はふらっと吉井に行ってきました。(前の記事の原鶴温泉とともに)

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GW期間は「小さな美術館めぐり」と題する美しいイベントが開催中でした。
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小さな美術館をめぐることで、町内の素敵なお店たちを巡ることができるしかけ。
いろいろ素晴らしかったのですが、金子文夫資料展示館の「なつかしい生活雑貨展」は特に充実していました。とても楽しい散歩。
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そして、オープン当初からずっと行きたかった、MINOU BOOKS AND CAFE へ。
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いただいた、いちごのマフィンとシトラスサイダー、穏やかな味で最高でした。
そして、本のセレクトが、あれ、これ私の本棚じゃない?と思うくらいツボで、うなってしまいました。

いわゆるハウツー本などは置いていなくて、静かに考えることができる本、すてきな料理の本、私が大好きな山登りの本など。昨年とらきつねにお越しいただいた寺尾紗穂さんの本もちゃんとありました。

少しでも時間ができたらまた飛んでいきたい場所を見つけました。



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by terakoyanet | 2016-05-05 22:34 | 雑感・授業風景など | Trackback | Comments(0)
2016年 05月 05日

原鶴温泉で

今日は原鶴温泉に行きました。車を運転できない私は、お金をかけたくなかったので、JR吉井駅で降りて、吉井の町をぐるぐるしたあと、観光会館で自転車を借り、この自転車は本当は吉井町内(うきは市)を周るためのものかもしれないけど、と思いながら、隣町の杷木町(朝倉市)にある原鶴温泉まで自転車で快走、わずか15分弱で温泉地に到着しました。

原鶴温泉のなかでも入ったことのなかった2つのお湯に入りました。(光泉と佐藤荘に入りました。)
浴槽に入る前、シャワーを浴びている時点で、お湯がヌルヌルしていて、これはすごいやと思い、浴槽に入ると、とろけるような湯ごこち。原鶴温泉ってこんなにすばらしかったっけと驚きました。(特に、佐藤荘さんはうたせ湯もあり、浴槽は清潔で広く、もちろん源泉掛け流し。本当に素晴らしかったです。)

5月5日の祝日、各地が賑わっているのに、そしてこんなにいいお風呂なのに、浴槽を独占してしまったことに意外なうれしさを感じつつ、ほてった体にさわやかな風をあびながら、おまんじゅうがおいしそうな近くの小さなお店へ。

そのお店でまんじゅうを注文すると、近所の目元がきりっとしたおばあちゃんに「あんたどこから来たとね」と話しかけられ、そこから、私は大刀洗出身で、原鶴温泉の橋を渡って筑後川の河原までよく来ていたこと、そこで菜の花やつくしをとったこと、久しぶりに入った温泉のお湯がすばらしくて驚いたこと、おばあちゃんは近くの小さな民宿ホテルを運営していること、おばあちゃんの風呂もいいけど私が選んだ2件はお湯がおばあちゃんのところと同じで間違いなくいいお湯だということ、おばあちゃんのお孫さんは福岡市の小笹でなんやようわからんしゃれたものを売っていること、そんな雑談をしているうちに先日の地震の話に。

あーんた、ここはなーんも被害受けとらんのに、なんか知らんばってんキャンセルとかがでて大変やったとよ。原鶴は、ゴールデンウィークでも、いつもほとんどの宿が埋まってないんに、今回の地震は、弱り目にたたりよ。(原文ママ)
被災は大変ばってん、ここはもともと被災してるようなもんやけん(ここでおばあちゃんとまんじゅうやのおばちゃん大笑い)、あんた、湯布院とか人が来んとか言うばってん、同情できんとよ。あんたみたいな若い人が来たいって思うものがここにはなーんもなかやろ。私らはいいお湯につかれればよかばってん、若い人はそれじゃものたりんのやろうから。〇〇旅館は3年前、若い人に使ってもらいたいってがんばってきれいに改装したんよ。でも、ここに人が来んから改装してもだれも気づかん。改装したのに人が増えんとよ。かわいそかよ。

被災というのは、日常から突然突き落とされる恐ろしさがあり、それはもう耐えられないものだけれど、一方で、日常から困った状況にある、そんな温泉地でふとこぼれるような話が聞けたことが、今日一番心に残りました。

私が行政だったら、吉井の町並みと原鶴温泉をむすぶサイクルロードや韓国のオルレのようなあそびマップを作るのに、どちらもすごい遺産を持っているんだから、そんなことを頭でグルグルと考えながら、帰路に就きました。


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佐藤荘の素晴らしい浴槽とお湯 隣には打たせ湯も



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by terakoyanet | 2016-05-05 22:05 | 塾長おすすめの場所 | Trackback | Comments(0)
2015年 07月 13日

明治日本の産業革命遺産の世界遺産登録と囚人墓地

先日、明治日本の産業革命遺産が世界遺産に登録されました。
私自身、九州に残る産業遺産は、九州内で最も見るべきもののひとつと考えており、私自身多くの遺産を訪れてきました。結果、本ブログでは、今回世界遺産に登録された各遺産について、何度か取り上げています。
また、本校では過去数度にわたり、夏のサマー合宿で産業遺産訪問を行ってきました。


今回、世界遺産に登録された遺産にしぼると以下のような記事があります。

九州・山口の産業遺産・近代化遺産①万田坑

九州・山口の産業遺産・近代化遺産②八幡製鉄所 東田第一高炉跡

九州・山口の産業遺産・近代化遺産③長崎の軍艦島

サマー合宿では大牟田市の近代産業遺産を巡ります。(宮原坑など)

長崎に遠足へ(軍艦島に上陸)


今回の世界遺産登録にあたり、韓国側が横槍を入れてきた際に、「また言いがかりだ」とその主張に怒りをぶつけた日本の方々が多数いらっしゃいました。世界遺産登録を心待ちにしていた方たちのイライラ感は当然想像はつくものの、一方で日本政府の対応に問題があったことも否めません。

一番問題なのは、当初は「九州・山口の近代化産業遺産群」という呼称だった遺産群を2013年に「明治日本の産業革命遺産」というものに変更し、そして遺産対象を「1850年代から1910年の間に限定」した点です。1910年は韓国併合の年。ほとんどの遺産が1910年以降にその生産・稼動のピークを迎えるのにかかわらず、1910年までに限定した背景には、韓国や国際社会の批判を逸らす目的があったと考えられても仕方がありません。ですから、この遺産登録までの経緯については、もっと検証される必要があると思うのです。


そもそも今回の日本政府の方針のような「近代化の称揚」だけで世界遺産の価値が高まるでしょうか。近代化とともに何が起こったかを専門家ではない私たちが検証できる場をつくることこそが、世界遺産登録の意義なのではないでしょうか。各地にはそのことをきちんと理解した上で地道な活動(語り)をなさっている方々がいらっしゃいます。例えば軍艦島クルーズの際にも、ガイドさんによっては朝鮮の方々の徴用についてのお話がきちんとなされています。

三池炭坑とその歴史を取り扱った名著として、中川雅子『見知らぬわが町 1995 真夏の廃坑』があります。
当時高校生!だった中川さんが自分が住む町にある炭坑とその背景に広がるものを追ったこの本には、炭坑のそれまであまり語られなかった歴史が具さ(つぶさ)に記されています。

その本でも取り上げられている囚人墓地(大牟田市一ノ浦町)は、世界遺産になったことを機に大牟田・荒尾を訪れたいと思っている方に、ぜひとも足を運んでもらいたい場所です。この場所には炭坑で囚人労働をしていた人たち(朝鮮人を含む)が葬られています。

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四号、九号、廿七号・・・ そこには、番号だけが書かれた墓標が並びます。
この墓標が私たちに教えてくれるのは、個人の尊厳がないがしろにされた時代が私たちのすぐそばにあったということ、しかしその時代においても番号しかもたない人間を大切に弔う人たちがいたということです。

『見知らぬわが町』には与論島出身の労働者たちの劣悪な労働環境についての描写もありますが、この時代、特に戦時中は、人権保障なんてものは存在しないに等しかった。だから、日本人も与論の人たちも朝鮮の人たちも、いまでは考えられない劣悪な環境の中の労働を強いられたし、強制的な徴用も誰彼かまわず行われたのです。先日、菅官房長官が「国民徴用令に基づいて行われた朝鮮半島出身者の徴用は、強制労働には当たらない」という談話を発表しましたが、そのような屁理屈の詭弁は、当時起こった事実を考えるにあたり、寸毫の貢献もなさないでしょう。




もしかすると、今、私のいる場所が囚人墓地なのかもしれない。私たちはそ知らぬ顔で過去に何もなかったように暮らしているが、実は死体の上で生活しているのかもしれない。
私はそのことをいつも心に留めて生きていこうと思う。 

『見知らぬわが町 1995 真夏の廃坑』より  




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by terakoyanet | 2015-07-13 14:00 | 塾長おすすめの場所 | Trackback | Comments(0)