ムダをいとわないこと。
2011年 11月 11日
子どもたち一人ひとりが普段どのような学習をしているかということについて、とても興味深く一人ひとりの学習のしかたを観察しています。
子どもたちには学習をするときには「効率」というものを考えて学習してほしいと思っています。
ですから、例えば単語カードをつくるのに専念するばかりに、単語カードの中身は覚えきれず、カードをつくったこと自体に満足するような学習は絶対にしてほしくない、ということについては子どもたちに重ねて話しています。
しかし、気になるのは、「効率」ということを履き違えて考え、「これやっても意味ないかもしれない」と極度に「学習のムダ」を怖れる子どもたちがいるということです。
彼らは、いくら学習したところで、定期テスト(または受験)にそれが出なければ「ムダ」になってしまう、と考えるようです。
しかし、学習のムダを避ける、言い換えれば学習をケチることは考えものです。
学習をケチって、その学習が中途半端になってしまい、結局知識が何も身につかないこと、これこそが問題です。一方で、ムダと思った内容でも、いったん身についてしまえば、それは決してムダのままにはならず、必ずどこかの局面で生きてくるものです。
学習が著しく得意な子たちに共通することは、知識に広がりがある、ということです。
300点満点でいつまでも250点くらいの生徒といつも280点くらいの生徒を比較すると、そこには歴然とした「知識の広がり」の差があります。
280点の生徒たちの知識は日ごろの学習に裏打ちされた深みをもっており、それが力強く彼らの知識を支えています。
そしてその深みのもとは、日ごろ学習をケチっていないところから生まれています。
効率を考えた学習は、当然、時間が限られた中で学習する私たちにとって不可欠なものです。
しかし、一方で、効率を考えるあまりに、出ないかもしれない、という心理状態のなかで中途半端にやる学習ほど、非効率なものはないのです。
やるなら何も怖れず徹底的にやればいいのです。
それを自分のモノにするまで徹底的にやりつくせばいいのです。
そうすれば、テストに出た出なかったにかかわらず、その内容は、あなたの知識に深みを与える大きな材料のひとつとなることは間違いありません。
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