中国の大気汚染
2013年 01月 17日
中国“最悪”の大気汚染、西日本に飛来か
TBS系(JNN) 1月17日(木)1時17分配信
中国・北京の「過去最悪」と言われる大気汚染。この汚染物質が専門家の研究によりますと、16日夜から17日にかけて西日本に流れてくる可能性が出てきました。
昼なのか夜なのか、全くわからないほど汚れた空気。「天安門まで3キロ」という看板の背景は全く見通せません。北京や周辺地域一帯で先週末からこれまでで最悪の大気汚染が続いています。
「あまりにも空気が汚れすぎている」(北京市民)
NASAの公開した衛星写真でも北京市上空がかすんでいます。3日に撮影されたものと比べると、違いがはっきりとわかります。
ガスマスクをつけ、抗議の声を上げたのは、「現代中国で最も刺激的」といわれる芸術家アイ・ウェイウェイ氏です。
「1つは北京の実情、いかにひどいかを伝えること。もう1つは自分で身を守るための方法を伝える」(芸術家 アイ・ウェイウェイ氏)
中国の病院では呼吸器系の不調を訴える患者が急増。子どもたちが集団で点滴を受ける様子が見られました。
「車も人も多いから大気汚染がひどくなる。子どもを連れて田舎に帰りたい。北京で生活させたくない」(北京市民)
大気中の汚染粒子の濃度を予測した九州大学・竹村准教授のシミュレーション。中国の広い範囲が濃い汚染粒子に覆われています。これは「対岸の火事」ではありません。17日の予測によりますと、汚染粒子は西日本をすっぽりと覆っていました。
「今年初めて大きなものが来る可能性。今晩から明日の昼ごろまで」(九州大学 竹村俊彦准教授)
日本にも及ぶおそれの高い中国の汚染粒子。中でも、工場や車の排気ガスなどから出る「PM2.5」と呼ばれる極めて小さな粒子が問題視されています。一時、北京ではWHO(世界保健機関)指針値の36倍もの量が観測されました。どれほど小さいのでしょうか。頭髪やスギ花粉よりもはるかに小さいのです。体内に入ると、気管支炎や喘息を引き起こします。ところが・・・
「風邪用の市販マスクをしても吸入を防ぐことはできない」(九州大学 竹村俊彦准教授)
山頂にある樹氷を観察することで日本国内への影響が調査されています。真っ白い樹氷も溶かしてろ過すると・・・真っ黒です。「アイスモンスター」と呼ばれる巨大な樹氷で知られる山形県の蔵王。蔵王の樹氷も溶かすと、黒い汚れが見つかっています。これらは中国から国境を越え飛んできた大気汚染物質だといいます。
春先には中国から黄砂が飛来します。この黄砂にも中国からの汚染粒子が含まれています。日中に国境はありますが、汚染物質を阻む壁は存在しません。(17日00:18)
中国の沿岸地域における大気汚染は本当に深刻です。
私自身、昨年何度か中国に出かけて、大気汚染のすさまじさを全身で実感しました。

天気は晴れですが、スモッグのため見通しが極めて悪いです。

この日は曇り 日傘を差している人も

見通しが悪いので非常に悪天候に見えますが、この日はただの曇りで雨は1滴も降りませんでした。

美しい夜景ですが、スモッグのせいで街全体に霧がかかっているように見えます。
時期的に黄砂等の影響もあるかもしれません。
かつて、霧の町と言われたロンドンでは、スモッグが原因で年間数千人の死者が出ていたと言われます。
日本でも全国各地で工場煙などが原因のスモッグの発生とそれを原因とする被害(四日市ぜんそく等)が大きな社会問題になった時期がありました。
その半世紀後の現在、中国でかつてのロンドンや日本の各地と同じような(都市の規模が大きいぶん、ますます深刻な)状況が見られます。
今日たくさん飛来しているという中国からの招かざる客のためかどうかはわかりませんが、私は今朝から鼻炎がひどく、病院で処方された薬の助けを乞うている状況です。つらいです。
中国の悪口を言うばかりではなく、中国と日本の間に存在するのは想像上の国境のみであることを真摯にとらえた対策を日本側も講じる必要があります。
中国沿岸部の状況は深刻です。すでに中国では多くの健康被害が出ているはずです。
そして西日本に住む私たちの身体にとっても対岸の火事では済まない状況です。
唐人町寺子屋オフィシャルホームページはこちらです。