受験が近づくにつれて下を向き始める子どもたち

受験が近づくにつれ、勉強に集中するどころか、どうしようもなく下を向きがちになり何も手につかなくなる子がいる。そういう子たちは、相対的に見て受験が自分にとって「敗北」を意味するものでしかないという現実がそのまま自己否定につながり、結果身動きが取れなくなってしまっている。


こういう生徒には「がんばれ」ではどうしようもない。私が昨夜ある男子に言ったのは「勉強なんてできなくてもいい」ということだ。他人との比較ですっかり自信を無くしていた彼に対して私ができることといえば、勉強ができるかどうかなんて君の価値には全く関係ないと全力で伝えることだけだった。


今日の授業で彼は表情が変わっていた。「勉強なんてできなくてもいい」なんて受験生には禁句とも思われる言葉を吐かれた彼が、今日は伸び伸びと授業を受け、数学で半年ぶりに60点以上の高得点をとった。


本人の力を阻害しているのは往々にして相対的な評価の低さでありそれに伴う自己否定感だ。そこを手当てするだけで、蘇る子どもはたくさんいると思う。子どもたちを相対的な評価の場所に置いている人間として、もっともっと手当てをしていかなければと改めて思った。



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by terakoyanet | 2020-01-18 05:10 | 寺子屋エッセイ(読み物) | Trackback | Comments(0)