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やる気は必要ない

いまFBを見ていたら、脳科学者の茂木健一郎さんの今朝のつぶやきが流れてきて、とても興味深いことをおっしゃっていたので、そのまま引用します。(*もし問題があればご指摘ください。)


時々受けるご質問に、「やる気がでない」「どうしたらやる気がでますか」というものがある。それに対する私の答えは、ちょっと意外なものである。それは、「やる気は必要ありません!」「やる気がでないを、言い訳にしないでください!」というものだ。

もちろん、「夢」はあった方がいい。「目標」もあるにこしたことがない。しかし、日々の仕事、営みにおいては、「やる気」は必要ない。むしろ、淡々と、フラットに、アップもダウンもなく、続けていく方が良い。

例えば、10年かけて実現する「夢」があるとする。夢を抱いたその出発点は、感動があったり、意外な出会いがあったりするのかもしれないけれども、そのあとの10年間は、基本的に日常の連続であるはずである。

毎朝起きて、今日もまた淡々と作業をする。その過程で、「やる気」という、特別なものは必要ない。むしろ、常に、「今、ここ」に没入して目の前のことをこなしていくのであって、それ以上でも、それ以下でもない。

逆に言えば「やる気」がでないという人は、それをやらないことの言い訳にしているにすぎない。「やる気」というのは、それがあるから行動できるのではなくて、行動しないことの言い訳として、「やる気」を持ち出しているだけの話なのである。

何かに取り組んだり、行動したりするのに「やる気」は必要ない。そう気づけば、ずいぶん気が楽になるだろう。また、「やる気」がないことをを言い訳にして何もしないでいる自分にサヨナラできるだろう。「やる気」は必要ない。さあ、今日も、「やる気」など関係なく、目の前のことに取り組みましょう。




「やる気」は必要ない。
この逆説的な言葉は、例えば、いま大切な試験直前で、それに追い詰められて「やる気」になっている人たちに向けられているものではなく、日々の生活の中で「やる気」という切迫感を持てずに、自分の「やる気のなさ」を持て余している人たちに向けられている言葉です。

「今、ここ」に没入して目の前のことをこなしていくのであって、それ以上でも、それ以下でもない。

やる気があるかないかは置いておいて、とりあえず、今、動いてみるんです。
私の「今」の身軽さに気づいたあなたは、小さな驚きとともに、目の前の作業にすっとのめり込むことができるかもしれません。

「やる気」が入りすぎると、弊害もあります。
それはいつか燃え尽きてしまうかもしれないのです。
「やる気」というスイッチが入っていたことを自覚した人ほど、そのスイッチが切れると、とたんに動けなくなるのです。これが「やる気」の逆説です。

日々、淡々と作業をこなしていく。
これにかなうものはきっとないのでしょう。



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by terakoyanet | 2016-09-29 07:27 | 寺子屋エッセイ(読み物) | Trackback | Comments(0)