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とらきつねのブリキ絵のこと。

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とらきつねに入ると目に入るこちらのブリキ絵は、私が工藝風向さんで手に入れたものです。

こちらのメキシコのブリキ絵、右上に描かれているのは聖クリストバル(クリストフォロス)。ある小さい男の子が川を渡りたいと言うので大きな身体を持つ彼はお安い御用と男の子をおんぶして川を渡る。川を渡っているうちに、軽いはずの男の子がどんどん重くなってゆき、クリストバルは押しつぶされんばかりになる。何とか川を渡りきって少年に尋ねたところ、彼はイエス・キリストだと言う。そのとてつもない重みは、世の人たちのあらゆる罪を背負っていたからであった。というようなお話し。

ブリキ絵の中のクリストバルは、いつものように幼児を肩に抱えた姿で、手前の親子を祝福するかのような穏やかな表情を浮かべています。この絵を初めて見たときに、その絵の中のクリストバルが、昔から思い描いていた(*私はカトリックの家で育ちました)私の好きなクリストバルについに出会えたような気がしてとてもうれしく思いました。

ブリキ絵の手前にいるのは、ブリキ絵の中から飛び出した、張子人形のクリストバル。沖縄の豊永盛人さんがつくったもので、こちらも工藝風向さんで買いました。豊永さんのクリストバルと幼子は、どこまでも穏やかで安心しきった関係が見えるようで、胸がじんとなります。こちらの豊永さんのクリストバルは、当時入院していた母に、守護神?として病院まで連れていきました。

10月3日(土)に行われる青花の会では、工藝風向の高木さんが、ブリキ絵のお話しをされますから、とても楽しみにしています。


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by terakoyanet | 2015-09-28 07:11 | とらきつね | Trackback | Comments(0)