中3の受験英語学習法

本校の中3の個別指導・特進クラス授業で行われている受験英語指導の方法は次のようなシンプルなものです。これで確実に成果を上げてきました。

①当校オリジナルの中学受験単語熟語(1500程度の単語と熟語)を覚える。[※覚えるための時間を「テキスト授業」として設定しており、今年もすでに9割近い生徒がすべての単語熟語テストを合格し終えています。]

②①で培った単語・熟語力を生かして、長文の受験問題を宿題で解かせる。ただし宿題は次のような条件で出す。

(1)英文を読み、その問題を解き、答え合わせ。

(2)英文を全訳し、ノートに書いてくる。基本的に「わからなかった」は禁止。すべての意味は①の受験単語熟語を調べたらわかる。とても時間がかかるが大切な作業。2時間かかっても3時間かかってもいいから頑張る。

(3)(2)の作業のときは自由に辞書や塾の単語帳を用いて単語や熟語の意味を調べてもよい。ただし、決して英文の行間等に単語や熟語の意味を書いてはいけない。調べた単語や熟語はあくまでノートに書き、その意味をその場できちんと覚え、まっさらの英文だけを見て訳せるように練習してくる。

③宿題の確認を個別指導、または特進クラス授業で行う。宿題ができているかどうかの確認のしかたは、生徒が何のメモもない英文を見ながらきちんと日本語に訳していけるかを1文1文確かめていくという方法。生徒は和訳をすると同時に、自分が和訳をしている英文の箇所をペンで指し示しながら訳す。このとき生徒の訳し方に難がある場合は、訳し方のコツ(例えばスラッシュを入れて訳す方法や、関係代名詞の見つけ方など)を教える。


この宿題をきちんとやってきた生徒は、びっくりするくらい英語の成績が伸びます。
きちんとやれば、たったの4つか5つの英文を訳すだけで飛躍的に成績が伸びるんです。
①の単語・熟語を覚える作業で留まっているだけでは成績がいきなり伸びることはまれです。
しかし①のあとに②と③の作業を複数繰り返すだけで、いきなり成績は伸びます。

この①~③のあとに文法的な学習をすると、これまで頭に入ってこなかった内容が、スムーズに理解できるようになります。英文を読むことで英文の語順等の感覚がついてきているので、文法的な話が難なくわかるようになるんです。



先日、成田空港で飛行機に乗ろうかとしているときに、お電話で話した卒業生のお母様から、お礼を言われました。
お母様によると、生徒さんは塾に入る前は決して英語が得意とよべるほどではなかったけれど、寺子屋に入って、きつい特進の英文和訳の宿題をやってから、英語ができるようになった、そしてそのことが高校に入ってからも生きている、だからいまつらいと思っている後輩の皆さんにもぜひ頑張ってほしい、そしてこの声をぜひ紹介して後輩のみんなに役立ててもらいたい、そういうお言葉をいただきました。

特進で個別でこれからも英文和訳の宿題が出ると思います。
とてもきつい宿題ですが、これは最短最速で英語が得意になるためにみんなに課せられる試練です。
乗り越えた生徒は必ず英語が得意になります。気持ちを入れて学習していきましょう!!!

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グリーンアイランドリーフ(グレートバリアリーフの玄関口)
September 2009

by terakoyanet | 2009-09-13 03:22 | 雑感・授業風景など | Trackback | Comments(0)