新年あけましておめでとうございます

元旦に屋久島の南にある蛇乃口滝まで歩きました。(尾乃間温泉から片道2時間ほど歩きます。)
照葉樹がきらきらと光る冬の森の中を、コースサイン用の赤テープをたどって歩き進めているときにふと考えました。

私たちはいま何を信じてこの赤いサインをたどって歩いているんだろう。
初めて歩く山道。この赤テープが正しいという保証はどこにもないのに、それが正しくなければ屋久島のジャングルに紛れて死んでしまうかもしれないのに、そのたよりないサインを信頼して、それに命を半ば預けて、歩き進めてゆく不思議。

でも、考えてみれば、私たちの人生の道行も同じかもしれません。
度々迷いそうになる道中に出会う人たち。その人たちが放つ脆弱なサインに身を賭し、自分がいま進んでいる道が正しいのか間違っているのかもわからないまま、次のサイン、また次のサインと、辿りたどり進んでゆく。

屋久島で会った作家の古居智子さんが「人間はわからないものを信じる力があるから面白い」と話していました。
旅も人生も、わからないものを信じてみる、そこに身を賭してみる、だから面白い。

2018年も「わからないこと」を大切に邁進してまいります。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

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新春のモッチョム岳(屋久島南部)


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by terakoyanet | 2018-01-03 16:19 | 寺子屋エッセイ(読み物) | Trackback | Comments(0)