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中1のようす 数学と英語の学習について

中1も新学期が始まって1ヶ月以上が経ち、少しずつ、でもはっきりと取り組みとその成果に個人差がでてきたと感じます。


英語は、この時期はとにかく、英語独特の言語感覚をつかみとりながら、書けるようになる、読めるようになるのが大切です。(この点において、小6コースの英語を受講していた生徒たちが現時点では圧倒的な有利性を発揮しています。日ごろの小テストの得点の平均点に2倍近くの格差があり、驚いています。) 英語が初めての生徒たちは、まずは単語に書き慣れ、自分なりの単語の覚え方をつかんでいくことが大切です。まずは覚えるまでノートにひたすら書きこんでください。もうすでに中学に入って英語のノートを1冊終わらせた子もいますよ。(でもただ書くだけではだめです。あくまで覚えるために書くんです。この作業は辛抱が必要ですから、そこは一生懸命がんばるんです。) 
大人はすぐに「文法が大事」と言いますが、中1の1学期時点で文法を学んだところで頭になかなか入りません。まずは基礎的な単語がある程度書けるようになることが大切ですから、当校でも毎年、文法について深く学び始めるのは、1年の夏休み以降ということになります。学習の進め方には順序というものがあり、全く新しい内容の学習を始めるときには特に、それが整序されていることが学習理解を深めるための重要なポイントになります。


数学は、昨日の授業で正負の数の計算実力テストが行われました。最高点は98点、半分近くの生徒が8割以上の得点を獲得する中で、得点率が半分にも満たない生徒も数人いて、彼らの日々の取り組みがどのようなものか心配しています。
昨日、このテストが終わった後、ある生徒が「寺子屋では平均でも、どうせ学校では上位だから」と発言しましたが、この時期の数学というのは、周りと比較して相対的にできればよいというようなものでは決してなく、とにかくあらゆる計算問題を正確に解く技能を身につけることが大切です。
自分のことを良い数学の指導者と自負する大人たちは、生徒が手に取るように意味理解をすることを重視し、そのことにとことんこだわります。しかしそのような指導者の一部は、子どもたちが計算を機械的、形式的に訓練することを軽視、ときには蔑視するために、子どもに真の数学の実力をつける指導をすることができません。技能面でいかに多くの子どもたちが数学の世界から脱落しているかということを考えたとき、数学の機能的、形式的、技能的側面は決して閑却するわけにはいかないし、むしろ、数学の本質を子どもたちに語る以前に、その点を子どもたちに身につけさせることこそ、数学の扉の前に子どもたちを立たせるために必要なことと指導者は自覚する必要があります。
スポーツで毎日の練習が欠かせないように、中学生にとって、毎日の学習の中で、数学のワーク・ドリルを使って同じように見えるたくさんの問題に当たるということはどうしても必要です。どうやって素振りをするか、どのようなフォームで走ったらよいか、いくら言葉で聞いたところで実際に自分でやってみて体でつかまないとできるようにならないでしょう。数学だって同じです。授業中にいくら頭で理解したとしても、そのあと自分でやってみて、できるようになったことを体得しないかぎり、数学は得意になりません。そのことを頭に刻んで日々の学習に取り組んでください。


※以上のことを、子どもたちには、子どもたちに伝わりやすい表現で直接伝えています。


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by terakoyanet | 2017-05-15 12:00 | 雑感・授業風景など | Trackback | Comments(0)