サマー合宿では大牟田市の近代産業遺産を巡ります。

今年のサマー合宿(中1・2対象)は鹿児島県に宿泊しますが、1日目は大牟田市に立ち寄ります。

大牟田には世界遺産暫定リスト入りしている三井三池炭鉱跡をはじめとする近代産業遺産が数多く残っています。いまでは全ての炭鉱が閉鎖され、炭住(炭鉱住宅)もほぼ全てが取り壊されました。
福岡は、全国最大規模の炭鉱地帯であったにかかわらず、現在の私たちには、国の繁栄の象徴として「黒いダイヤ」の採掘が行われていた、たった1世代、2世代前の時代に触れる機会はほとんどありません。

本校では、5年前と2年前には、北九州の近代化遺産にふれる機会として、サマー合宿の際に八幡製鉄所の高炉跡をはじめとするいろいろな場所を巡りました。昨年は広島の原爆ドームや被災した小学校を訪れました。そして今年は初めて大牟田市の旧炭鉱を訪れることになりました。

現在も残る炭鉱施設内に一歩足を踏み入れると、いまでも施設内に漂う油のにおい、灰皿に残る煙草の吸殻、じめっとした空気に、ついこの間までこの場所で働いていた人たちの体温を感じます。

子どもたちには、このような経験を通じて、日々学習している歴史や地理や科学の話が、いまの私たちの暮らしにつながっているんだということを、1世代、2世代前の人たちが残した生活のあとを辿る(たどる)ことで知ってほしいと願っています。

私が三井三池炭鉱跡を訪れるきっかけとなったのは、熊本県荒尾市の万田坑跡(国指定史跡・国指定重要文化財・世界遺産候補)です。2009年に記事を書いています。

今回の合宿では宮原(みやのはら)坑(国指定史跡・国指定重要文化財・世界遺産候補)を訪れます。
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宮原坑では囚人労働が行われていました。三池工業高校の外壁には、炭坑で働かせるためにこの地につくられた三池集治監の煉瓦壁が残されています。

合宿では三池港(世界遺産候補)のそばにある旧三井港倶楽部(大牟田市指定文化財)を特別にお借りして炭坑に関する学習(座学)を行います。
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子どもたちにとって、こんな部屋で勉強するのはまたとない機会です。


当日は、大牟田市役所企画総務部世界遺産登録文化財室の職員の方々に、遺産を案内していただきます。
昨日、打ち合わせのために大牟田まで行きましたが、職員の中村さんの豊富な知識とわかりやすく含蓄のある解説に感動さえおぼえました。子どもたちにとって、きっと良い経験になるだろうと強く思いました。

毎年本校では約9割の生徒がサマー合宿に参加し、いろいろな体験をしています。
塾の合宿ですので、体験だけでなく、長時間にわたる講義(国数社理英)が行われます。
帰りには楽しいレクレーション(グリーンランド)もあり。
参加する生徒のみなさん、今年もぜひ楽しみにしていてください。

唐人町寺子屋オフィシャルホームページはこちらです。
by terakoyanet | 2013-07-11 10:52 | 行事・イベント | Trackback | Comments(0)