最近出たトリビュートアルバムから2枚
2014年 01月 20日
まず1枚目は「大貫妙子トリビュート・アルバム」。
こちらは、奥田民生、岡村靖幸、坂本龍一、宮沢和史、松任谷由実といった有名アーティストが多数参加しています。2枚組のうち、1枚目はこのアルバムのための新録が並び、2枚目には様々なアーティストによるカバーが収録されています。
「色彩都市」のカバーだけでも、ユーミンと薬師丸ひろ子と原田知世の3バージョンが収録されていて、聴き比べが楽しいです。
「突然の贈り物」は、奥田民生と大橋トリオと竹内まりやの3バージョンが収録。
この十年ほど、奥田民生の声から遠ざかっていたのですが、改めていい歌い手だなとしみじみ。
私が特に好きなカバーは、まず、やくしまるえつこ(ひろ子じゃないよ)の「ピーターラビットとわたし」。
初めからえつこ節になってるだろうなと思って聴いたのですが、期待以上の曲とのシンクロに感激しました。
そして寺尾紗穂の「Rain」。
ピアノの音色が、雨滴にふとやわらかい太陽が射したときのきらきらした情景を思い起こさせます。
日常の中にあるようで、でもそれははかない一瞬のきらめきで・・・。
彼女の歌を聴くと、いつもそんな瞬間の美しさがきらきらと頭の中で明滅します。それはとても温かで幸福な時間です。
最後に青葉市子の「3びきのくま」。
こちらは2012年の彼女のアルバム『うたびこ』に収録されていたので、すでに聴きこんでいたのですが、本当に素晴らしいです。
彼女が出す音ひとつひとつに震えます。その歌のしなやかさにほれぼれして泣けてきます。
そして2枚目は「カーネーション・トリビュート・アルバム」
カーネーションと言えば、何と言っても森高千里の名曲「夜の煙突」がはじめに思い浮かぶわけですが
このトリビュートアルバムは1曲目から森高千里withカーネーションの「夜の煙突」からノリノリのスタートを切ります。
このアルバムのすごいところは、その参加アーティスト。
大貫妙子のトリビュート・アルバムのような大御所が参加しているわけではなく、日本でそれほど有名ではないけどいい音を出しているミュージシャンたちが一堂に会していて、メンツを見るだけで興奮してしまいます。これほど痒いところに手が届く的なアーティスト選びがなされたトリビュートは珍しいのではないでしょうか。
ミツメの「YOUNG WISE MEN」、失敗しない生き方の「グレイト・ノスタルジア」、森は生きているの「Bye Bye」など、たまらなく痺れるカバーが多いのですが、中でもシャムキャッツの「からまわる世界」が素晴らしすぎる!!
カーネーションのトリビュートアルバムは、この数年に出たトリビュートの中でも間違いなく出色の作品で、激オススメです。
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