美しきブルージュの街並み

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13世紀に交易都市として大発展を遂げ、市民たちによって都市の経済的豊かさと市場の自由を象徴する鐘楼が建てられたベルギーのブルージュ(Brugge)。
フランスの現代思想家ジャック=アタリ氏は、ブルージュを資本主義的な国際市場に基づく、歴史的に最も古い世界経済の中心都市として位置づけています。

13世紀には確かに世界的な交易都市であったブルージュは、その後、町の運河や港湾に土砂が堆積して、当時大型化が進んでいた船舶の航行に支障をきたすようになります。そして15世紀を過ぎたころには、交易都市としての機能をほぼ失い、死都ブルージュ(レヴィ=テュルメル)と言われるほど衰退します。

しかし、この経済の衰退こそが、「中世をそのまま真空パックでお届けしました!」と言わんばかりの奇跡的な町並みの保存に貢献しました。
ブルージュでは19世紀以降、運河や町並みの再生が行われ、いまでは狭い町の中に3件もの世界遺産(①ブルージュ歴史地区[聖母大聖堂など多くの歴史的建造物] ②ペギン会修道院 ③鐘楼)を持つ、ヨーロッパを代表する観光都市として連日多くの人で賑わっています。
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ブルージュの見どころは鉄道駅から徒歩で周ることが十分に可能です。(足腰が弱くなければ。)坂道もほとんどありません。
但し、町中は石畳の道が迷路のように交錯していて、油断して適当に歩いていると迷います。
町を歩いていると、地図とにらめっこしているツアリストたちに頻繁に出会います。

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マルクト広場


イタリアの歴史地区にはちょっと諦めたような哀愁が漂っています。
ドイツの歴史地区には若かりし頃の記憶の余韻をいつまでも引きずっているような甘美さがあります。
スイスの歴史地区には背筋がピンと伸びるような整然とした美しさがあります。

そしてここブルージュの街並みには、チョコレートのような甘美な記憶を残しながらも、あくまで理知的に振舞おうとするような、抑制された「大人」の雰囲気を感じることができます。世に言う素敵な大人っていうのは、きっとこんなふうにバランスのとれた人のことを言うのでしょう...



とか書くと、なんか胸がむずむずしますが。。

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鐘楼


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鐘楼から町を見下ろす①


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鐘楼から町を見下ろす②
中央は聖母大聖堂



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ペギン会修道院


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Minnewater



ブルージュは町歩きが最高に楽しいところです。
私の中では、これまで訪れた都市の中で最も美しい場所のひとつです。


唐人町寺子屋オフィシャルホームページはこちらです。
by terakoyanet | 2013-09-16 20:12 | 塾長おすすめの場所 | Trackback | Comments(0)