クロアチアの田舎町にあるエウフラシウス聖堂
2013年 09月 21日
ポレチュはアドリア海に面するとても小さい町です。旧市街は15分も歩けば一周してしまいます。
滞在したホテルから聖堂までは徒歩3分。
世界遺産として広く知られるようになったエウフラシウス聖堂を一目見るために、昼間は多くの観光客が訪れます。
私は人ごみを避けるために、朝一番に、まだ地平線から顔を出してまもない朝日の黄色い光を浴びながら、聖堂まで歩きました。
ほとんど人のいない聖堂。
昔からあるこの小さい町の小さい教会が持つ、本来の空気を味わうことができたのではないかと思います。
前部にある窓から朝日が差し込み、堂内は幻想的な柔らかい光に包まれていました。
堂内の空気はちょっとひんやりとしていて、背筋が伸びるような緊張感がありました。
エウフラシウス聖堂は4世紀に建造されました。
聖堂のモザイクは6世紀からのもので、初期ビザンティン美術の世界的傑作とされています。
それにしても、モザイクの鮮やかで深みのある色の美しさ、そして描かれる像がもつ素朴な温和さ。
十数世紀の間、小さな町で大切にされてきた宝物は、異国の旅人の心を強烈に揺さぶりました。
聖堂には博物館が併設されており、数多くの宗教画や聖母子像が置かれています。
鐘楼を登ると、ポレチュの旧市街を一望できます。
聖堂を出たのは、お土産店やギャラリーがオープンし、町は賑やかになろうとしている時間でした。
陽光輝くポレチュの1日が始まります。
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中1の社会のテストで、今年EUに加盟した国は?という問題が出たそうです。
答えはこの記事で紹介したクロアチアですね。
クロアチアのEU加盟については、以前こちらのブログでも書きました。
唐人町寺子屋オフィシャルホームページはこちらです。