神の島、久高島へ。

世界遺産斎場御嶽(せーふぁうたき)三庫裏の奥には久高遙拝所があり、神の島とされる久高島を望むことができます。沖縄本島から最も手軽に訪れることができる離島でもある久高島に、以前から一度は行ってみたいと思っていましたが、ようやく先日訪れることができました。

久高島に行くためには那覇市内から車で50分ほどの安座真港(南城市)から船に乗ります。安座間港の近くには、斎場御嶽はもちろんのこと、ニライ・カナイ橋、知念岬などの名所があります。今回私は行ったことのない知念岬に行きましたが、早朝にかかわらず遥か彼方まで紺碧の海が広がっており、素晴らしい景色でした。
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安座真港からわずか15分。あっという間に久高島に到着しました。
島内は周囲8㎞の小さな島ですから、自転車を借りて周ることにしました。少し前まで久高島に行って聖地巡りをしようにも、個々の場所がわかりにくいと言われていたのですが、いまはGoogle Mapがありますから、主要な場所は簡単にたどり着けるようになっています。

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久高殿、外間御殿などの祭祀場やフボー(クボー)御嶽を通るものの、中に入って見学するような場所ではありません。かつてこの地で行われていた風葬のことを考えながら、入口で静かに頭を下げました。

久高島はパワースポットとしても知られていますが、私のようなパワーに疎い人間は、島の成り立ちと現在の生活の営みの中に、霊的なものが息づいていることを感じたときにようやく、その場所が生きていること、力に溢れていることを感じることができます。その意味では、今回の久高島の滞在はあまりに短すぎるものでした。


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久高島の祭祀において、植物は大きな役割を担っています。
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島の北東端にあるカーベル岬は、琉球創生の神であるアマミキヨが降り立った場所と言われます。
同時に地元で有名で釣り場でもあり、この日も透き通る水の底に魚影が見える中、水面に釣り糸を下げる人の姿がありました。

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それにしても、とても美しい海をもつ島でした。

神話の残る、いくつもの浜を渡り歩いたあと、清々しい気持ちで島を去りました。



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by terakoyanet | 2017-08-27 11:16 | 好きな場所 | Trackback | Comments(0)