子どもを信用することと、子どもの嘘について
2020年 05月 22日
村井さんの文章を読んで、よかった、私だけじゃなかった、と胸をなでおろした方も多いかもしれません。
子どもが親に嘘をつくときって、子どもにとって嘘自体が親との良好な関係を繋ぎとめるための精いっぱいの誠実な応答であることが多くて、だから親の「あんた嘘をつくんじゃない!」は、「無理を強いる」→「無理をさせた結果嘘をつかせる」→「それなのに嘘を責められる」という、子にとっては悪夢の循環になってしまいます。
だから、子どもにあたることもできずに子どもの目の前でただ不安なまま立ち尽くしている村井さんのようなお母さんには、ただ立ち尽くしているという事実だけで子どもは救われてしまっています。そういうわけで、そんなお母さん、お父さんたちには、子どもがほめられるときみたいに、えらいねーと言ってあげられる存在がいたらいいなあと心から思うのです。