令和2年度(2020年度)福岡県公立高校中間志願者数・志願倍率[実質倍率]〈福岡地区の一部のみ〉

本日発表されました、2020年度福岡県公立高校中間志願者数・志願倍率の速報をお届けします。
詳しくご覧になりたい方はこちらの福岡県庁HPをどうぞ。

本ページでは、推薦合格内定者数を除いた実質志願倍率を発表いたします。これは推薦入学内定者数を分母・分子から除くことで、県庁HPや新聞等をご覧になっても見えてこない「リアルな志願倍率」を独自に求めたものです。リアルな倍率は、概して新聞・マスコミ発表の倍率より高くなります。また、既内定数が大きい学校ほど、実質倍率が跳ね上がるので驚かれることと思います。しかし、こちらの数字のほうが現実に近い数字と思っていただければと存じます。

なお、発表する範囲は本校の生徒たちのほとんどが受験する第6学区、及び第5学区の一部です。
(※この記事内容に関するお問い合わせは本校の生徒・保護者様以外は受け付けておりませんので、ご了承ください。)

*注:以下の合格者数・不合格者数についてはあくまで統計上の数字であり、実際に必ず以下の結果になることを保証するものではありません。(科やコースが複数に分かれている高校では、転科(転コース)合格などにより以下の数字が変動します。入学辞退者が出て補欠合格が出る場合もあります。また、言うまでもなく以下は「中間」志願者数をもとに算出しているため、最終的な志願者倍率ではありません。)
*「残り定員」とは、「推薦入学内定者数を除いた入学定員」と同じ意味です。


◇普通科・普通コース・総合学科 実質倍率

→1位 福翔(総合学科) 残り定員209名・志願者数407名 倍率1.95(県発表1.62)
・・・受検者のうち209名が合格、198名が不合格

↑2位 城南(普通科) 残り定員308名・志願者数551名 倍率1.79(県発表1.68)
・・・受検者のうち308名が合格、243名が不合格


↑3位 修猷館(普通科) 残り定員408名・志願者数696名 倍率1.71(県発表1.65)
・・・受検者のうち408名が合格、288名が不合格


↑4位 城南(普通科理数コース) 残り定員35名・志願者数59名 倍率1.69(県発表1.60)
・・・受検者のうち35名が合格、24名が不合格


↓5位 福岡中央(普通科) 残り定員308名・志願者数468名 倍率1.52(県発表1.44)
・・・受検者のうち308名が合格、160名が不合格

↑6位 福岡講倫館(総合学科) 残り定員202名・志願者数286名 倍率1.42(県発表1.26)
・・・受検者のうち196名が合格、65名が不合格

↓7位 福岡西陵(普通科) 残り定員257名・志願者数328名 倍率1.28(県発表1.22)
・・・受検者のうち257名が合格、71名が不合格


↑8位 筑前高校(普通科) 残り定員342名・志願者数418名 倍率1.22(県発表1.19)
・・・
受検者のうち342名が合格、76名が不合格

↑9位 早良(普通科) 残り定員34名・志願者数39名 倍率1.15(県発表1.04)
・・・受検者のうち34名が合格、5名が不合格

↓10位 糸島高校(普通科) 残り定員263名・志願者数290名 倍率1.10(県発表1.08)
・・・受検者のうち263名が合格、17名が不合格


*その他、福岡女子高校と玄洋高校は定員割れ。

やじるし(↑→↓)は昨年順位(中間倍率)との比較です。
福翔高校が2年連続首位。福岡中央高校は、昨年倍率が跳ね上がったぶん、今回はもとに戻った印象です。
修猷館、城南は昨年よりやや倍率が上がりましたが、例年通りといってよい数字です。
今年は波乱が少ない順当な倍率が出たと言えると思います。




◇専門学科・コース 実質倍率


↑1位T 福岡工業(工業進学コース) 残り定員30名・志願者数66名 倍率2.20(県発表1.90)
↑1位T 福岡工業(建築) 残り定員25名・志願者数55名 倍率2.20(県発表1.75)

↓3位T 福岡工業(情報工学) 残り定員25名・志願者数49名 倍率1.96(県発表1.60)
↑3位T 福岡工業(都市工学) 残り定員25名・志願者数49名 倍率1.96(県発表1.60)

↑5位 糸島農業(生活科学) 残り定員27名・志願者数44名 倍率1.63(県発表1.43)

↑6位 福岡工業(電子工学) 残り定員25名・志願者40名 倍率1.60(県発表1.38)

↑7位 博多工業(画像工学) 残り定員31名・志願者数47名 倍率1.52(県発表1.40)

↑8位 福岡工業(染織デザイン) 残り定員25名・志願者37名 倍率1.48(県発表1.30)

↓9位 博多工業(インテリア) 残り定員26名・志願者数39名 倍率1.42(県発表1.33)

↓10位 博多工業(建築) 残り定員28名・志願者数39名 倍率1.39(県発表1.28)

↓11位 福岡工業(機械工学) 残り定員25名・志願者数33名 倍率1.32(県発表1.20)

↑12位 福岡女子(保育福祉) 残り定員27名・志願者数34名 倍率1.26(県発表1.18)

↓13位 博多工業(電子情報) 残り定員35名・志願者数44名 倍率1.26(県発表1.23)

↑14位 福岡女子(食物調理) 残り定員27名・志願者数33名 倍率1.22(県発表1.15)

↓15位 博多工業(自動車工学) 残り定員30名・志願者数35名 倍率1.16(県発表1.11)


専門学科は昨年倍率が高かった学科は避けられやすい傾向にありますので、昨年と大きく順位が変動していますが、福岡工業の各科は毎年倍率が高い傾向が続いています。
学校の学科すべてを合わせた学校全体の実質倍率では、福岡工業が昨年よりさらに上昇して1.64倍(県発表1.41)、博多工業はやや落ち着いて1.32倍(県発表1.23)、糸島農業が1.01倍(県発表1.01)、福岡女子が1.00倍(県発表1.00)となっています。福岡工業高校以外の学校は倍率が大きく下がりました。

最近は私立専願入試における生徒の囲い込みが熾烈で、学校によっては専願入試の結果が出た時点でクラスの半数以上が進学先が決まるクラスもあるそうです。そこらへんが公立の倍率低下にも影響しているのかもしれません。

専門のコースを受験する場合、合否はあくまで第1志望のコースを希望している生徒が優先的に選ばれると考えられます。ですから、学科に対するこだわりがそれほど大きくない場合、倍率の低い学科に変更したほうがずばり合格率は高くなることが予想されます。学校の先生の負担が増えるのは本当に心苦しいのですが、中には検討したほうがよい方もいらっしゃるかもしれません。

そのほか、本校生に関係する他の学校の倍率としては、福岡(普通科)倍率1.55(県発表1.49)、古賀竟成館(普通科特進)6.60(県発表5.20)などがあります。

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受験生の皆さんには、志願倍率を参考に志望先を再考する最後のチャンスが認められています。

これまでにも何度か書きましたが、このタイミングで志願先変更をすると、変更先の学校の印象が悪くなるから合格に不利、なんてことを言う方もいらっしゃいます。そんなことは絶対にありません。受験のルールに則って手続きをしているかぎり、そんなことはあってはならないのです。

一方では、志願先に対して一途な気持ちを持っている生徒にとって、中間倍率発表には意味がありません。

そういう子たちにとって、倍率の発表は気を引き締める契機にすぎません。
これだけのライバルがいるんだ。よし、勝って受かってやる!
 
公立入試は、倍率にかかわらず大部分の生徒が合格する私立入試のように甘いものではないことをしっかり認識し、ライバルたちに打ち克つための強い気持ちをもつきっかけになればそれでいいと思います。

倍率なんか気にする暇があったらひとつでも単語覚えた方がいいし、1問でも数学の問題解いた方がいい。
最後まで伸びる生徒はそのことがわかっていて、倍率が出た今日も、黙々と勉強して着実に力をつけているのです。

これからの入試直前2週間ちょっとがこの3年で一番伸びる時期です。
貪欲に広く深く学習してください。悔いのないように戦い抜いてください。
皆の懸命な努力を精いっぱい応援しています。



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by terakoyanet | 2020-02-21 02:55 | 進学情報 | Trackback | Comments(0)