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中2を立て直す。

現在、中学生たちは中間考査直前対策講座開催中。
昨日も全学年の生徒たちが、明々後日から始まる考査に向けた学習に励みました。


昨日の中2の授業のはじめに、生徒たちの前で、中2の現状について、そしてこれからについて、お話をしました。そのことについて、こちらでも記したいと思います。

現在の中2は二極化しています。一方に、着々と努力を重ねて、成績を上昇させている生徒たちがいます。もう一方に、勉強に励むことが億劫(おっくう)で、なかなか日々の学習が定着せず、成績を低迷させている生徒たちがいます。中1と中3は前者(努力を重ねることができている生徒たち)が圧倒的な多数なのですが、中2は文字通り二極化しています。前者の生徒たちが頑張っていますので、成績の上位者だけみると、大きな模試が行われるたびに、上位者の偏差値のレベルが高くなり、学年全体の成績が伸びているように見えますし、実際に学年全体の平均としては、毎回上昇を見せています。しかし、後者の生徒たちは、すでに中学生生活が折り返しを迎えたのにかかわらず、日々の宿題をはじめとする学習が遅々として進まず、成績は低迷したままです。

そんな状況の中2ですが、今月、集団授業から複数名の生徒が退塾します。本校で、同じ月に同じ学年の生徒が複数退塾するのは極めて稀です。本校の生徒の退塾の理由は、その8割が、「生徒のやる気がない」であり、今回もそれに該当する退塾になると思います。私自身、その生徒たちにたくさんの思いがありますし、一生懸命指導してきたつもりですので、このような結果になったことについてとても胸を痛めています。塾に預けることで子どもの成長を期待した、保護者様にも申し訳なく思います。

しかし一方で、その退塾については、もっと冷静に考えることもできると思っています。
塾と学校は、その機能が根本的に異なっており、学校は(基本的に)やめることができないが、塾はやめることができる、このことこそが塾の長所でもあるわけです。
生徒を「飼い馴らす」ことを良しとする風潮がある塾業界のなかで、一定の新陳代謝が行われる(不適切な比喩かもしれません)のは、むしろ健全なことではないかとも思うのです。人生の経路は無数にあり、どうしてもやる気のない生徒には、勉強にやる気が出ない生徒なりの道があります。その道はやや険しいものかもしれませんが、逆に勉強ができるからといって、その険しさ、困難さを回避できるわけでもありません。

今後も、中2のクラスは少しずつ変化していくでしょう。現在での問題点として、生徒と共有したいこととして、他に昨日子どもたちに話したことは、この学年は、みんなも感じている通り、一定の生徒が目立ちすぎる、だから、その状況を改善したいということを話しました。私は(昨日子どもたちにもお話しした通り)その目立ちすぎる生徒のことが全く嫌いではないし(むしろ好きだし)、邪魔だとさえ思っていません。しかし、授業中に一定の生徒ばかりが目立ってしまうのは、他の生徒たち、特に人前でおとなしい生徒たちが授業中に「置いてけぼり感」を募らせてしまうかもしれません。そのような状況を決して重ねたくはありません。だから、昨日、私は子どもたちの前で「もっと一人ひとりに光を当てたい」という宣言をしました。そのために、いま目立ちすぎている生徒たちに、もう少し考えてもらわなければならないことがあります。これについては、一人ひとりのやる気の問題に比べれば、解決は難しくないと思っています。(これは中2の素晴らしいところですが、お互いに注意をしあうことについては、かなり長けた部分があるクラスです。この機能をもっと生かしていきたいです。)

何年かに一度、問題の多いクラスというのが出現します。現在、中1と中3に問題が少ないぶん、中2の問題が目立っていることは否めません。しかし、私たちはその問題点をしっかりと真正面から見据えることで、それを改善していきたいという強い意志を持っています。そのために、子どもたちにもいままで以上に真剣に考えてもらいます。そして、受験生になったときに、みんな一人ひとりが、よい環境で一生懸命学習に取り組んでいる状況を作ります。まずは今回の中間テストに向けて、皆が努力できますように。



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by terakoyanet | 2016-09-12 07:15 | 雑感・授業風景など | Trackback | Comments(0)