寺子屋ブログ by 唐人町寺子屋

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2017年 07月 23日

ぜひご相談ください。

最近はお母様どうしのつながりだけでなく、大人になった卒業生から聞いて入塾のお電話をいただくというパターンが増えていて、とてもうれしく思っています。

教室へのお問い合わせのメール、お電話ですが、インターネットを見ても、お知り合いから聞いても、なかなかピンポイントの情報は得られないもの。
何か特定のお困りのことがあるご家庭、お子さんについては、私たちは一人ひとりに対する回答が異なります。いくら不便で煩瑣なことが多くても、私たちは子どもたちに対応すること、お母様やお父様のお悩みに答えることについて、それらを決してマニュアル化せずに対応していきたいという意志を持っています。(そのために、繁忙期には個別の対応が遅くなることがあり、申し訳ありません。) 

ですから、何なりとご相談ください。少し踏み込んで相談してみるだけで、思いがけず扉が開けることというのは、案外多いものです。


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by terakoyanet | 2017-07-23 17:06 | 生徒募集(定員空き状況) | Trackback | Comments(0)
2017年 07月 13日

出会い方

出会い方ってあるでしょう。
その人の醜いところとか、嫌なところばかり見えることがあるでしょう。

でも、それって、出会い方が違っただけで、180度、違う見方になっていたかもしれません。
その人に感動して、大好きになっていたかもしれません。

だから、私は、自分がその人のことを、ひとつの見方しかできていないということをいつも考えるようにしようと思います。決めつけないようにしようと思います。

逆に、私自身、他の人にひとつの色に塗られてしまった、負の烙印を押されてしまったと感じることがあります。

でも、それだって、単に出会い方が悪かったんだと思えば、自分を殊更に否定せずに済みます。
出会い方で決まっているだけと思えば少し楽になります。

クラスで居場所がなくなる子がいます。
会社で仕事ができないと指をさされ、孤独になる人がいます。

でもそれだって、単に出会い方の問題です。
だから、あなたの尊厳は、あなた自身で、大切に守ってください。
そして、人を決めつけて、その尊厳を蝕まないでください。
自分自身の弱さと醜さは、決して他人に暴かれるものではなく、いつも自分自身の内なる課題であるべきです。


これは先月、ある高校生の女の子とお互いにぽつぽつと言葉を繋いでいたときに出てきた話です。




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by terakoyanet | 2017-07-13 00:30 | 寺子屋エッセイ(読み物) | Trackback | Comments(0)
2017年 07月 12日

ささやかな共感。

昨日、いつもはあまり話しかけてくることのない、ある中学生の男の子が私のそばにやってきて

「先生の出身、朝倉高校なんですね。僕のおばあちゃんも朝倉高校出身なんです。」

少し恥ずかしそうに、そう話しかけてきました。

私は思わず

「おばあちゃん、大丈夫だったの?」

と尋ねました。家の状況はともかくも、ご家族は皆ご無事とのこと。

「ああ、よかった。」

私が深く息を吐きながらにっこりすると、彼もにっこり微笑みました。




塾の授業の休憩中の、わずかな時間に生じた何でもない会話です。

でも、彼の心も、彼のご家族の心も、そして私の心も、今回の水害のあまりの状況に心を揺さぶられていて、

そのふるえを思いがけず共感することができた瞬間というのは、なんとも言えないこみ上げるようなありがたさがあるものです。





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by terakoyanet | 2017-07-12 18:18 | 寺子屋エッセイ(読み物) | Trackback | Comments(0)
2017年 07月 02日

夏期講習の募集について

今年度の夏期講習の募集について

※夏期講習の詳しいご案内(スケジュール日程のお知らせ)は今週中(遅くとも木曜日)に始まる予定です。


◇小学部(中学準備)
通常のクラス(週1~週3クラス)に加え、7月と8月に3日間ずつの夏期講習が行われます。
小4・5年内容の復習と、英語のスペシャル課外授業が行われます。あと2名のみ受け入れ可能です。


◇中学部(高校受験対策)
7月25日から8月末まで行われます。(お盆休みあり)
中3はお昼12時半から、中1・2は部活動生を考慮して夕方以降の授業になります。
中1…満員のため受入不可
中2…満員のため受入不可でしたが、この夏を海外で過ごすために夏期講習に参加できない生徒さんが数名いらっしゃるため、夏期講習のみ参加する生徒さんを2・3名受入可能です。ただし、夏期講習後は通常クラス定員に空きが出るまで個別指導・国語塾等のオプション授業を受講していただくことになります。
中3…2名受入れ可能ですが、生徒さんの現在の状況によりますのでご相談ください。


◇高等部(大学受験対策)
本校ではほぼ全ての科目についてハイレベル指導が可能です。(優秀な先生たちが多数在籍しています。) それぞれの生徒の状況に合わせ、スペシャルプランのオーダーメイド夏期講習を組むことが可能ですのでご相談ください。


その他、小中高すべてに夏の合宿などの行事が行われます。
まずは7月に高校生の合宿が。単に学習させるだけではなく、意識が変わる夏🍉!を子どもたちに提供すべくさまざまな仕掛けを用意しているところです。

・・・・・

少し前に、卒業生のあるお母さまとお話しをしました。
「先生、あまり高級になりすぎないでくださいね。」
私は、お母さまの口から言われたその言葉を、この2か月の間に何度も思い返しました。

「寺子屋さんは成績を伸ばす、頭がいい子が多い、お母さんたちから相変わらずいつも聞きます。でも、素敵なお母さんたちがそうやって話しているのを聞いていたら私、寺子屋さんにお願いしなかったかもしれません。」

「だって、頭がいい子ばっかりなのかなと思うから、うちの子、ちょっと無理じゃないかなとか思いますもん。でも寺子屋さんは本当は違うじゃないですか。うちの子は3人ともみんなすごく平凡な成績で塾に入って、それほどいい学校ではないけど無事に3人とも公立に合格してくれました。そりゃあお金は払いましたよ。たくさん払いました。でもその分のものはちゃんと私たちに残してくれました。すごく寺子屋さんに感謝しているんです。だから、先生、頭がいいとかもいいですけど、うちの子みたいな普通の子をちゃんと伸ばして高校に入れてるってことを、もっと広めてもらったほうがいいですよ。だから先生、あまり高級になりすぎないでくださいね。」

(今回の記事については卒業生のお母様さまに了承をいただいています。)

お母さまとは立派になったお子さんたちのことをいろいろと話しました。そういえば、このお母さまとは別のお母さま(寺子屋卒の3人の息子さんたちは3人とも国立大学に進学)とも春にお会いして、いま防衛学校で厳しい訓練をしている息子さんのことを話しました。お母さまたちと、子どもたちのことをつくづくと話していると、まるでかつての戦友と話しているような気持ちになります。大切なお子さんに関わらせてくださってありがとうございます、そういう感謝の気持ちで胸が熱くなりました。

寺子屋はまだまだ発展途上ですが、お母さまがお話ししてくださったとおり、決して高級になりすぎることなく、たったいま問題がわからずに立ち止まっている子どもを助けるために、なんで勉強なんてするんだろうという疑問の前でうずくまっている子どもたちのために、頑張っていこうと思います。



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by terakoyanet | 2017-07-02 15:07 | 生徒募集(定員空き状況) | Trackback | Comments(0)
2017年 07月 02日

7月2日の雑感(ビーノ)

各中学校では期末テストが終わり、テンション高めの中2と、それほどでもない中3、そしてその中間くらいの中1。テスト後のテンションの高低は、そのときのテストの学校平均点の高さに比例しますから、なんとなく今回のテストの平均点はこれくらいかなと目星がつく感じがあります。中2はかなり高い平均点になるでしょうね。そして中1は最初のテストの割にはちょっと難しかったようです。

本日より期末テスト報告用紙を配布しますので、それを記入しながら今回のテストのことをしっかり振り返ってください。何が悪かったのか分析することで、次のテストにつながるんです。

・・・・

子どもたちにビーノに似ていると言われ始めて10年が経ちました。

2008年のクリスマスに子どもたちにもらったビーノ消しゴム。(彼女たちももういまは24歳ですね。)
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9年間近く使い続けて、ふつうの消しゴムの倍以上の高さがあった緑色のかたまりが、元の3分の1ほどの大きさになりました。


中2の子たちがブログに載せろとうるさいので載せます。
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次からは甘やかさずに、もっとクオリティーが高いときだけ載せるから。

・・・・

中体連(中総体)の直前は雨が多いから、子どもたちが少し不完全燃焼の顔をしていることが多いのですが、昨日はよほど日差しがきつく暑かったようで、顔を真っ赤にした子どもたちが次々に教室に入ってきました。くれぐれも熱中症に気をつけて、大切な時期を乗り切ってください。



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by terakoyanet | 2017-07-02 12:02 | 雑感・授業風景など | Trackback | Comments(0)
2017年 06月 13日

子ども道

今日も風の音を聞きながら大濠公園を通って帰宅しています。
夜の現代国語の授業で井上靖さんの文章を読みました。
幼いと
き、子どもたち同士で遊ぶときに通った子ども道。
せまく
て平坦でなくて決して通りやすくはないから、大人は決して使わない子ども道。大人から見たらどこがいいのかさっぱりわからないけれど、なぜか子どもたちに選ばれる子ども道。

あぁ、確かに、私の記憶の一隅にも在る子ども道。近くの家の裏には鬱蒼とした雑木林があって、昼間でもそこを歩くのは怖い。でも抜けると細い川があって、それを飛び越えたとたん明るい道に出て、しかもそこは仲のいいヒロシくんの家のすぐそばだった。
ある道は、人の家の庭を通るか
らやっかいだった。誰よ〜?!と怒鳴り声が聞こえたときには心臓が飛び出るほど怖かった。

子ども道は冒険であり陰翳であり季節感そのものだった。
子ども道で味わった夏ほど鮮明な夏は、もうきっと二度と来
ないのだと思う。

集団下校、スクールバス、町の死角をなくす取り組み。
便
利と安全を引き換えに、私たちが子どもから奪ったものは確かにあって、そうやって奪ってしまったことくらいは忘れないようにしたいです。


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※ヒロシくんは仮名です。


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by terakoyanet | 2017-06-13 00:17 | 寺子屋エッセイ(読み物) | Trackback | Comments(0)
2017年 06月 01日

皆さまありがとうございました。

一昨日、昨日と、長濱先生に会いに来て気持ちを伝えて下さった方々、本当にありがとうございました。昨日は特にたくさんの方々にお越しいただき、一時は建物の外まで並んで待っていただく状況になってしまったようです。長濱先生もいつもの調子で「お待たせしてほんとうに申し訳ありませんー。」と恐縮しつつ、一人ひとりの生徒さん、保護者様との再会を心から喜び、感謝していました。

私自身(鳥羽)は間断なく7Fでずっと三者面談を行っていて、皆様にご挨拶できず心苦しく思っております。(私にまでお手紙やプレゼントを用意した下さった皆さん、ありがとうございました。お礼を直接お伝えできなかったことが悔やまれます。) 
それでも何人かの卒業生、保護者様にはお会いすることができました。それにしても女の子は変わりますね。「誰やーねーーん!?」と思わず普段使ったことのない大阪弁が飛び出してしまうくらいの豹変ぶりに驚愕し、再会を喜びました。

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中学時代、超がつくほど仲良しだった二人。いまもずっと仲良しなんだね。

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高1生たちもたくさん来てくれたようです。私も会いたかったなぁ。


しばらくは生徒もそして私たちも、どうしても長濱先生の残像をどこかで探し求めてしまうかもしれません。だって彼女ほど、生徒一人ひとりのことを大切にして、身を削ってまで寄り添った人がいるでしょうか。質の良い授業にこだわり尽くした先生がいるでしょうか。

でも、彼女の代わりは決していません。だから私たちは、これまでの流れを大切にしながらも、新たなやり方で、別の形の指導を築いていかねばなりません。

良い指導を築き上げる努力を続けてまいります。これからもどうぞよろしくお願いいたします。





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by terakoyanet | 2017-06-01 10:20 | 雑感・授業風景など | Trackback | Comments(0)
2017年 05月 24日

すなわち、旅。

深夜に人気のない大濠公園を歩いて帰宅中。

いま、大学生風の台湾から来たと思われる若い男の子たちが、目の前で暗いお濠にカメラを向けて、カシャッ、カシャッとさかんに写真を撮っている。楽しそうだ。


あっ、彼らはきっと旅なのだ。貴重な旅の楽しい夜をこの公園で過ごしているんだ。


そう気づいたとたん、いつもの帰り道が旅の風景に変わった。旅は楽しいなあ。

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by terakoyanet | 2017-05-24 01:02 | 寺子屋エッセイ(読み物) | Trackback | Comments(0)
2017年 05月 22日

アッシジ巡礼

暑い日差しの中、アッシジ駅からとぼとぼと15分ほど歩き、丘陵上に広がるアッシジの街並みが見え始めたときには、自分でも思いがけないほど心の奥底が揺さぶられるのを感じました。
もともと私はアッシジに強い思い入れがあったわけではなく、そこに行こうと思ったのは、前月に帰省した際に父が行ったほうがいいよと言ったからというそれだけの理由でした。だから、この町が私を待ってくれていたような、まるでこの町を訪れることが、私の人生の中で必然として以前から決まっていたかのようなそんな感覚が自分に訪れたことはとても不思議でした。
喧騒のローマ市内から移動してきたことも関係しているのでしょう。空と緑がとても美しくて、丘陵の町は太陽を浴びて眩いほど輝いて見えました。
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50分ほど歩いたでしょうか。ようやくアッシジの町に着きました。地図で見ると駅から3~4kmほどの距離だったので楽勝かなと思ったのですが、日差しと坂道のせいで案外疲れました。(駅からは公共バスもあります。)
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とうとう憧れの町に着いた。すっかりそんな気持ちになっていましたので、いま私がこの場所にいるということ自体にいまいち現実感がなく、意識がやや朦朧としていました。

こんなときは食べたり人と話したりすることで現実感を取り戻すことができます。ということで、通りかかったレストランへ。
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観光地のレストランですから存外な出費になりましたが、とにかく凄まじく美味しいパスタ。
イタリアで食べるパスタは太陽の味がします。日本のパスタよりずっとアレンジが少なくて、素材の味だけなのに、なんでこれほどに美味しいんだろうと毎回ふるえるような感動があります。

店の女性スタッフに「地震は大丈夫でしたか」と尋ねると、アッシジは揺れはしたものの被害はほとんどなかったとのこと。(※イタリア中部では2016年8月以降、複数回大きな地震が起きています。) アッシジも1997年の地震では聖フランチェスコ聖堂を始め、町の多くの建物やフレスコ画などの文化財が大きな被害を受けました。(現在では見事に修復されています。)

レストランで現実感を取り戻した私は、聖フランチェスコ聖堂に向かいました。
青空に白壁が映えて美しいです。
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聖フランチェスコ聖堂内部では、その空間に身を浸すことに専念したため写真を撮りませんでした。
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ジョットとその弟子たちが描いた聖フランチェスコの生涯を描いた28枚のフレスコ画は本当に素晴らしかったです。特に有名な「小鳥への説教」には心に染み入るような美しさがありました。(この画像のみWikipediaより) 私が聖フランチェスコという人物に特別な魅力を感じるのは、彼のエピソードのひとつひとつがどうしようもなく人間くさいところです。そうやって人間味があるからこそ、それが反転したときに私たちは彼の行いにはっとさせられ、その存在を特別なものと感じます。

アッシジでは、他にも、丘陵の一番高いところにある城郭(Rocca Maggiore)まで登ったり、小さな聖堂を訪れたりしました。小さな聖堂で一人跪いていると、不思議と小さい頃のいろいろな感情が蘇ってきました。

カトリックには「告白」という制度があって、自分が犯した「罪」を神父の前で詳らかにしなければなりません。(一般には「懺悔」と呼ばれているものです。) 告白という制度によって、人は自らの「罪」を常に問い続けなければならなくなります。四六時中、これは罪だろうか、また罪を犯してしまった、そういうことを考えながら、いつでも頭の隅に罪悪感を抱えたまま生活をすることになります。しかも、どれだけ「告白」をしたところで、自分の罪はなくなることがありません。告白を終えたとたんに罪が蘇生します。罪は行為だけでなく内面にも存在するものなので、心が罪を犯すことは避けがたく、いつでも罪悪感が心を絞めつけます。

質素な聖堂の中でそうやって小さい頃の罪の感情を思い出していたときに、ああ、これは幼い自分にとって、案外苦しいことだったのだな、と不意に気づかされました。そうやって、苦しいことだったと気づかされ、そして、苦しいと思っても良かったのだと気づかされたとき、長い間、心を絞めつけていた軛のようなものが解除されるのを感じました。

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アッシジを訪問する人は、聖フランチェスコ聖堂だけでなく、アップダウンの激しい町をてくてくと歩いてみてください。きっといろいろな発見がある良い時間になります。
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by terakoyanet | 2017-05-22 08:35 | 好きな場所 | Trackback | Comments(0)
2017年 04月 19日

情報戦

情報に翻弄されて不安になっているときは、一度立ち止まって深呼吸をして、自分の足元を見つめ直した方がいい。その不安は他者に対する不安ではない。あなた自身の不安なのだから。電話の向こうの人に、そう話をしたくなることがあるけれど、正面切ってそんなことを言うのは難しいです。

不安を解消したいという欲に突き動かされている人に、いや大丈夫と話しても、全く効果がないどころか、むしろその欲を制止・抑圧されるとその人に感じさせれば、反発が生じたり、ときには忽ちに目の前からいなくなってしまったり。

不安→かりそめの安心→不安 を繰り返すのは苦しい。
不安は情報に翻弄されるから生じます。たくさんの情報があるのに、その中に、何一つ寄りかかることができる確固たるものがない、だから不安は増長します。

でも、情報の本質はそういうものです。それは人生の滋養になりません。
情報は、自分の心と身体を使って得られたものではないでしょう。そんなものに流される人生は、荒波に翻弄される小さな木の枝同様に、浮き沈みを繰り返したのちに、早々と朽ちていきます。

情報が人の人生を朽ちさせるようなものなら、そこから距離を置く工夫をしましょう。
情報に頼るのではなく、自分の嗅覚に頼りましょう。

その嗅覚は決して確固たるものではない。だから、そこに不安があれば、再び情報に頼ろうとするかもしれません。
でもそこは踏ん張りどころです。辛抱が必要です。人とモノに心を寄せるというのは、本来的に苦しいことですから、覚悟が必要なんです。
嗅覚に頼るというのは、独断に陥ることではないんです。匂いはその都度に変化します。自分自身もその都度に変化します。その変化に対する感受性を研ぎ澄ますこと。そしてその変化自体を受け入れること。それが私たちに求められている生きのびるための知恵ではないでしょうか。


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by terakoyanet | 2017-04-19 08:54 | 寺子屋エッセイ(読み物) | Trackback | Comments(0)