各国タクシー事情(1)[韓国・中国・マカオ・香港・ベトナム]
2014年 01月 31日
流しのタクシーに乗ったことがきっかけとのこと。
私自身も改めて気を付けなければならないなと思いました。
「なぜそんなに危ないところに?」と言う人もいますが、事件の起こったグアヤキル市は、外務省の危険情報では「十分注意してください」のカテゴリーに分類されており、危険度が極めて高いわけではありません。
ちなみにタイの首都バンコク、インドネシアのバリ島、カンボジアのシエムリアプ・アンコール遺跡など、日本人のツアー客などが多く訪れる観光地も「十分注意してください」のカテゴリーに分類されます。
私は海外に行くとき、一人ならともかく、同伴者(女性)が必ずいるので、「十分注意してください」のカテゴリーまでの場所であれば「十分注意」すれば行くことができるけど、それより危険度が高い「渡航の是非を検討してください」「渡航の延期をお勧めします」のカテゴリーの場所には決して行かないようにというルールを定めて旅行計画を練ります。(近年はエジプト・チュニジア・イエメンに行きたいと念願しているのですが、叶いません。)
ですから、以前、そのうち南米に行きたいなと思い、旅程を立てたときにはエクアドル最大の都市グアヤキルは、ガラパゴス諸島へのアクセス都市になっていることもあり滞在都市のひとつに選んでいましたし、十年以内には行くだろうなと漠然と思っていました。そんな都市で男女2人連れの日本人が被害を受けたとのことで衝撃を受けましたし、改めて海外では身を引き締めて行動せねばと思うに至りました。
私はパックツアーで旅をすることがなく、個人旅行ばかり、しかも車の運転ができないので、必然的にタクシーに頻繁に乗ることになります。したがって、海外ではタクシーについてはかなり慎重に選んで乗るようにしています。
私が各国で感じたタクシー事情を以下にまとめます。
私の数少ない経験によるものなので、実情はさらにご自身で調べてください。
※★は私の利用回数。★★★20回以上 ★★10回以上 ★10回未満
※難易度 1・・・日本同様で問題なし → 5・・・乗らないほうがよい
・韓国 ★★★ 難易度1
仁川空港などのエアポートタクシーは定額で英語が通じる(選べば日本語も通じる)ので心配無用です。
ソウルの流しのタクシーは行先さえ伝えることができれば(きちんと発音するかハングルで書いた紙を渡す)問題がないことが多いのですが、英語が全く通じないことがあるので注意が必要です。田舎のほうに行くと、明らかにボろうとするタクシーもいるので注意が必要。私は慶州に行ったときにややボられましたが、まあいいやと諦めました。(抵抗するよりスルーしたほうが気持ちが悪くならないので。)韓国ではタクシーをよく使います。安くて便利なので。
日本語が話せるせいで、頼んでもいないのにガイド役を買って出るおじさんがいます。気が良くて素敵なの人たちなのですが、必要のないときはきっぱりと断る勇気が必要。
・中国(上海・蘇州) ★★ 難易度2
エアポートタクシーも市内タクシーも基本的にはまともなものが多いです。ほとんど英語は通じない(「ホテル」「トイレ」「ステーション」「エアポート」などの基本語も通じないことがあります。これには困った。)ので、中国語が話せない場合、漢字で行先を書き、渡すことをお勧めします。
しかし、一度、ホテルのボーイさんが呼んでくれたタクシーだったのですが、空港に行く途中のリニア駅(龍陽路駅)までとお願いしたのにかかわらず、執拗に空港までタクシーで行った方が早いからと(実際にはそんなことはないというかそんなことしたら飛行機に乗り遅れる!しかも私たちはすでに鉄道の切符を持っていたので当然リニア駅に行きたかった)日本語が話せる友人に電話して私たちを説得しようとするなどし、結局駅までになったけど、ちょっとキレ気味に無茶な運転はするし、やはりボるしと散々な目にあったことがあります。
・マカオ ★ 難易度3
特に問題を感じることはありませんでした。しかし、運転手は若干、無愛想で短気な人が多い印象。意志疎通ができないとキレはじめる人も。英語はほとんど通じず、通じる場合も非常に聞き取りづらい。広東語が話せない場合、漢字表記で行先を示すことが必須です。
・ホンコン ★ 難易度2
特に問題を感じることはありませんでした。物価の割にタクシー料金が安いので、中遠距離の移動はすべてタクシーでOKなくらいです。英語は本土より遥かに通じますが、日本人の英語と広東訛りの英語には齟齬が生じやすく、やはり行先を漢字で紙に書いて示すことをお勧めします。海越え(香港島-九龍市)の場合、有料トンネルを通るため追加料金が必要で、海越えは無理と乗車を断られることがあります。
・ベトナム(ホーチミン・ハノイ) ★★★ 難易度4
東南アジアで間違いなくタクシー事情がもっとも悪い国のひとつがベトナムです。事前に乗っても大丈夫なタクシー会社と会社番号を調べて控えておくことが必須です。(ガイドブックに載っているし、まともなホテルであれば教えてくれる。VINASUN、MAI LINHといった大手のタクシーに乗るのが賢明です。) しかし、大丈夫なはずのタクシー会社を選んだ場合でも、トラブル回避は100%確実ではありません。前回行ったときは、やはり法外な値段を請求されたので(いまから考えたら偽ブランドタクシーだったかもしれない)、そのお金は今持っていないからホテルに帰ってくれと言い、ホテルに着いたあとホテルの従業員さんに事情を説明して運転手を説得してもらい(というか叱ってもらい)、金額が半額ほどになりました。別のときには、運転手と口論して全くどこかわからない幹線の真ん中で一方的に降車したこともあります。ベトナムの運転手はこちらがムキになるとあちらもさらにムキになるから本当に面倒くさいです。だから、この車ウサン臭いと思ったら、すぐにクールに「ここまででいいから」とその場所までのお金を払って降車したほうが賢明だということを学びました。
長くなったので残りはそのうち書きます。
今後取り上げるのは、台湾、タイ、ラオス、インドネシア、シンガポール、パラオ、オランダ、スイス、ドイツ、フランス、スペイン、イタリア、トルコ、ハワイ、サイパンなど。
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