「阿蘇歩き」のすすめ① 草千里から烏帽子岳へ
2014年 11月 21日
中央に烏帽子岳
阿蘇に行き、幸いにもその日、晴天に恵まれていたなら、ぜひとも自分の足で歩いてみてください。
阿蘇はいろいろな場所を車(ドライブやツーリング)でめぐるよりも、行く場所を1か所、2か所に絞り、その場所を歩く方がずっと楽しい。私はこのことを、阿蘇に毎年何度も通ううちに、いまさらながら確信するに至りました。
阿蘇の名のある展望台からは登山道、トレッキング道が整備されています。
ですから事前に出発地点からの経路について情報を得た上で歩くことをお勧めします。(山ですから危険はつきものです。)
九州に住んでいて、歩く体力と気力があるのに、阿蘇を歩かないのはもったいないことです。
そこには何度見ても見飽きることのない、とてつもなく壮大な風景が広がっています。
今日ご紹介する草千里は、ドライブで立ち寄る人が多い牧歌的な草原で、何をすることもなくただなんとなく記念撮影をして帰るツアリストが多いのですが、この場所からわずか数分から数十分歩くだけでとんでもない景色の変化を楽しむことができます。体力に自信がない方も、ぜひ少しだけでも歩いてみてほしい場所です。
また、草千里(阿蘇火山博物館前)からは、阿蘇五岳のうち、杵島岳山頂まで30分、烏帽子岳山頂まで60分ほどという手軽な登山を楽しむことができます。
今日は草千里から烏帽子岳に登るルートを紹介します。
草千里駐車場の東端にある烏帽子岳登山口からスタート。
ちなみにこの日私は、用意していた登山靴ではなく、誤ってスニーカーで阿蘇にやってきていました。
しかし結果から言えば天候に恵まれていたこともあり、大きな問題はありませんでした。足元の悪い日であれば、当然スニーカーだと危険な箇所がありますが、天候さえよければ小中学生でも十分に登ることができるコースです。
そして突如、登りが始まります。
しかし、1段登るごとに確実に高度感が増し、そして展望が開けてくる。気分は高揚します。
右手には草千里と杵島岳。
左手には高岳と噴煙を上げる中岳、古坊中。
荒々しい山容を見せる高岳方面。
頂上から見ると、草千里がすり鉢状の火口原であることがはっきりとわかります。
南外輪山と阿蘇谷方面。
せまい頂上に30分ほど滞在し、おにぎりをほおばりましたが、誰も来ません。
世界のどんな絶景にも負けないこの展望を見ずに帰るのはもったいない! そう世界中の人に伝えたい気持ちになりました。
帰りは逆ルートをたどります。行きと景色が違っていて、それもまた素晴らしいです。
スタート地点に戻ってきました。歩いた合計時間はわずか90分。
これほど美しいとはと、阿蘇の自然に圧倒された草千里から烏帽子岳の道でした。
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