定期テストの総評は平均点が出てから!
2012年 10月 10日
昨日塾で授業があった中2・中3の子たちに「中間テストどうだった~!?」と尋ねると、浮かない顔が多数。
なるほど今回は平均点が低いなとその瞬間、私は思いました。
定期テスト返却のあと、全体の平均点が高いときはクラス全体がウキウキしたかんじ、低いときはちょっとドヨンとしてる。当仁中の生徒が8~9割以上を占めるうちの教室では、そういう現象をこれまで繰り返してきました。
今回は中2・中3とも、5科目総合平均点が随分低そうです。(一部の科目は高いです。)
実際に問題を見ましたが、確かに難しい問題が多数出題されていました。
こんなとき、テストを見せて前回より得点が少し下がったからと親にカミナリを落とされる生徒がいます。
でも、親御さんちょっと待ってください。
テストについて、上がった下がったの話をするのは、学校の平均点が出てからにしていただきたい。
努力したのに点数が変わらなくて親から責められた子。
でも資料を見ると前回のテストより学年平均点が20点も下がっていた。
ということは相対的にはその子はかなり成績を上げていたのに親に怒られてしまった。
こういう理不尽な光景は、意外に多くの家庭で起こり得ること。
でも、この経験は、子どものやる気に大きなダメージを与えます。
何もわかってないくせにと、大きな反発を招きます。
だから、ぐっと我慢して、平均点が出たあとに、冷静に子どもと話してください。
怒るのにも事前の分析が必要です。
でなければただ親の感情を一方的にぶつけただけの不毛な時間になってしまうでしょう。
たまに「どんな平均点でもいい点とれないとだめ」と子どもを叱責する方がいますが、私はそれは違うと思います。
どんな平均点でも、どんな難しい問題でもいい点とれないと、という要求は、学年1・2位の成績を持つほんのわずかな生徒に対してだけ通用する論理です。ハードルが高すぎます。
定期テスト後こそ親の勉強の機会と考え、子どもに寄り添いながら子どもの日々の学習について見直す機会にしていただきたいと思います。
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