ヴェンティミリア旧市街 2010年 11月 17日

北イタリアのヴェンティミリアのことを考えると、その色彩とにおいが強烈によみがえってきます。
ヴェンティミリアはフランス国境に接する人口5万5千人の小都市。
ローマ時代の遺跡が残る歴史ある町です。

ヴェンティミリアのホテル犬、ロビーとのふれあいについては、先日こちらでお話しをしました。

今日はヴェンティミリアの旧市街のお話しです。

ヴェンティミリアは小さい町ですので、旧市街までは国鉄駅から徒歩で10分ほどで行くことができます。

新市街を抜けて


橋の向こうに美しくも猥雑な旧市街が見えてきました。橋を渡って、旧市街の中を散策しました。この町は、観光地というより、人のくたびれた裏庭をのぞき見するような、そんな趣があります。洗濯のにおい、温かいスープのにおいがしました。はじめ、曇っていて、くたびれた町にはちょうどいい趣と思っていたのですが、次第に晴れてきました。晴れてくると、どす黒かった海が急に青さを増してきて、そうだここはリビエラ海岸の玄関口なのだということを思い知りました。町の教会も、美しく青空に映えました。この暖かい陽光のなかで町をもう一度見渡すと、いままでとは違った温かみを覚えます。窓から顔を出す女性たちは、必然的にその場所にいる静物画のように見えて不思議でした。ヴェンティミリアは、華やかなツアリズムを求める場所ではありませんが、北イタリア特有の強い匂いを感じることができるすてきな町でした。

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