「熊本銭湯」さまへ募金(第1弾)をお渡ししました。
2016年 05月 05日
4月23日付けでとらきつねでは次のようなご報告を行いました。
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4月23日1時
皆さまに、とらきつねで行われています「熊本銭湯」(熊本県公衆浴場組合)さんへの募金活動についてのご報告です。
今週の火曜・木曜・金曜のわずか3日の間に、皆さまより以下のお気持ちを頂戴いたしました。
USED CD 売上 9,100円
募金 6,438円
合計 15,538円
昨夜、上記のうち集計が間に合った13,073円を、銭湯を支援する「乙女湯のたしなみ」さまに確かにお渡しすることができました。皆様大切なお心をいただき、ほんとうにありがとうございました!
本日以降も引き続き「熊本銭湯」に届け USED CD SALE, 及び募金受付を続けますので、どうぞよろしくお願いいたします。
そして、西公園浴場の末益さん、乙女湯のたしなみの宇佐川さんから、先日の募金に関するご報告が届きましたのでご紹介差し上げます。
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とらきつねのみなさま
こんにちは、西公園にあります銭湯の西公園浴場と申します。このたびは、熊本地震の義援金活動にご協力いただき、誠にありがとうございます。
2016年4月22日(金)22時時点の集計にて、総額 117,800円となりました。
埼玉:喜楽湯(川口)
愛知:杉戸浴場(一宮市)
福岡:とらきつね(唐人町)、西公園浴場
翌日、4月23日(土)現地に第一弾として届けることができました。総額117,800円のうち、とらきつねさまにてみなさまから頂戴しました13,073円ですが、金額に相違ないか、西公園浴場にて再確認致しました。以下、拙文ではありますが報告になります。
2016年4月23日(土)
訪問当日。現地の天気予報は小雨。当初、世安湯では初回の瓦礫撤去作業を予定していたものの、前日には「何よりも安全を優先しよう」と延期を決定しました。
とはいえ、既に日程をあけてあり義援金を集計したばかりでどうしようか、と連絡したら、世安湯を普段から応援している同じく世安町のゲストハウス阿蘇び心さま(撤去作業のとりまとめ)のご好意で、「疲れもたまってきたので、僕たちや世安湯さんも交えてせっかくだからお昼を食べませんか」とお誘いいただき、熊本まで早朝に向かいました。
いつもの見慣れた熊本駅前に安心したのも束の間、すぐ先の橋が補修工事で封鎖されています。迂回しながら、30分遅れでの到着となりました。ゲストハウス阿蘇び心(熊本店、阿蘇店の二店舗経営)の熊本店では、ブロック塀が崩れた状態。看板には「支援物資あります!無料配布」の貼り紙。
義援金と想いの詰まった貯金箱を手に、「みなさんを励ましたい。力になれたら」と向かいましたが、玄関には私の到着を待ってくださっていたみなさんの笑顔と美味しそうな手巻き寿司。結果的には、私のほうが励まされてしまったわけです。
「いただきます。」
14日夜の前震(M6.5・最大震度7観測)以降、それぞれの店舗でお客さまへの対応や炊き出しに追われていたので自分たちのことそっちのけで地域のためにフル回転の毎日。震災以降、初めてゆっくり顔をみながら食べるひととき。「みんな、それぞれの場所で必死。今日くらいはお互いの顔をみて労い、話しながら笑って食べたかった」とゲストハウス「阿蘇び心」のオーナー吉澤さん。
心のこもった美味しい手巻き寿司をこしらえてくれたのは、手前で黒いTシャツを着ている料理長の「わーちゃん」です。
実は彼女、元々地元の青森でゲストハウスの開業を目指していて、そのための研修先として「ゲストハウス 阿蘇び心」の阿蘇店に4月から加わった矢先に被災。翌日から、損壊が激しい阿蘇店のある地域での炊き出しに「料理長」という肩書きを得て大活躍。
料理の腕と優しくて力強い笑顔。詳しくは「阿蘇び心ブログ」をご覧いただきますが、この昼食に至るまでの世安湯さんやゲストハウス阿蘇び心さまのお話を聞きながら、本当に強いひとの眼差しをはっきりと感じることができました。
旬を迎えた柔らかい歯ごたえのアスパラガスのおひたしや味がしみこんだ肉じゃが。
みなさんのお顔をみれた喜びと、あったかいおもてなしに箸がとまらなかったです。
明日(25日)、福岡や鹿児島から支援物資の野菜やお米などをトラックで届けていただくので、私からは青汁パックや手作りのお菓子、ドライフルーツや出汁などを差し入れました。
「臭いでしょう、私たち」と世安湯夫妻。前震以降、余震が続くなかでいち早く県内の各浴場への状況確認と対外的な発信を行い、被災したみなさまへの無料入浴実施を敢行した事務局のおふたり。「阿蘇び心さんから『いつでも頼ってください』と言われたとき、安心してどれだけ救われたかわからない」とポツリ。
前震直後、各浴場へ安否確認を行いながら「さあ、私たちもみなさまをお迎えしよう」と支度していた女将の由美さん。写真の通り、16日未明の本震(M7.3・最大震度7観測)で煙突の上部が折れて浴室天井から落ちてきて建物が損壊。止むを得ず、休業となりました。身に染みたのは、このときのエピソード。毎日、熊本銭湯のホームページには最新情報を事務局から掲載していたものの、既に「無料入浴」の情報がインターネット上を
駆けめぐって拡散された直後。リンク元(アドレス等)が切られた状態で、拡散された情報の文字部分だけが広まったこともあり、休業中の店舗にはお湯を求めるひとが来店し、その対応に追われたのだとか。有事ですので、いつでも情報自体は変更となる可能性があり、「正しい」だろう最新情報を得るためにも情報元も併せて記載することは、遠くから支援する我々の基本ネチケットだと心から痛感しました。
前(世安湯の坂崎夫妻)
当初、現地で撮影できるような状況でなければ一枚も撮影しないで戻ってこよう、と考えていました。義援金を託してくださったみなさまには、できるだけ文字で伝えられることを伝えれば大丈夫だと。しかしながら、みなさんから「どうぞ」と笑顔で快諾いただきました。みなさんは、大変な時にも関わらず変わらず優しい笑顔で笑ってくださいました。「みなさまからいただいた義援金をありがたく活用させていただきます。」
女将の由美さんが手にお持ちの貯金箱。福岡を発つ際、小さな子豚の貯金箱を持って向かいました。前震(14日)の翌朝、西公園浴場の末益さまと義援金箱を用意することを決めて雑貨屋さんで買い求めた小さな貯金箱です。既に西公園浴場では、女将さんが箱を手作りしてくださっていたので、この貯金箱は現地への橋渡しに使うことにしました。
みなさん、連日の対応や炊き出しで疲労もたまっています。それなのに、食卓の話題は途中から地域であたたかい食事やふれあいを求めていらっしゃるお年寄りの方々へのごはんの提供やブルーシートの無料配布について。悲しいことですが、ブルーシートを敷いてあげます、と困っているお年寄りに高額で売りつけてゆくという実話。憤りつつも、これ以上被害を増やさないためにも世安湯に立ち寄るお年寄りのみなさんとの立ち話やお困りごとを聞きながら情報をすくいあげて、本格的に「ゲストハウス阿蘇び心熊本店」を炊き出しやまちの支援本部として動かそうとなさっているオーナーの吉沢さんに集まる全国からの物資とうまくつなげよう、という結論になりました。
食後には、短い時間ではありましたが、ぶらぶら体操(身体の緊張、むくみを取る)や手首まわりの血流を活性化する動きなどをレクチャーしました。(東日本大震災の際には関東の避難所で同じようなマッサージボランティアに従事した経験あり)「気もちよくて眠くなってきた」とよろこんでくださって、とても嬉しかったです。
玄関からみたら、一見大きな損壊が見当たらないのですが、シャッターは閉まったままで休業を知らせる貼り紙です。ところが、右手の通路を抜けて裏手にある駐車場に出ると、ブロック塀がバタンと手前に倒れています。斜めに大きな地割れが起きていて、強いエネルギーがその流れに沿って発生していたことを物語っています。
ブロック塀が散乱するそばには、蓬(よもぎ)の若葉が太陽にむかって伸びています。「菖蒲湯には、よもぎだから生えているのを見れてうれしい」と女将の由美さん。今年の五月五日は、叶わないかもしれないけれど、力強く根を張っている植物は、来年への希望そのものに思えました。
今回は雨予報ということで、作業を事前に中止しました。結果的にはそのおかげで、みなさんがゆっくりとくつろぐ場に同席し、冷静に現地をみるということができた時間になりました。(内部は現時点では危険、ということで外からの撮影になりました)尚、翌日には熊本市内で炊き出しを実施なさいました「おたがいさま食堂」(有志による活動)のみなさまから、阿蘇び心さんと世安湯さんへお米や野菜、加工食品等を二トントラックでご提供いただきました。
阿蘇び心さんのブログをご覧になった中心メンバーの方からのご厚意に心から感謝致します。
現地では、被災者でありながら同時に「支援者」でもあります。必死に地域を支援しているという姿をあちこちで確認することができました。
銭湯は、地域にとっても宝物でありくつろぎの空間です。熊本銭湯の事務局である「世安湯」さまへの支援を中心に、長く地道に応援を続けたいと思っています。ひいては、ここ「西公園浴場」にとっても有用な情報共有になり、福岡県内の各銭湯においても「明日は我が身」という危機管理への一歩となるだろうと信じています。
「暮らしに銭湯を。」
この言葉を胸に。拙文ではありますが、現地報告(第一回目)と致します。5月4日(水)に瓦礫撤去作業を予定しております。
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5月4日(水)に行われました作業についても、報告できる機会があるものと思います。
どうぞ、皆さま、引き続きご支援のほど、お願いいたします。
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