石川直樹さんの講演 サマー合宿(中1・中2)& 夏合宿(中3)

今年は宿泊を伴う夏合宿(中3)とサマー合宿(中1・中2)が中止となり、代わりに中村学園女子高校にて日帰り合宿が行われました。その際には写真家・作家の石川直樹さん、文化人類学者の磯野真穂さん、編集者の藤枝大さんの講演が行われ、子どもたちは日ごろは得ることができない刺激を受け、とても楽しそうにしていました。今日は、石川直樹さんの講演を、子どもたちの感想とともに振り返りたいと思います。

子どもたちと前日にちょっとした打ち合わせをしました。
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快晴の合宿1日目。

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石川直樹さん。
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以下、子どもたちの感想の一部を掲載します。
子どもたちの感想を読んでいただくだけで、石川さんが子どもたちにどんなことを伝えたか、想像していただけると思います。みんな長文を書いているので、抜粋していることをご了承ください。



インターネットや先生、親に聞いて確かめるのではなく、自分の目や耳、体で感じようとすることがすごいと思いました。話を聞いていてその場の情景がうかび、とても楽しかったです。また、読書や勉強の大切さがわかりました。ありがとうございました。(中2O)


疑問に思ったことがあったら、スマホで調べたり、常識だからって思ってそこまでで終わり。だったけど、石川さんは、自分の体全てで感じ、理解してて、いいなぁと思った。1回でもいいから、石川さんのように自分の目と耳と鼻と、体全身を使って、疑問を解決してみたいと思った。また、私もけっこう本が好きだから、もっといろんなジャンルの本を読もうと思った。話がじょうずでめっちゃおもしろかったです。(中2Y)


私も写真を見るのが好きです。景色や人などの写真が好きです。地図帳や地理の教科書にのっている写真も好きです。なんで私が写真をみるのが好きかというと、石川さんが言っていたように、自分の知らない世界をしることができるからです。石川さんが初めて一人旅にでた年は今の私と同じ年ということをしってびっくりしました。私も一人旅して知らない世界を見たいです。私は、石川さんの考えが好きです。大人で目標や夢がある人ってかっこいいなぁと思います。いつか、K2に登ったり、宇宙に行ったりしてほしいです。(中2H)


命の危険を感じながらも旅できるということはとてもかっこいいなと思った。今日会った写真の中で一番美しいなと思ったのはK2と犬ぞりの写真だ。実際に行ってみなければわからないが、ことばにできないほど神秘的なんだろうなと思った。犬ぞりは、雪原の中をかけ回るとすがすがしい気持ちになって、自分の人生観を見直せそうだなと思ったからだ。今、自分が限られている生活圏の中で「ああ、もっとこうしたら今よりも何倍もきれいな世界が目に映るんだろうな。」と思うことがある、怒られている時も楽しんでいる時もだ。髪型を変えたいと思うように、今ある他愛もない毎日を変えてみたくなった。不安に思うところもあるが少し冒険してみたくなった。(中2N)


私も本が大好きです。暇さえあればパッケージの説明書を読んでるくらいです。そのおかげで、食べたことのない食べ物や知らない漢字、人の感情など、本当に色々な知識をつけたと思います。そして、私の場合は、例えばおいしそうだなと思い、こんな味だろうと想像するだけです。でも石川さんは行動に移しています。自分のやりたいと思ったことをやり、見たいと思ったことを見て、好きなことをとことんしていてかっこいいと思い、それと同時に私にはできないと思いました。
私には将来の夢がありません。石川さんのように人生をかけられるような心の底から大好きなものが見つかるかも自身がありません。でも、石川さんほどでなくても大好きなものが見つけられるよう、得意なこと好きなことを大切にしたいです。
私は、好きなことのために、できないこと、好きじゃないことをできるように勉強し、できるようになる石川さんの学び方が好きだし、憧れます。私も石川さんのように本気で好きなことを見つけたいです。(中2K)


僕は海外旅行は、景色やおいしい食べ物、観光が全てという考えでした。でも、今回の話を聞いて、有名な国へ行くのもいいけど、僕の知らない国や人に会って、その場所の文化に触れることの方がとても楽しそうだと思いました。虫を食べたりはちょっと嫌だけど、文化に触れることで見える世界が変わるということにとてもワクワクして、旅してみたいと思いました。(中2H)


まるで「ぐうちゃん」(※『アイスプラネット』椎名誠)の話を聞いているようだ。これが石川さんの話を聞いた率直な感想だ。私は「ぐうちゃん」の持論のようなものをかいま見てから外国を旅してみたいと思うようになった。そのため、私は実際に「ぐうちゃん」のように旅をした石川さんの話を食い入るように見るようにした。
私の想像を超える講演だった。世界はテレビで見たものが事実と思っていた自分の考えは粉々に打ち砕かれた。世界は一個人の知識、イメージでは収まりきらないような神秘、厳しさ、おもしろさでつまっているということを知った。(中2K)


インドでは10mごとにおどろきがある。自分の目で見ることで、気づくことがいっぱいある。インドは手でごはんを食べるって知っていても、その場に行って見ることでおどろくことがある。知ったかぶりではなく、実際に行って見ることで、ちがう見方が出来る。
死ととなりあわせなのに、とても楽しい、ワクワクすることが、とてもびっくりした。旅が学校。旅をしながら学ぶことがたくさんあることをしりました。旅をするために英語を勉強する。経験者からのアドバイスはなっとくできると思います。今は、未来にいらなくね?と思っていても、未来に勉強していてよかったと思える。全く想像していなかったことが起きる。(中1U)


12さいの時はじめて一人旅の国内で高地に行くことがすごいと思いました。そして、エベレストに2回も登ったことが死ぬ可能性もあるのに登ったことがすごいと思いました。K2という山がむずかしいらしく、2回登ったけど頂上までいけてないけど、それでもまた挑戦することがすごいと思いました。いろんな場所で生活していくうちにその場所の言葉がすこしずつしゃべれるようになるのがすごいなぁと思いました。あと、本をいままであまりよんでこなかったけどこれをきっかけにたくさん本を読みたいです。(中1U)


私は、今日の授業で自分の常識は世界で通用しない、インターネットで調べるだけでなく五感で感じることが大切だということを知りました。私も常識は世界で通用しないということはインドネシアに行った時、ごはんを右手で食べるというのを知り、カルチャーショックを受けたこと(10分間くらい現地の人を見ていたら食べることができたけど)など経験しました。でも、五感で感じるということはあまりしていないので、社会で出てきた人のふるさとに実際に行って見てみたり、旅をして知らないことを聞いたりすることなど実行しようと思います。一番印象に残ったことは、石川さんが「旅は垂直方向にも道の世界が広がっている」と言っていたことです。私はこれを聞き、未知の世界は、たくさんあるから、旅をして五感で感じてほしいと言っているのではないかと感じ、色々なところを旅しているからこそ言えるすばらしいことだなと感じました。10枚しかとることのできない古いカメラを使っている、その上、フィルムなのでとった写真は現像しないと見ることができないということから1回のチャンスや景色を大切にしていることがとてもすばらしいと思いました。(中1F)


まさに、お父さんが目指す人物像そのものでした。隣の優しいおじさんみたいなやわらかい声で、自分が撮った写真と自分が旅する理由を説明するんだからギャップ。北極から南極に行くのは、本を読んだ気がします。
昔、石川さんを知ってから、人は生身で雲の上に行けることを知りました。写真に雪山が多いようにやっぱり雪と白い息が似合う。こういう、自分が楽しいと思うことをつきつめて危険と隣り合わせでそれでも楽しいと思えるような人のことを14年生きていても理解できないのは、大人になったら変わるのでしょうか。石川さんの話を聞いたり読んだりしていると、本当に野宿したくなってくるから困ります。地球上で山にのぼったら地球から離れていくのに火星上で山にのぼったら地球に近づくってなんか面白いなと思いました。上を向いたら青い地球があるんでしょうか。本の中で答えてくれるのを待ってます。
自分とこうも別の世界にいる人を前にしたとき、別の人間すぎてただ圧倒されて書くことがなくなります。石川さんだったら、カヌーおじさんを前にしたとき、ここに私以上に書いていたんでしょう。お話ありがとうございました。同じ空間でゼリー食べれただけで幸せでした。(中2S)


今回話を聞いて、私が今知っていることはすごく小さなことだと思いました。私は、世界の国々に実際に行って自分の目で見てみたいと思ったこともあまりないし、山に登ったりすることは「危ない」という印象しかありませんでした。でも写真を見ると自然の美しさが伝わってきたり、見てみないと分からないこともあると聞いて、世界へ行くこともすごい経験だと思えました。10枚しかとれないカメラは「消す」ことができないけれど、それは人生の中で失敗したことを「消す」ということはできないのと同じことだということが1番印象に残りました。(中2K)


石川さんの写真一枚一枚に対する情熱やこだわりが話を聞くだけで伝わってきました。カメラのフィルムの話を聞いて、自分でもたくさん写真がとれると分かっていると、写真一枚一枚の大切さ、ありがたさが弱まってきて、本当にとりたい写真が分からなくなってしまうのではないかと思います。このように、石川さんのお話は「たしかにそうだな」と何度も思うことができて、とても勉強になりました。また、自分の目で見て体で感じてみないと分からないものが世の中にたくさんあるということに気づかされました。自分も将来、苦手な飛行機に乗らずに世界を旅してみたいです。(中2A)


僕も本がとても好きで、教科書をもらった時に読みあさるタイプです。石川さんの旅の話やカメラについて語ってもらって、「自分の体が反応したときに、シャッターを切る」とか聞いて、めっちゃかっこ良くて、感動しました。僕はカメラとか使わないけど、現実の側面を見せてくれるっていうのは、カメラじゃなくても、自分の好きな、本やゲーム、テレビとかでも自分から見つけ出すことは可能なんじゃないかなと思っていて、ただ、ゲームをするだけじゃなくて、いろいろな事をいろいろな視点をつくることが大事だと思いました。(自分なりの見解)
石川直樹さんが生で話をしてくれるよって母に言ったら、「私も行きたーい!」と言ってめちゃ興奮していました(笑) お母さんがそんなに喜ぶ意味が話を聞いてわかりました。僕がお手本にしたい人生そのものだったから、自分も真似して、同じような、さらに上を行けそうな考えを持てるようにしたいです。(中1F)


僕は海外に行ったことがないからどこかに行ってみたい。お父さんが大学生の時に登山部に入っていたから、将来お父さんと一緒に山に登ってみたい。石川さんの話はとてもおもしろくて、たくさんキレイな写真をみれてとてもよかった。これから石川さんの本を読む機会があればそっせんして読んでみたいなと思う。ちなみに僕も本が好き。僕も果物が好き。今回は口から質問が出なかったから、次会うときはたくさん質問を用意しておきたい。(中1H)
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好きなことをしていきながら、勉強していく大切さがよく伝わりました。そして、勉強してこの先に役立つことを知れました。ぼくは石川さんみたいに本は読まないけど、勉強は大のキライで、好きなものはたくさんあるけど、同じような感じでした。写真のことや、体験した話がよく、くわしく分かりました。いろいろな話を聞けてよかったです、これからに関係しそうな話でした。(中1U)


石川さんの話を聞いて、自分の目や体で感じて理解するということにすごく共感しました。今の時代はすぐにインターネットなどで調べてしまうけど、ぼくも行けるところなら自分の目や耳、体全身で感じてみたいです。あと、十代のときに一人で旅をしたこともすごいことだと思いました。一人で右左をきめて、一人でやってみることがいいと思いました。ぼくも、親に決められたり、他の人の流れに流されないように、自分で決めてみたりして、生きてみたいと思いました。(中1S)


まず、旅が好きなことが伝わりました。旅のことを一番に考えて、中学校の夢とか、仕事とかについて、とても自由な人だなと思いました。私はとても自由が好きだから、石川さんの生き方にあこがれをいだきました。石川さんは人生をすごく楽しく生きてそうだから、私も楽しく生きれるようになりたいです。私はまだ外国に行ったことがないから連れていってほしいです。ちなみに今私が行きたい所は、ハワイとイギリスです。(中1N)


石川さんが写真をとる時に思うことや、古いカメラのこだわりが知れてすごいなと思いました。その中でも心に残ったのは、古いカメラを使う理由で、「念のために写真をとる事がなくなる」と言っていた事です。私はスマホでとるので、何枚も写真をとってしまいます。でも石川さんの考えを聞いて、これからはその時に起こった事を正直に大切にとりたいと思いました。冒険している時の素直な感情がきけて嬉しかった。
まだ高校生のときに外国の山を登ったりして、本当にすごいと思いました。死ととなり合わせなのに、楽しいと思えるのはやはり、自分の好きな事だし、苦しいことばかりではないからだと思います。石川さんのこだやりや、人間らしい感情が素敵だなと思います。(中1M)


石川直樹さんは、写真を大切に生きていて、かっこいいなと思いました。ぼっとうできるものがあるのは、人生やっぱり楽しいのかなと思います。そして、大きな夢(宇宙に行く)というものをもっていて、石川さんは人生ずっと楽しんでるなと思いました。いつもマイナス思考だと、なんの華もない人生を歩んでいると思いますが、プラスにとらえて、石川さんのように、自分なりの生き方を見つけていければなと思いました。そして、大きな夢をもって、楽しく人生を歩んでいきます。勉強も頑張ります…。(中1A)


おそれずに、体で実感したり、見たり聞いたりして理解する、ということは、すごく達成感のある楽しい事だと分かりました。私もおそれずに、何事にもチャレンジできるようになりたいと思いました。そして私も、石川さんが大切にしている、体が反応したら、写真をとることを、少しこれからやってみたいなと思いました。(中1U)


危ない事が沢山あったのに、ずっと旅を続けていられる事がすごい。カメラやスマホを持ち歩いていると聞いて、写真は欠かせない物なんだなと思った。私も、本の中だとファンタジーや冒険系が好きなので、興味を持って話を聞けた。本が好きで、実際にその場所に行く事や、その場所についてその場で調べられることがうらやましいと思った。私も海外旅行に行ってみたいな~(中1O)


石川さんの話を聞いて、分かんないことがあったら目で見て確かめるという事がすごいと思いました。今の時代とかだったらインターネットなどで調べて終わり、みたいな感じだけど、石川さんは、気になったらその場に行って見る、写真をとるのくり返しで、いろいろな体験などをして事実かどうか知るという事、体験をたくさんして、少しずつ知識が増えると世界がどんどん広くなっていく、広くなるにつれて、関心も強くなるのは、ちゃんと自分の目で見て確かめる人しか分からない気持ちなのかなと思いました。
石川さんは、このコロナが終わったら、また、たくさん高い山を登ると思います。たくさん危険とかもあると思うので、がんばってください!! また、沢山きれいな写真をとってきてください!!(中1M)


登山は、死ぬか生きるかだけど、楽しいとわかりました。次の日、次の日の事を考えて、登山などの準備をしている。デジカメだったらすぐ消せるが、人生と同じように、その一つのことをとらえて写真をとっているのがすごいと思った。僕は本を読むのが嫌いだけど、次へ次へと他の本をじっくり読んでいきたいなと思いました。(中1M)


私が一番印象に残っていることは、「写真を見返していると、一つの旅が複数の旅になる。」と言っていたことです。確かにそうだなと思いました。私は海外に行って写真を撮ったことはまだないけど、石川さんの撮った写真を見るとワクワクして、世界のこんな所もあるんだ、と思えました。教科書で学んだりするだけでは分からないこともたくさんあると思うし、実際に行くことで、写真では伝わらない感動や実感があると思います。
そして、自分が気になったことを確かめる、高校生で一人で海外に行くなどの行動力がすごいと思いました。心で思っていても、実際に行って確かめることはそう簡単ではないと思うけど、これまでたくさんの国に訪れて、自分の知識と体験して得たことをつなげることができている石川さんは本当に冒険家なんだなと思いました。時には命の危険もあるのに、それでも旅を続ける理由は、そこで出会った人々や感動があるから、そして、写真という形に残して、たくさんの人に見てもらい、世界ってこんなに広いんだ、ということを伝えたいからだと思います。それが写真家の魅力だと実感しました。(中3K)


僕は石川さんほどではないですが、まあ旅好きな方?です。石川さんは中2で東京から四国へ一人旅したように、このあいだ友達と九州の長崎とか大分とか熊本に行ったりしたことがあります。石川さんはなんだか国語の教科書にのっていた『アイスプラネット』の「ぐうちゃん」みたいだなと思います。ぐうちゃんも石川さんも世界にはありえないようなものがたくさんあると言っていますし、南極や北極などのはじっこやとんでもない高さの山の頂上など僕たちからすると旅からかけはなれているところに行くのもおどろきですし、ぐうちゃんも石川さんも好きなことをするためには勉強した方が良いといっている所もいっしょです。
山に登ったり北極などには行けなさそうですが、将来に楽しいことをするために、今勉強をしておきたいです。(中3H)
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石川さんが世界を旅し、写真を撮るようになったのは、本が理由になったことと、もう一つの理由がありました。その理由、願望というのは、「世界を体で感じたい」という壮大でかつ身近なものでした。写真を通して見る景色は、ただ目で見る現実とはまた違う側面を見ることが出来ると石川さんは語っていました。また、写真という残るものにする事で石川さんの経験してきた旅が多くの人に伝わっていくんだなと思いました。
石川さんが、自分の体が反応した時に写真を撮っていて、意図的に撮っているわけではないと知ってとても驚きました。特に酸素不足で苦しい状況下でも写真を撮るなど、並大抵の覚悟ではとてもできないものだと思います。石川さんの講義を聞いて、自分の好きなものに熱中すること、学習することの大切さを感じさせてもらうことができました。今回はわざわざ忙しい中来ていただいてありがとうございました。(中3H)


私は、石川さんの話を聞いて、今まで考えもしなかった、人生の選択の仕方や行動力を知ることができた。特に驚いたのは、中学生にして一人旅を達成したということだ。石川さんは、習ったことをもっと詳しく知りたいと思ったり、実際に行ってみたいと思ったりすると、すぐに行動した。しかし、私は中学生で、できるとも思わないし、その勇気もないので、石川さんは本当にすごいと思った。
また、石川さんは人類学や民俗学の分野にも関心を持ち、研究を行っているということにも衝撃を受けた。一つの分野にこだわらず、興味を持ったことに対して、カメラという手段を使って突っ込んでいく姿に感動した。(中3A)


彼は自分が撮影した写真を見せながら、今までに体験してきた事や自分の過去、自分の考えなどを話してくれた。中学生の時にした一人旅、死を感じた時の話、それらはとても関心をそそるものであった。
彼がはなしてくれたものの中には、彼の考えについて話してくれているものもあった。それはまさに百聞は一見に如かずといったもので、勉強などで知って分かったつもりになっているものは、実際に見て初めて噛み合うのだと言っていた。
私はそれを聞いた時、少し旅をして自分の目であたり前にそうだと思っている世界を見てみたいと思った。彼の見せてくれた写真は、山の頂から撮影した写真や登山中のキャンプ地の写真、現地で知り合った住人たちの生活風景など、一つ一つが魅力的なものであったが、石川直樹さんの考えに習うのであれば、それはその世界とのファーストコンタクトであり、実際にその場に行って自分の目で見ることによって、本当の意味で知れるのだろう。(中3S)


私は「写真」はその時の残したいと思った風景を残すものだと考えていた。しかし、石川さんにとっては、世界を別の世界から見せてくれるものと思っていることを知り、「長年旅を続け、たくさんの写真をとっている人にとっては、写真はとてもすごいものだ」というふうに考えさせられた。
私は講演が終わってから少し心が軽くなったと思う。石川さんの話の中で「みんなの中でやりたいことやしたいことがまだない人は、いろいろな事を体験していないだけ。」という言葉を聞いたことで、今いそいで見つけようとしなくても良いんだと思えたからだ。また、やりたいことがいつかできた時に困らないためにも、勉強をして大学には行くようにしたいと思った。(中3I)


私は石川さんの話を聞いて、世界は自分の目に見えているものだけがすべてではなく、自分があたり前だと思っている事もあたり前ではないんだな、と思いました。今は将来役に立たないだろうと思っていることも、役に立つことがあったり、今きちんと土台をつくっておけば、将来は自由に生きられるんだという事も学びました。
石川さんは、山に登ると生まれ変わった気分になると言っていました。私もいつか挑戦してみたいです。(中3K)


一見充実していそうな彼にも「勉強なんかしても意味があるのだろうか。」という疑問や反発心があったという。それでも石川さんは大学院まで進学した。そこで学んだことは決して無駄ではなかったのだ。そのときの努力があったからこそ、今の石川さんがある。たとえどんなにつらいことがあっても、今の自分から逃げずに耐えて自分と向き合っていくことが最も重要である。本当の自分を真正面から見つめるのは誰だって怖いし、現実から逃れようとしてしまう。だが、そんな自分に勝って殻を破り成長することが一番重要な事である。(中3N)


「身体で理解し知覚していく」この言葉に似た言葉を私は今まで何度も聞いたことがあるけれど、実際に体験した人の話を聞くのは初めてでした。石川直樹さんは「アイスプラネット」の「ぐうちゃん」みたいな人で、行動も話す内容にも共通する部分があって、旅に出て経験を積んだ人たちには、同じように思うところがあるのだろうかと思いました。その思いにあたるところが、知識ではなく経験として肌で感じることは人にとって大事なことだということです。知識は学校で習ったりする一般常識のことだけれども、実際は全然違う風景が見えていたり、その地にすんだいる人たちしかわからないことがたくさんあります。そういった違いを見つけて、どんどん自分を新しいものに変えていけるようになりたいです。
今まで私が書いてきたことも「知識」でしかないので、これから「経験」に変えていけるような大人になりたいです。嫌な仕事ではなく、好きな仕事に就いて石川さんのような人生を送っていきたいです。(中3S)


石川さんは勉強に身が入らなかったと言いました。旅に直接役に立たなそうだからです。しかし、大学へ進んだことで、知識が増え、今までとは違うことに興味がわき、そこから世界がより広く見えてきたと石川さんは言いました。
僕は講演会の中でこのことに一番驚きました。今まで僕には自ら夢を見つけようと行動したことがありません。数学の式や図形が一体将来の何の役に立つのだろうと考えていました。ただ何となく勉強していつかは夢ができるのだろうぐらいの考えでやってました。けど、その勉強自体が将来自分がやりたいこととつながっていくことを聞いて、それらの考えが全て変わりました。今日学んだことを、これからは、勉強に対する取り組み方に活かしたいと思います。(中3O)


8月9日、写真家の石川直樹さんが唐人町寺子屋の僕たちのために来てくれました。初めに石川さんがどんな人で、どこに行き、どんな活動をしているかを知る映像を見ました。動画を見た後の僕たちに、石川さんが直接話をしてくれました。石川さんが今まで取った数々の美しい写真に夢中になっていたので、前半部分の話の内容を聴いていませんでした。その後の質問時間に自分と他の数名が石川さんの旅で驚いた場所、好きな場所などを質問しました。
石川さんがこれまで取ってきた写真を見せてくれた時には、寒い国から乾燥した国まで、いろんな国の写真があり、スケールが大きいなと思い、とても驚きました。僕も写真を撮るのが好きなので、こういう活動にすごく憧れます。国語の授業で、「アイスプラネット」という北極に浮かぶ巨大な氷を知り、見てみたいなと思っているので、将来自分が世界を周って写真を撮っているような姿も思い浮かべました。ぼくが「今までの旅で仲良くなった人はどれくらいいますか。」と質問すると、「たくさんです。」と答えてくれました。およそ1時間の講演の中で、旅の魅力を教えてくれた石川さん。そんな人との貴重な出会いの記念にサインをもらいました。この出会いは忘れません。(中3I)


石川さんは今日の講演で、自分が大切にしていることや、旅や写真のおもしろさなど、たくさんのことを話してくれました。いつも自分たちが無意識に行っている呼吸や食事、睡眠などが、ヒマラヤ山脈のような危険な場所だと、「明日、生き延びるために」意識的にすることで、より重要性を実感するなど、興味深いお話もたくさんありました。その中で、私が特に興味をもったのが、石川さんがシャッターをきるときは、体が反応したときだということです。その写真を見る人がどう感じるかではなく、自分がどう感じるかで写真をとるのは、とてもおもしろいことだと感じました。(中3H)



・・・

石川直樹さんのインスタグラムには、この日子どもたちといっしょに食べた大量のゼリーの写真がアップされていました。
(いいねが1000以上ついてる。。)

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石川直樹さん、子どもたちに大切なものを届けてくれました。
言葉は届けることはできても、生きかたそのものを子どもに投げかけてくれる存在というのはなかなかいない。

とても楽しい時間でした。
また石川さんに子どもたちの前に現れてほしいと、いろいろ頭で考えをめぐらせています。




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by terakoyanet | 2020-08-28 01:30 | 行事・イベント | Trackback | Comments(0)