2016年度福岡県公立高校中間志願者数・志願倍率[実質倍率]〈福岡地区の一部のみ〉
2016年 02月 23日
本ページでは、推薦合格内定者数を除いた、実質志願倍率を発表いたします。これは推薦入学内定者数を分母・分子から除くことで、県庁HPや新聞等をご覧になっても見えてこない「リアルな志願倍率」を独自に求めたものです。リアルな倍率は、概して新聞・マスコミ発表の倍率より高くなります。また、内定数が大きい学校ほど、実質倍率が跳ね上がるので驚かれることと思います。しかし、こちらの数字のほうが実際の数字と思っていただければと存じます。
なお、発表する範囲は本校の生徒たちのほとんどが受験する第6学区、及び第5学区の一部です。
(※今年、本校には昨年同様別学区の受検者もいますが、発表はこれまで同様の範囲に限らせていただくことをご了承ください。また、この記事内容に関するお問い合わせは本校の生徒・保護者様以外は受け付けておりませんので、ご了承ください。)
*注:以下の合格者数・不合格者数についてはあくまで統計上の数字であり、実際に必ず以下の結果になることを保証するものではありません。(科やコースが複数に分かれている高校では、転科(転コース)合格などにより以下の数字が変動します。入学辞退者が出て補欠合格が出る場合もあります。また、言うまでもなく以下は「中間」志願者数をもとに算出しているため、最終的な志願者倍率ではありません。)
*「残り定員」とは、「推薦入学内定者数を除いた入学定員」と同じ意味です。
◇普通科・普通コース・総合学科 実質倍率
↗1位 城南高校(普通科[理数を除く]) 残り定員314名・志願者数614名 倍率1.96(県発表1.83)
・・・受験者のうち314名が合格、300名が不合格
↗2位 福翔高校(総合学科) 残り定員236名・志願者数419名 倍率1.78(県発表1.57)
・・・受験者のうち236名が合格、183名が不合格
→3位 修猷館高校(普通科) 残り定員405名・志願者数692名 倍率1.71(県発表1.65)
・・・受験者のうち405名が合格、287名が不合格
→4位 福岡中央高校(普通科) 残り定員348名・志願者数508名 倍率1.63(県発表1.55)
・・・受験者のうち348名が合格、160名が不合格
↗5位 福岡西陵高校(普通科) 残り定員255名・志願者数395名 倍率1.55(県発表1.44)
・・・受験者のうち255名が合格、140名が不合格
↗6位 筑前高校(普通科) 残り定員342名・志願者数494名 倍率1.44(県発表1.38)
・・・受験者のうち342名が合格、152名が不合格
↘7位 城南高校(普通科理数コース) 残り定員35名・志願者数50名 倍率1.43(県発表1.38)
・・・受験者のうち35名が合格、15名が不合格
↘8位 福岡講倫館高校(総合学科) 残り定員197名・志願者数280名 倍率1.42(県発表1.26)
・・・受験者のうち197名が合格、83名が不合格
↗9位 糸島高校(普通科) 残り定員249名・志願者数335名 倍率1.35(県発表1.27)
・・・受験者のうち249名が合格、86名が不合格
↘10位 福岡女子高校(普通科) 残り定員92名・志願者数115名 倍率1.25(県発表1.19)
・・・受験者のうち92名が合格、23名が不合格
*玄洋高校は0.76倍(県発表0.79倍)、早良高校は0.63倍(県発表0.67倍)で定員割れ。
やじるし(↗→↘)は昨年順位(中間倍率)との比較です。
昨年は城南高校理数科の倍率が1位でしたが、今年は同校の普通科が1位に返り咲きました。修猷館高校・城南高校の倍率の高さは例年通り(昨年よりやや低い)ですが、一方で、内定者が他より多かったこともあり、実質倍率で2位になった福翔高校の順位の高さに驚かれた方も多いでしょう。福翔高校は近年、大学進学に向けた取り組みを強化していること、バスケット部をはじめとして部活動にも魅力が多いことなどで、人気が高まっているようです。
数字を細かく見ていくと、倍率だけで見てもなかなか気づかないことがいろいろわかります。例えば、糸島高校は昨年10位、今年9位と難易度があまり変わっていないように見えますが、不合格予定者数を見てみると、昨年は35名、今年は86名と倍以上増えており、見方次第では、昨年よりずっと難しい入試となることがわかります。
◇専門学科・コース 実質倍率
↗1位 福岡工業高校(建築) 残り定員25名・志願者数73名 倍率2.92(県発表2.20)
↗2位 福岡工業高校(情報工学) 残り定員25名・志願者数71名 倍率2.84(県発表2.15)
↗3位 博多工業高校(機械) 残り定員54名・志願者数139名 倍率2.57(県発表2.06)
→4位 福岡工業高校(機械工学)[工業進学コースを除く] 残り定員25名・志願者数60名 倍率2.40(県発表1.88)
↗5位 博多工業高校(建築) 残り定員27名・志願者数63名 倍率2.33(県発表1.98)
→6位 福岡工業高校(都市工学) 残り定員25名・志願者数45名 倍率1.80(県発表1.50)
↗7位 博多工業高校(インテリア) 残り定員29名・志願者数52名 倍率1.79(県発表1.58)
↘8位 博多工業高校(自動車工学) 残り定員34名・志願者数59名 倍率1.74(県発表1.63)
↗9位 福岡工業高校(電子情報) 残り定員35名・志願者数58名 倍率1.66(県発表1.58)
↘10位 福岡工業高校(染織デザイン) 残り定員25名・志願者数40名 倍率1.60(県発表1.38)
↗11位 福岡女子高校(生活情報) 残り定員27名・志願者数43名 倍率1.59(県発表1.40)
↗12位 福岡女子高校(食物調理) 残り定員27名・志願者数41名 倍率1.52(県発表1.35)
↘13位 福岡工業高校(機械工学工業進学コース) 残り定員30名・志願者45名 倍率1.50(県発表1.38)
→14位 糸島農業高校(農業技術|農業経済) 残り定員64名・志願者数92名 倍率1.44(県発表1.35)
↘15位 糸島農業高校(生活科学) 残り定員26名・志願者数36名 倍率1.38(県発表1.25)
今年は倍率が大幅に上昇しました。昨年、最も高い倍率(1位)が2.00倍だったことを考えると、驚異的です。
学校の学科すべてを合わせた学校全体の実質倍率では、博多工業が1.97倍(県発表1.73)、福岡工業が1.85倍(県発表1.55)、糸島農業が1.36倍(県発表1.27)、福岡女子が1.25倍(県発表1.19)となっており、すべての学校でその倍率が上昇しています。
福岡工業高校の先生に聞いたところ、合否はあくまで第1志望を希望している生徒を優先的に選ぶとのこと。今年は学科による倍率にあまりに隔たりがあります。学科に対するこだわりがそれほど大きくない場合、倍率の低い学科に変更したほうがずばり合格率は高くなることが予想されます。学校の先生の負担が増えるのは本当に心苦しいのですが、検討したほうがよい方もいらっしゃるのではないでしょうか。
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受験生の皆さんには、志願倍率を参考に志望先を再考する最後のチャンスが認められています。
(明日・明後日中には学校に提出するように言われるはずです。)
昨年も書きましたが、このタイミングで志願先変更をすると、変更先の学校の印象が悪くなるから合格に不利、なんてことを言う方(先生のほか、保護者様や生徒も)もいらっしゃいます。そんなことは絶対にありません。受験のルールに則って手続きをしているかぎり、そんなことはあってはならないのです。
世には人の不安な心を種として無責任な憶測が流布することが多々あり、これもそのひとつです。
一方では、志願先に対して一途な気持ちを持っている生徒にとって、中間倍率発表にはあまり意味がありません。
そういう子たちにとって、倍率の発表は気を引き締める契機にすぎません。
これだけのライバルがいるんだ。よし、勝って受かってやる!
公立入試は、倍率にかかわらず大部分の生徒が合格する私立入試のように甘いものではないことをしっかり認識し、ライバルたちに打ち克つための強い気持ちをもつきっかけになればそれでいいと思います。
倍率なんか気にする暇があったらひとつでも単語覚えた方がいいし、1問でも数学の問題解いた方がいい。
最後まで伸びる生徒はそのことがわかっていて、倍率が出た今日も、黙々と勉強して着実に力をつけているのです。
あと2週間です。
今年は宿題ができる学年であることを生かして、子どもたちは直前まで膨大な問題を解きまくっています。
頑張る子どもたちはきらきらとしています。皆の懸命な努力を精いっぱい応援しています。
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