日々のつぶやき。
2019年 07月 14日
『旅をしても僕はそのまま』
今年中にナナロク社から出る予定の新刊に先駆けて、
本校の出版部門、啄木鳥社から初のZINEが先日発売になりました。
店頭ととらきつねBASEにて同時に発売開始です。
全国のいくつかの書店でもお求めいただけます。
旅をしても僕はそのまま(啄木鳥社)
文・写真 鳥羽和久 絵 馬場通友
本体 594円
もくじ
残照
バワの残響
レインボーカラー
罪について
本文より
旅という行為から剰余として溢れ出す、隠喩に彩られた濃密な思索は、読む人を捻じ伏せるように圧倒し、そして時にひどく悲しくさせる。-「残照」より-
道具を介して行為することは、おそらく知らず知らずのうちに、私たちの中に或る思考の型をつくる。だから、私たちが道具を使うことで忘却の彼方に追いやられた感覚や思考は、他にもたくさんあるはずだ。-「バワの残響」より-
「カプセルホテルでは、妻と別のフロアに泊らなくてはならなかったんだ。カプセルホテルの部屋に入ったとき、妻との別れが寂しくて涙が出たよ。」そう言いながら夫婦で目を合わせて笑い始めた。「私も、寂しくて死ぬかと思った。」「そう、50年間1日も欠かさずに朝に訪れていたイレクションがその日に止まったんだ!なんてことだ日本!」もう涙が出るくらい夫婦で笑い合っている。幸せなふたりだ。ー「レインボーカラー」よりー
私たちの不完全さは、私たちを愛で満たすための器そのものだった。-「罪について」より-
こちらのZINE、お取り扱いの希望をいただける店舗さまがありましたらお知らせください。3冊からお送りします。
当店では馬場通友さんのZINE「3」も発売中。合わせてご覧ください。