高校コースのこと
2010年 04月 26日
私は現国Ⅰの授業を持っていて、現在使用しているテキストは

現代文読解力の開発講座(駿台受験シリーズ:霜栄著)です。こちらのテキストは易しいとはいえません(東大など難関大学の過去問を扱っています)が、やり方を間違えなければ、必ずや高校生たちの論理的能力を高めることができる良書であると確信しています。
授業では、テキストの解き方・解く順序について、プリントを作成・配布し、逐次細かく指導をします。
本文の100字要旨を毎回つくらせて、それを添削します。得点もつけます。
100字要旨をどうやってつくるか難しいと感じる生徒のために、私自身がその文章の要旨をつくった際のノート現物をコピー配布して、参考にする子は参考にできるようにしています。
(実際に目の前にいる先生が、どうやって要旨をつくっているのかを生徒たちに実録で示すことはなかなか学校や塾の授業でなされませんが、私はとても大切だと思うのです。ピアノのレッスンにおいて先生が生徒の前で実演するのは当然のように行われます。それなら私は現国の先生方は、生徒たちの前で、実演で要旨をつくって見せるべきだと思うのです。でなければ要旨のつくり方の糸口がつかめない生徒は、いつまでも要旨をつくれないままでしょう。)
このテキストには著者の霜栄さんの講義する声が聞こえてくるような詳しい解説が載っていますので、それを徹底して読ませ、理解させます。キーになる問題に関してはさらに解説を加えます。
・・・という具合に指導者側も周到な用意をし、生徒たちにとってベストな学習の進め方について頭をひねって考えた上で、授業にのぞんでいます。
今日、現国Ⅰの授業がありますが、梶井基次郎の「檸檬」に関する100字宿題が出ています。生徒たちがどのような文章を書いてくるか楽しみにしています。
(ちなみにこの授業をとっているN君が昨日、梶井基次郎の「檸檬」を、素で間違って「キリン」と呼んでいてびっくらこきました。「キリンレモン」のせいで間違ったそうです(笑))
現国だけでなく、例えば英語のWriting, Readingにしてもそうですが、私たちは、この方法でこのテキストを解けば、かなり高い可能性で効果が出るんだということを確信して授業を進めています。
生徒たちには、先生の指導の手順を守りテキストを確実に仕上げていく忠実さと、かといって先生に依存するのではなく常に自分にとって最もよい学習方法を求め続ける貪欲さと柔軟さを持って学習に励んでほしいと願っています。
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