内牧温泉の町湯「田町温泉」
2010年 09月 22日
阿蘇温泉郷のなかでも最大の規模をもつ内牧温泉。
私がこの温泉を訪れたのは2度目です。
前回は確かまだ大学院時代。夏目漱石が短編『二百十日』をこの地で書いたということで、私はこの短編がとても好きなので、漱石が滞在して執筆に勤しんだという旅館「山王閣」を訪ねたのでした。
今回は2回目ということで、私は訪問前から内牧温泉の町湯に行きたいという希望を抱いてわくわくしていました。その念願かなって町湯「田町温泉」に立ち寄ることになりました。
何も飾るところがなく、ただ地元の方たちが大切に使ってきたことが伝わる温泉でした。とてもいい印象を持ちました。
入浴中はヌルっとしますが、入浴後はキュッと肌がひきしまる感じのとてもすばらしい湯でした。
阿蘇の温泉といえば南小国の黒川温泉の独り勝ちで、内牧温泉は若干さびれてしまっていますが、内牧には黒川では味わうことのできない、飾らない温泉文化が息づいていることを確かに感じることができました。
阿蘇カルデラの大きな懐に包まれて、柔らかい湯が身体にじんわりとしみこんでいくのを感じるのは至福の時間でした。
(つづく)
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