ポール・サイモン、グランドゼロでサウンド・オブ・サイレンスを歌う
2011年 09月 14日
心の襞に語りかけてくるような演奏です。
彼(ら)の代表作として知られるこの曲は1963年、ケネディ大統領暗殺事件のあとに書かれました。
彼(ら)が伝えようとしていることは当時と何も変わっていません。
この歌はただ静寂のなかで犠牲者を追悼するという曲ではなく、もっと根源的なところで私たちは考えなおすことがあるのではないか、もう騙されないで、支配されないでと激しく訴えていると私は感じます。
And in the naked light I saw
裸電球の下で僕は見た
Ten thousand people maybe more
一万人、いやそれ以上の人々たち
People talking without speaking
彼らは伝えようとせずに語り
People hearing without listening
理解しようとせずに聞き
People writing songs that voices never share
分かち合われることのない歌を書いている
And no one dare
そして、それを誰も気にとめることなく
Disturb the sound of silence
誰も静寂の音をなくそうとしない
ちなみにポールサイモンは今年、新譜のSo Beautiful Or So Whatを発表しています。
知性的なユーモアに富んだとても美しいアルバムですごくおすすめです。
それにしても、スーツ姿にキャップをかぶった姿がこんなに似合うのは彼くらいではないでしょうか。
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