寺尾紗穂『原発労働者』出版記念トーク&ライブのお知らせ
2015年 06月 26日
会場 とらきつね 福岡市中央区唐人町1丁目1-1成城ビル1F
(福岡市営地下鉄唐人町駅より徒歩2分)
進行役 尹雄大(インタビュアー・ライター)
ゲスト 川上武志(元原発労働者・『原発放浪記』の著者)
開場13:00 開演13:30 終了予定15:30
参加費 2,000円(高校生以下は無料)
※先着順。お申込みは、唐人町寺子屋 http://tojinmachiterakoya.com/ のお問い合わせフォーム http://my.formman.com/form/pc/bzDGovvrrWXWHS7P/ 、もしくは、とらきつねFacebook https://www.facebook.com/terakoyatorakitsune からメッセージをください。
寺尾紗穂さん、川上武志さんのトークのほか、尹雄大さんによるおふたりへの生インタビュー、そして来場者参加の質疑等を予定しています。私(鳥羽)も最初に少ししゃべります。トーク中心のイベントですが、寺尾紗穂さんのスペシャルミニライブも!(歌をたくさん聴きたい方は9月6日に九州キリスト教会館で開かれる全国ツアー福岡公演をお楽しみに!)
当日は、とらきつねの特別バザーを開催!
寺尾さん・尹さん・川上さんの本やCDの販売も予定しています。
いま、「原発」という言葉を聞くと、とまどいに似た感情を抱く方も多いのではないでしょうか。「脱原発を!」と願っている人が多数いる一方で、「脱原発ってそんなに簡単なことなの?」という違和感を持っている方も多数いらっしゃるのではないでしょうか。
事故処理や再稼動など、現在も原発の議論は尽きません。しかしそれらの議論はいつでも現場の人を置き去りにしてしまう。そこで寺尾さんは、現場の人たち一人ひとりと対話しながら事実を紡ぐことで、冷徹な合理性により個人をないがしろにするシステムのおそろしさを明らかにします。しかしそこにはセンセーショナルな現実を暴くような視点は存在せず、あくまで彼女の目は、決して特別ではない目の前の人(原発で労働をしたおじさんたち)に向けられています。
そんな彼女の視座は、原発に関する問題に取り組んできた当事者たちだけでなく、これまで原発に対し、朧げなとまどいを覚えていた人たち、その問題に対するアプローチの糸口をつかめなかった人たちにも、何らかの示唆を与えるものです。会場は定員30~40名の小さな場所です。ぜひお話しの輪に入っていただき、これからの考えるヒントを得ていただきたいと思います。
また、「元原発労働者」というのはとても重い響きがありますが、実際には関西のコミューンを転々としたり、タイのチェンマイで民芸品店を開いたり、いまはない倉敷のチボリ公園で働いたり、工場労働をしたり・・・と面白すぎる放浪の人生を歩む魅力溢れる川上さんにもお話しをしてもらいます。
そして二人からいろいろな話を聞き出すのは、インタビュアーであり、フリーランスのライターである尹雄大さん。昨年刊行され、大きな話題となった『体の知性を取り戻す』の著者としてご存知の方もいらっしゃるでしょう。尹さんは、通り一遍のストーリーでなく、本人さえもが思いがけないような話を聞き出す名手。彼が投げかける問いによって、寺尾さんと川上さんから、どんなお話しを聞くことができるのか、すごく楽しみです。
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寺尾紗穂プロフィール
1981年、東京都生まれ。ピアノ弾き語りの音楽家。2007年『御身 onmi』でメジャーデビュー、大貫妙子、坂本龍一、星野源らから賛辞を得る。2015年には新作『楕円の夢』を発表し、舞踏グループのソケリッサを帯同する全国ツアーを開催中である。映画『転校生 さよならあなた』『0・5ミリ』『ナオトひとりっきり』などに主題歌を提供するほか、SAKEROCK、七尾旅人、キセル、あだち麗三郎、森は生きているなど、他のミュージシャンとの共演も多い。エッセイ、書評などの分野でも活動しており、著書に『評伝 川島芳子』『愛し、日々』『原発労働者』がある。ちなみに彼女の父は、山下達郎、大貫妙子が在籍した伝説のバンド、シュガー・ベイブの元ベーシストで、映画翻訳家の寺尾次郎。
来月の初旬に完成予定のフライヤーには、尹さんや川上さんの紹介も載りますのでぜひご覧ください。

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