京都大原 三千院
2010年 04月 15日
大原は市街地からやや北にはずれた場所にあります。
古くは公家の出家・隠遁の地として知られた土地です。
薪炭を売りに京都まで出向く大原女(おおはらめ)でも有名です。大原女は古典の文章にも登場しますね。
三千院に向かうべく、大原のバス停あたりから散策しました。
参道にはいくつもの特色のあるお店が並びます。
中でも、志ば漬は大原が発祥の地と言われおり、私もたくさんの美味しい漬物を店頭でいただいたりお土産に買ったりしました。



大原には呂川と律川(りつせん)という2つの小川が流れています。
大原は仏教音楽である天台声明の発祥の地。
ふたつの川の名前も和楽の旋法をもとにつけられた名です。
唐土は呂の国なり、律の音なし 和国は単律の国にて、呂の音なし 吉田兼好
「呂律が回らない」という言葉は、声明において、呂の旋法と律の旋法の2つを使い分けることができずに調子はずれになることが語源になっているそうです。

三千院を訪れました。
こちらは国宝の阿弥陀三尊坐像をはじめ、多くの宝物を所蔵する大原を代表する寺院です。



苔がとても美しいです。



かわいい地蔵さんがいました。いっしょに行った妻は「うちのお父さんに似てる」と行っていました。
確かに似ていました。




山の香りがする静かでおだやかな場所。
苔の緑に包まれて京都市街地とは異なる湿度を感じながら、濃厚な時間を過ごすことができました、
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