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2011年 ベストアルバムTOP25

今年もいい音楽がたくさん生まれました。
最近は、90年代のニルヴァーナやレディオヘッドのような強力なニューウェイブはありませんが、一方で音楽が人の複雑な精神の機微に対して訴える力は着実に進化し続けていると感じます。


今年気に入ったアルバムを洋邦問わずご紹介します。



1位 PJ Harvey - Let England Shake
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今年はこのアルバムとともに過ごした1年でした。世界中の各音楽誌でも軒並み最高評価のこのアルバムは、彼女の新たな代表作になりました。今作は1曲1曲の密度がかつてないほど高く、そして聴く人の心をときめかせる美しい音がたくさん盛り込まれています。そして抽象度が高いながらも強い印象を残す歌詞。本当に素晴らしい作品です。私自身は彼女の前作"White Chalk"のほうも2007年ベストアルバムの第1位に、2000年のアルバム"STORIES FROM THE CITY, STORIES FROM THE SEA"は00年代ベストアルバムの第2位に選んでいます。
動画は今作の中でも最も美しい曲"Hanging In The Wire"を。



2位 Bon Iver - Bon Iver
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私的にはBon Iver、The National、Fleet Foxesの3組に代表されるような、土の臭いがぷんとするような抒情を残しつつも、一方で幻想的で耽美な音の世界が広がる・・・そういう音がここ2・3年の最大のウェイブです。
動画は今年最高のトラックと言い切っても差し支えない素晴らしい楽曲"Calgary"。



3位 Fleet Foxes - Helplessness Blues
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前作の"Fleet Foxes"(2008年年間2位)があまりにすばらしく、それ以上というのが想像できないので、今作はどうなるかと思いましたが、本当にすばらしい作品で驚きました。メロディーが赤裸々なまでに率直なので、歌詞を紐解いてみると、歌詞のほうもやはり俗欲が浄化されるような圧倒的な朴訥さを持っています。



4位 モーモールルギャバン - BeVeci Calopueno
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一昨年、昨年と、強烈に変態で繊細な楽曲群を発表してきたモーモールルギャバンですが、今年の"BeVeci Calopueno"(←このタイトルは雰囲気だけで特に意味はないそう)はこれまででも最高の出来。変態なのに思慮深く、緩いのに現実をえぐる凄味があり、無頓着なのにオシャレ、といったアンダーグランドな魅力を抜群に持つバンドです。




5位 Björk - Biophilia
6位 Adele - 21
7位 James Blake - James Blake
8位 Laura Marling - A Creature I Don't Know
9位 Beirut - The Rip Tide
10位 Metronomy - The English Riviera
11位 Sepalcure - Sepalcure
12位 M83 - Hurry Up, We're Dreaming
13位 Washed Out - Within and Without
14位 Perfume - JPN
15位 tUnE-yArDs - Whokill
16位 Holy Ghost! - Holy Ghost!
17位 Britney Spears - Femme Fatale
18位 Beyoncé - 4
19位 Paul Simon - So Beautiful Or So What
20位 Destroyer - Kaputt
21位 Radiohead - The King Of Limbs
22位 Ryan Adams - Ashes & Fire
23位 Wilco - The Whole Love
24位 R.E.M - Collapse Into Now
25位 Cults - Cults



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by terakoyanet | 2011-12-21 03:36 | 塾長おすすめの書籍・CD | Trackback | Comments(0)