2017年度福岡県公立高校中間志願者数・志願倍率[実質倍率]〈福岡地区の一部のみ〉
2017年 02月 22日
本ページでは、推薦合格内定者数を除いた、実質志願倍率を発表いたします。これは推薦入学内定者数を分母・分子から除くことで、県庁HPや新聞等をご覧になっても見えてこない「リアルな志願倍率」を独自に求めたものです。リアルな倍率は、概して新聞・マスコミ発表の倍率より高くなります。また、内定数が大きい学校ほど、実質倍率が跳ね上がるので驚かれることと思います。しかし、こちらの数字のほうが実際の数字と思っていただければと存じます。
なお、発表する範囲は本校の生徒たちのほとんどが受験する第6学区、及び第5学区の一部です。
(※今年、本校には昨年までと同様別学区の受検者もいますが、発表はこれまで同様の範囲に限らせていただくことをご了承ください。また、この記事内容に関するお問い合わせは本校の生徒・保護者様以外は受け付けておりませんので、ご了承ください。)
*注:以下の合格者数・不合格者数についてはあくまで統計上の数字であり、実際に必ず以下の結果になることを保証するものではありません。(科やコースが複数に分かれている高校では、転科(転コース)合格などにより以下の数字が変動します。入学辞退者が出て補欠合格が出る場合もあります。また、言うまでもなく以下は「中間」志願者数をもとに算出しているため、最終的な志願者倍率ではありません。)
*「残り定員」とは、「推薦入学内定者数を除いた入学定員」と同じ意味です。
◇普通科・普通コース・総合学科 実質倍率
↗1位 修猷館(普通科) 残り定員405名・志願者数725名 倍率1.79(県発表1.73)
・・・受験者のうち405名が合格、320名が不合格
↗2位 福岡講倫館(総合学科) 残り定員196名・志願者数348名 倍率1.78(県発表1.48)
・・・受験者のうち196名が合格、152名が不合格
↗3位 福岡中央(普通科) 残り定員314名・志願者数548名 倍率1.75(県発表1.65)
・・・受験者のうち314名が合格、234名が不合格
↘4位 城南(普通科) 残り定員347名・志願者数593名 倍率1.71(県発表1.62)
・・・受験者のうち347名が合格、246名が不合格
↗5位 福翔(総合学科) 残り定員235名・志願者数397名 倍率1.69(県発表1.51)
・・・受験者のうち235名が合格、162名が不合格
↘6位 福岡西陵(普通科) 残り定員271名・志願者数448名 倍率1.65(県発表1.55)
・・・受験者のうち271名が合格、177名が不合格
→7位 城南(普通科理数コース) 残り定員33名・志願者数53名 倍率1.61(県発表1.50)
・・・受験者のうち33名が合格、20名が不合格
↘8位 筑前(普通科) 残り定員375名・志願者数524名 倍率1.40(県発表1.34)
・・・受験者のうち375名が合格、149名が不合格
→9位 糸島高校(普通科) 残り定員249名・志願者数313名 倍率1.26(県発表1.20)
・・・受験者のうち249名が合格、64名が不合格
→10位 福岡女子高校(普通科) 残り定員92名・志願者数112名 倍率1.22(県発表1.17)
・・・受験者のうち92名が合格、20名が不合格
*玄洋高校は0.79倍(県発表0.81倍)、早良高校は0.73倍(県発表0.80倍)で定員割れ。
やじるし(↗→↘)は昨年順位(中間倍率)との比較です。
今年は上位の順位に大きな変動がありました。修猷館高校や福岡中央高校の倍率の高さは例年通り(昨年よりやや低い)ですが、一方で、内定者が他より多いこともあり、実質倍率で2位になった福岡講倫館高校の順位の高さに驚かれた方も多いでしょう。昨年ぐんと倍率が上がった福翔高校、今年もけっこう高いですね。城南高校、倍率は例年より低めですが、受験者層のレベルが高いのでもちろん油断は禁物です。
◇専門学科・コース 実質倍率
↗1位 博多工業(建築) 残り定員27名・志願者数78名 倍率2.89(県発表2.28)
↗2位 博多工業(インテリア) 残り定員26名・志願者数60名 倍率2.31(県発表1.85)
↗3位 博多工業(自動車工学) 残り定員28名・志願者数58名 倍率2.07(県発表1.75)
→4位 福岡工業(情報工学) 残り定員27名・志願者数53名 倍率1.96(県発表1.65)
↗5位 福岡女子(食物調理) 残り定員27名・志願者数49名 倍率1.81(県発表1.55)
↗6位 福岡女子(保育福祉) 残り定員27名・志願者数47名 倍率1.74(県発表1.50)
↗7位 福岡工業(建築) 残り定員25名・志願者数40名 倍率1.60(県発表1.38)
↘8位 福岡工業(工業進学コース) 残り定員30名・志願者数46名 倍率1.53(県発表1.40)
↗9位 博多工業(電子情報) 残り定員36名・志願者数55名 倍率1.53(県発表1.48)
→10位 福岡工業(染織デザイン) 残り定員25名・志願者数38名 倍率1.52(県発表1.33)
↘10位 福岡工業(都市工学) 残り定員25名・志願者数38名 倍率1.52(県発表1.33)
↘12位 福岡工業(電子工学) 残り定員25名・志願者数37名 倍率1.48(県発表1.30)
↘13位 福岡女子(生活情報) 残り定員27名・志願者37名 倍率1.37(県発表1.25)
↗14位 糸島農業(生活科学) 残り定員27名・志願者数36名 倍率1.33(県発表1.23)
↘15位 博多工業(機械) 残り定員58名・志願者数74名 倍率1.28(県発表1.20)
今年は、昨年、倍率が急伸したために少し落ち着きましたが、それでもまだまだ高い状況が続いています。
学校の学科すべてを合わせた学校全体の実質倍率では、博多工業が1.75倍(県発表1.56)、福岡工業が1.39倍(県発表1.26)、福岡女子が1.29倍(県発表1.21)、糸島農業が1.15倍(県発表1.10)となっています。
専門の科やコースの受験の場合、合否はあくまで第1志望を希望している生徒が優先的に選ばれると考えられます。ですから、学科に対するこだわりがそれほど大きくない場合、倍率の低い学科に変更したほうがずばり合格率は高くなることが予想されます。学校の先生の負担が増えるのは本当に心苦しいのですが、検討したほうがよい方もいらっしゃるのではないでしょうか。
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受験生の皆さんには、志願倍率を参考に志望先を再考する最後のチャンスが認められています。
(今日・明日中には学校に提出するように言われるはずです。)
これまでにも何度か書きましたが、このタイミングで志願先変更をすると、変更先の学校の印象が悪くなるから合格に不利、なんてことを言う方(先生のほか、保護者様や生徒も)もいらっしゃいます。そんなことは絶対にありません。受験のルールに則って手続きをしているかぎり、そんなことはあってはならないのです。
世には人の不安な心を種として無責任な憶測が流布することが多々あり、これもそのひとつです。
一方では、志願先に対して一途な気持ちを持っている生徒にとって、中間倍率発表には意味がありません。
そういう子たちにとって、倍率の発表は気を引き締める契機にすぎません。
これだけのライバルがいるんだ。よし、勝って受かってやる!
公立入試は、倍率にかかわらず大部分の生徒が合格する私立入試のように甘いものではないことをしっかり認識し、ライバルたちに打ち克つための強い気持ちをもつきっかけになればそれでいいと思います。
倍率なんか気にする暇があったらひとつでも単語覚えた方がいいし、1問でも数学の問題解いた方がいい。
最後まで伸びる生徒はそのことがわかっていて、倍率が出た今日も、黙々と勉強して着実に力をつけているのです。
あと2週間です。
今年の生徒たちも本当に真面目に日々の課題と向き合っています。(量をこなせない子がいるのが心配ですが。)
悔いのないように戦い抜いてください。
皆の懸命な努力を精いっぱい応援しています。
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城南高校など、理数科の転科合格(というのでしょうか。)を入れると、倍率はどうなるのでしょうか。
理数科で不合格で、普通科で合格という事例は、ほとんどないのでしょうか。
コメントをいただきありがとうございます。記事中に書かれている通り、こちらの記事は(塾生・塾の保護者様以外の)質問を受け付けておりません。ご了承ください。