You're blind. In my anger, I'm not blind.
2010年 02月 03日
胃が痛むと同時に身体が小刻みに震えるようになったのは、大学院時代に精神的ダメージを受けた出来事のあとから。
自分が大切にしていること、守ろうとしていることを、平気で土足で踏みじられるのは本当につらいことだ。
それが自分が可愛がっている生徒であれば、なおさら。
昨日の2年生の授業中にK先生から連絡が入った。
「自転車を正しい場所にとめていない生徒が何人もいる。」
3年生の男子たちが大切な約束を守れていなかった。
約束事には守らなければならない理由がある、必然がある。
守れと一方的に上から押し付ける形ではなく、約束を守ることが自分のためになり、塾のためになり、友達のためになり、地域のためになるということを、本人の頭で考えさせて実行させる。これが基本方針。
しかし伝わらないようだ。
めんどくさい。別にいいや。たいしたことじゃない。
その場ではいい子になるが、いざとなると瞬間の享楽に負けてばかりで、大切なことが伝わらない子が数名。
生徒たちに対しては
「信頼を取り戻す、ということを簡単に考えるな」「信頼というものは一旦失うと取り返しがつかないものなんだ」
と伝えた。
はたして少しでも伝わるのだろうか、と思いながら。
3年生は受験直前。
怒る気持ちと受験前だと自制を促す気持ちとの鬩ぎ合い。
励まして元気づけて何百回でも頑張れ頑張れと応援したい気持ち。
本当は怒りたくないし、残り少ない子どもたちとの1日1日を楽しくやっていきたいのに。
今日怒った子たちは全員いい子だ。
誰も反抗的な態度は取らない。その場では反省して見せるし、実際に反省してるのかな?と思わせる。
時には泣いて謝る。
それでも伝わっていない。
中3の男子、身体はすくすく大きくなる、学力もめきめき伸びる。だから、精神的にも成熟してきたか?と錯覚する。
しかし、実際には精神は成熟するどころか、バカで純粋で流されやすくて信じやすくて傲慢で自分の頭で考えることをサボりがちで。
反省するより、もう少し、自分の頭を本質的に鍛えることを考えたほうがいい。
想像力をたくましくして、もう少しベストを尽くすことを考えるべきだ。
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