黄檗山萬福寺
2010年 04月 14日
JR・京阪の黄檗(おうばく)駅から徒歩5分のアクセスです。
黄檗宗(明治時代に臨済宗から分離)では、儀式作法は明朝時代に制定された仏教儀式に基づいて行われており、毎日誦まれるお経も黄檗唐韻で発音され、仏事の唄も明代のものがそのまま継承されているそうです。
建造物は、中国の明朝様式を取り入れた伽藍配置になっており(日本のものとは異なります)、創建当初の姿がほとんどそのまま残っている寺院です。寺内の23棟が国の重要文化財に指定されています。
中国式の寺院といえば、以前訪れた長崎の興福寺を思い出します。屋根の形、勾欄のデザイン、開版など、似たところがたくさんありました。



黄檗の特徴である卍くずしの匂欄が見えます。





木魚の原型となっているものです。打つとカーンカーンと広い境内に音が鳴り響くそうです。時を報じるものとしていまも使われています。


上の写真の下部に写っていますが、境内には菱形の石があらゆるところに配置されています。
これは竜の背を表しているそうです。総門の右と左には竜の両目を表す龍目井が、総門を入って右手には竜の心臓を表す放生池がありました。
こちらのお寺は、宇治の中心から少し離れますが、そのおかげで、静かに境内をめぐることができます。
日本の寺院の趣とは異なる萬福寺散策はとても楽しいものでした。
こちらは中国式の精進料理を食べることができることでも有名です。詳しくは黄檗山萬福寺のHPにも紹介されています。
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