子どもの希望との付き合い方【改訂】
2019年 07月 01日
子どもの希望をそのまま支援することは、子どもの希望を大切にすることを通してその人格を認めるという意味でとても大切だが、一方で無条件に何でも子どもの希望通りにすればよいというものではない。
子どもの希望どおりに決定したことが正しいこととしてもてはやされている現場がある。そこでじっと目を凝らしてみると、どうしたらいいかわからない大人の姿が浮かび上がることがある。どうしていいかわからない自分を隠すために、判断から逃げるために、子どもの希望に異議を唱えようとしない大人がそこにはいる。これでは大人は子どもを不幸にしてしまう。少なくともその子を幸福へ導くことはできない。