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ある男子高校生が見たヒラリーとトランプ

先生、でもヒラリーとトランプの対立って、古典的というか、どこにでもある図式だと思うんですよね。
トランプが支持を受けるの、僕は分かるんですよね。アメリカはオバマっていう超がつくほどリベラルな大統領に我慢してきた人たちがいるわけじゃないですか。リベラルって根っこで性善説的っていうか、世界への肯定感みたいのがあると思うんですよね。世界は存在しているだけで素晴らしいみたいな。あは、ちょっと違うかな~。でも、そうでない右寄りの人たちって、そういうのって腐臭でしかないんですよね。ぼけ、理想主義者がほざきやがってみたいな感じですかねー。すごいいかがわしいんですよ。相手はいつも正しい感じだからストレスたまるんですよね。だから死ねとかしか言えないんですよね。ツイッターのタグでヒラリーをもじってキラリー(Kill+Hillary=Killary)とかあるらしいですよ、ああタグつける人からすると、トランプが汚いやつだからこそ支持するんでしょうねー。いかがわしいよりリアルの方がいいじゃないですかー。黒人リベラルから女性リベラルに変わるとか、その人たちからしたら悪夢でしょうねー。

(日本で安部氏が人気なのも同じような構造?と尋ねると)

いやー日本はちょっと違うんじゃないですかー。日本ではトランプは総叩きで社会的に抹殺されるでしょうねー。
ビートたけしが本の中で、安倍さんや麻生さんは服装が上品だ、と書いていたそうなんですけど、安倍さんも麻生さんもおぼっちゃんで見た目上品なんですよねー。日本はアメリカより礼儀とか礼節とか重んじますよねー。そういう節度ある大人が、実はリベラルのさっき言った腐臭みたいなのを感じている人の受け皿になっているという意味では、日本の安倍さんや麻生さんのほうが上手ですよねー。

僕は別にトランプが好きとかじゃないんですけどー。ここは言っとかないとトランプ支持とか思われたらイヤなんですよねー。でも、リベラル側も、その腐臭の原因みたいなのを考えるような、相手は下品だとか、低収入で低学歴だとか、そういう分析とかだけじゃなくて、リベラル側の正義みたいなのを見直すような何かがないと、社会の精神の貧困が進むにつれて、トランプみたいのが今後ますます人気を集めるのってわかり切ってるじゃないかと思うんですよね~。


というような内容を彼はひととおり話し、私が、ほー、はー、すごいねー、とか言っている間に、にこっとしてエレベーターを降りて帰っていきました。若い彼らには、いろいろなことがバレているのだと震撼した時間でした。



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by terakoyanet | 2016-11-02 22:35 | 連載(読み物) | Trackback | Comments(0)