中学受験のこと。

最近、中学入試についての相談を複数受けているので、ここに書く内容に一定の影響力があることを承知でひとつ言わせていただければ、福岡市の場合、一定レベル以上の成績の子、努力できるタイプの子は、私立中学受験をせずに公立中に行って上位公立高校に行ったほうが結果的に志望大学に受かりやすい(特に国公立大学)ということが高確率で起こり得ます。(すべての私立がそうというわけではありませんが、中学受験で私立を選んだために、そのあとずっと私立レーンのまま大学に進む子は珍しくありません。)

子どもはそこまで見越して受験できないから、そこは大人が口を出すべきところだと思いますし、中学受験は「子どもが受験したいと言っているから」というだけで決めるべきではないと私は考えています。

その他、中学入試についての考え方(情緒面も含む)については拙著『親子の手帖』にも書いていますので参考にしていただければと思います。



『親子の手帖』第2章

7 なぜ偏差値の高い学校を目指すのか
8 小中学校受験と親
9 葛藤との向き合い方
10 受験直前の子どもとの付き合い方

小中学校受験を子どもにさせる親は、その主体が子どもではなく、親にあることをごまかさずに明確にしておくべきです。極言すれば、現在の小学校受験というのは、親が「安心を買う」ためのシステムですから。(『親子の手帖』第2章8節より)



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by terakoyanet | 2019-09-20 12:53 | 雑感・授業風景など | Trackback | Comments(0)