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衆議院議員選挙、そして手品

日本はいま衆議院議員選挙の直前。
新聞でもテレビでも選挙一色。

ある政党が原発を廃絶すると言えば、ある政党はそんなのは現実的に不可能だ、という。

現実という名のファンタジーをいかに上手く見せるか競い合っているように見える政治家たちを見ていると
私の頭の中で聞こえてくる歌がある。


水中、それは苦しい「農業、校長、そして手品」




「衆議院議員選挙」でクグってきたのに、こんな歌が貼られているページに着いた方はご愁傷様です。

まずこの歌を歌っている「水中、それは苦しい」ボーカルのジョニーが私の友人―山に登ろうと誘っても体力的理由で辞退を続けている―M君にそっくりなだけで、私個人としては大ヒットなのだが、それにしてもこの曲、面白すぎる。

日々血眼になって現実を見ようとする私たちを手品という一言で全て切り崩してしまうその歌の威力。


愛と平和と鳩と手品  
友情 努力 勝利 手品
手品じゃ子どもは産まれない
手品じゃ世界は救えない



私たちは日々、手をかえ品をかえ、日々変動する環境に対応すべく、現実らしき振る舞いをしようと努めている。

でも、そういえば、愛も平和も友情も努力も勝利もそういえばただの手品なんだ。
一旦重い荷物を背負ってしまった私たちにとって、そんなことを歌い散らしてしまうのは、ちょっと勇気がいるけれど、でも手品だって一度認めてしまった方が、ずっと私たちは幸せなんじゃないか?ってこの曲を聴いていると、そんなことを考える。



でも想像してごらん
この世界のすべての人が
争いもなく手品を
手品をしているところを

神様はこの世界を
六日間で作り上げ
七日目に手品を
手品をしたという~




かなりふざけた歌詞ですが、どうでしょう。
彼らの「手品」最高だと思うのですが。

きっと私たちの「手」から生み出されるであろう「手品」は、世界を救えない、家族さえも養えない。
きっと「手品」はもともとそんな大義は担っていなくて、それ自体には価値のない、私たちの生活からこぼれ落ちた排泄物のようなもの。

私もあなたもいま「手品」をしてるんだよ。
その場に戻って考える。そうすると、何かもっと柔らかな政治が生まれてくる。
そんな気がしながら、選挙前にこの歌を聴いています。


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by terakoyanet | 2012-11-30 04:17 | 塾長おすすめの書籍・CD | Trackback | Comments(0)